農水省は2月3日、令和4年通年の農林水産物・食品の輸出額を公表した。総額は1兆4148億円で対前年比14%の増加となり、11年連続で過去最高を記録した。農水省が関係者から行った聴き取りによると、多くの国・地域で外食向けがコロナによる落ち込みから回復したこと、円安による海外市場での競争環境の改善などが追い風となり、多くの品目で輸出額が伸びた。青果物はりんごなど多くの品目で過去最高を記録、前年比24%...
農林水産物等輸出促進全国協議会は12月14日、都内のホテルで令和4年度総会を開催した。総会では、このほど農林水産物・食品輸出促進団体の認定を受けた7団体に、野村哲郎農相と鈴木俊一財務相が認定証を授与。また、輸出に取り組む優良事業者の表彰、日本食海外普及功労者の表彰、受賞者スピーチなども行われた。更に、途中で会場に駆け付けた岸田文雄首相が挨拶に立ち、「2025年2兆円目標の前倒し達成に向け、政府一丸...
農林水産物・食品の輸出の好調が続いている。農水省輸出・国際局がまとめた11月29日時点の最新の数値である1―9月の累計では9966億円となった。また、22日の野村農相の定例会見で、10月単月の輸出が食料品のみで1069億円となったことを明らかにされており、10月時点で1兆円を超すことは確実な情勢だ。野村農相は「まだ伸びしろはあり、ある程度の数値を期待できる」との見方を示している。 こうした状況を後...
わが国の農林水産物・食品の輸出額が初めて1兆円を突破。12月の結果次第では、1・1兆円にまで達する可能性も出ている。そうしたなか、昨年12月21日には、官邸で第13回農林水産物・食品の輸出拡大のための輸入国規制への対応等に関する関係閣僚会議が開催され、輸出拡大実行戦略の改定が行われた。改定では、新たに重点品目として柿・柿加工品を追加。また、「輸出産地サポーター」を設置して1287の輸出産地・事業者...
官民で農林水産物・食品の輸出を促進する「農林水産物等輸出促進全国協議会」(会長・茂木友三郎・キッコーマン㈱取締役名誉会長)の総会が、12月10日、東京千代田区のザ・キャピトルホテル東急で開かれた。当日は岸田首相、金子農相も出席、岸田首相は「輸出額1兆円突破に向けた節目の年」と位置付け、金子農相は「今年は1兆円突破が確実な見通しだ」と強調した。 同協議会は、官民が一体となって農産物・食品の輸出に取り...
農林水産物・食品の輸出拡大へ、輸入規制の緩和・撤廃が進んでいる。 農水省は9月21日、原発事故の影響で行われていたEUでの日本産食品の輸入規制が10月10日以降大幅に緩和されると発表。翌22日には米国による日本産食品の輸入規制が同日付で撤廃されたと発表した。 EUではこれまで福島・宮城・群馬産のタラノキ属、福島産のタケノコ、山形・山梨及び静岡産のコシアブラ、すべての産地からの栽培されたきのこ類につ...
わが国の農業の方向性を示す方針・計画が相次いで決まった。政府は6月18日の閣議で経済財政運営と改革の基本方針2021(骨太の方針)、成長戦略実行計画、規制改革実施計画を決めた。骨太の方針、成長戦略では、輸出の拡大などが盛り込まれたほか、先ごろ決まった「みどりの食料システム戦略」も位置づけられた。一方、規制改革実施計画では、トラクタの公道走行に係る手続きの簡素化や農産物検査規格の見直しなどが盛り込ま...
政府は5月28日に「農産物・食品の輸出拡大のための輸入国規制への対応に関する関係閣僚会議」を開き、今後の方針を決定した。菅首相は、会議での議論を受け今後、輸出促進法を改正し品目別団体を法制化し国産ブランドの確立を目指すとした。このほか、事業者の海外展開支援に向け、留意すべき事項を整理したガイドラインも作成を進める。
政府は4月1日、第11回農林水産物・食品の輸出拡大のための輸入国規制への対応等に関する関係閣僚会議を開催した。 会議では農水省が農林水産物・食品の輸出拡大実行戦略の進捗と課題が報告された。課題としては他の先進国では主要な輸出産品ごとに生産から輸出に至る事業者を包含する「品目団体」を組織化し、海外の消費者ニーズやブランディングを実施しているが、わが国ではそのような体制が整備されてないこと、鳥インフル...
自動車や白物家電等を含めたわが国全体の輸出が対前年比11%と大幅に減少するなか、農林水産物・食品については、同1・1%増の9223億円とわずかながらも増加、8年連続で過去最高を記録している。その傾向は米において顕著だ。先ごろ公表された2020年の農林水産物・食品の輸出額によると、米(援助米除く)は数量が同14・5%増の1万9897㌧、金額が同15・1%増の53億1634万円と大幅に増加した。