くろいし有機農業推進協議会会長 佐藤拓郎氏
3月20日に行われた黒石市のオーガニックビレッジ宣言に、くろいし有機農業推進協議会の会長として佐藤拓郎氏が出席していた。 佐藤氏は青森県黒石市の米農家の6代目。2017年に父の経営から水稲部門を独立させ㈱アグリーンハートを立ち上げた。大豆は有機に転換しやすく、利益も上げやすいという理由から、大豆30ha、トータル40haで有機栽培を軸に経営。スマート農業にも先進的に取組んでいる。1981年生ま...
3月20日に行われた黒石市のオーガニックビレッジ宣言に、くろいし有機農業推進協議会の会長として佐藤拓郎氏が出席していた。 佐藤氏は青森県黒石市の米農家の6代目。2017年に父の経営から水稲部門を独立させ㈱アグリーンハートを立ち上げた。大豆は有機に転換しやすく、利益も上げやすいという理由から、大豆30ha、トータル40haで有機栽培を軸に経営。スマート農業にも先進的に取組んでいる。1981年生ま...
農研機構は、このほど高度な病虫害抵抗性を有するダイズ品種「リョウユウ」を育成した。 国産大豆に対しては高い需要があるものの、地力低下や病害虫等による影響のため、生産が安定せず単収が低迷している産地もあり、増産の期待に応えられていない。特に東北地域では、ダイズシストセンチュウが重要な病害虫となっており、東北地域での高品質なダイズの安定生産を実現するためには、同センチュウへの抵抗性品種の育成が必要とな...
案内されたのは福島県浜通り地方の皆伐現場。伐採が終わりさっぱりした現場は爽快な気持ちにさせる。この現場の班長を務めたのが今回の主人公・野崎守さん(33歳)。「皆伐は伐って出しての繰り返しで時間と量の勝負。やり終えた後の達成感はたまらないですね」と語った。 野崎さんが勤めるサンライフ=水野喜文社長、福島県石川郡古殿町大字松川字陣場7=のある古殿町近隣は昔から林業が盛んな地域で、今も基幹産業として多く...
土壌病害を予防管理する手法として農研機構が2012年に開発した「ヘソディム」は、2014年と2016年にマニュアルが作成され、三重県、富山県、群馬県、長野県、静岡県内などの産地や生産圃場で取り組みが行われている。そして昨年4月、AI診断アプリ「HeSo+(ヘソプラス)」がリリースされ、指導員(県普及員やヘソディム指導員)などを中心に活用が始まっている。また指導員だけでなく、生産者も購入しており、収...
高級切り花(デルフィニウム)の生産者として高名な静岡県磐田市の山本彩花園・山本好夫社長を訪ね、花作りや昨年導入したCO2施用機『CG―1000』(静岡製機)のパフォーマンス、経営の中で果たす役割等を聞いた。山本社長は「高品質な花を作り、納得のいく価格で売っていける経営基盤を作りたい。その中でCO2施用機は欠かせない」と語った。目次 静岡のCO2施用機導入 山本彩花園・山本好夫社長 次世代に繋ぐ栽培...
有機米生産拡大の最大のネックとなっている〝除草の重労働〟の課題に対し、『アイガモロボ』というイノベーションを世に送り出して(井関農機から今年1月発売)、いま、スマートオーガニックの旗手として注目を集める、有機米デザイン㈱と、その親会社で『地域の課題を解決するビジネスを作る』を使命に掲げるヤマガタデザイン㈱の山中大介社長。山中社長に、アイガモロボ商品化までのエピソードや有機農業の可能性などを聞いた。...
クボタ(北尾裕一社長、大阪市浪速区)は、㈱ファイターズスポーツ&エンターテイメント(以下FSE社)に多目的四輪車(ユーティリティビークル)2台を贈呈した。贈呈したユーティリティビークルは、プロ野球北海道日本ハムファイターズ(以下ファイターズ)の新球場エスコンフィールドHOKKAIDOにおいて、リリーフカーとして利用される。【贈呈の背景】ファイターズの新球場が立地する複合施設北海道ボールパークFビレ...
ヤンマーホールディングス(山岡健人社長、大阪市北区)は、セレッソ大阪堺レディースを運営する(一社)セレッソ大阪スポーツクラブと、同チームに関するネーミングライツ契約について合意した。チーム名は「セレッソ大阪ヤンマーレディース」となる。同チームは2023―2024シーズンから日本初の女子プロサッカーリーグである「WEリーグ」への参戦が決定しており、2023年4月1日から新チーム名で活動する。 同社は...
古くから林業が栄え、今も美作ヒノキの産地として名高い岡山県真庭地域。そうした現場で迎えてくれたのが真庭森林組合の市(いち)大輝さん(35歳)だ。林産班の一員となって8年目。ガッチリした体型でいかにも山の男っぽい市さんのライフワークはクワガタ採り。学生時代から採集をはじめ、今も飼育したり標本にしたりしているとか。「夏場のシーズンは常に虫かごをぶら下げ、良い木の目ぼしを付けて回りながら仕事してます」と...
丸七製作所=阿部信一社長、東京都足立区千住1―23―2=は、昨秋、長野県小諸市で開催された「第24回米・食味分析鑑定コンクール国際大会」に、精米の一連工程を1台にパッケージした、オールインワン精米機「MC200R」を出展。また、精米機と組み合わせて使うことで微細な糠の飛散を防ぐサイクロンボックス「S―BOX」も紹介、高い関心を集めていた。今回のコンクールで、最高部門の国際総合部門金賞に輝いた福島県...
農水省などが、特に優れた取組を表彰している農林水産祭天皇杯等。本紙では回を分け令和4年度(第61回)の受賞者の取組を紹介する。【天皇杯・林産部門=渡邊定元氏(静岡県富士宮市)】出品財は経営(林業経営)。 農水省職員、東京大学教授等を経て、渡邊氏は林業経営他である㈱白糸植物園を設立。平成6年から現在までの28年間、これまでの自身の研究成果を活かした林業に従事してきた。 小規模所有の森林を中心に集約化...
農水省農林水産技術会議は令和4年12月、「2022年農業技術10大ニュース」を公表した(本紙既報)。昨年1年間に新聞記事となった民間企業、大学、公立試験研究機関及び国立研究開発法人の農林水産研究成果のうち、内容に優れるとともに社会的関心が高いと考えられる成果10課題を農業技術クラブ(農業関係専門紙・誌など30社)の加盟会員による投票を得て選定したもの。手作業の約30倍の能率でリンゴの落葉を収集する...
秋田県種苗交換会が10月29~11月4日、大仙市で開催され、大舘開催を超える91万人が来場した。農業機械化ショー(秋田県農業機械化協会主催)も3年ぶりに開催され、これも非常に盛況だった。また、農機ショー本会場と道路を隔てた、農薬、肥料など資材メーカーや、植木、仏壇などが出展する会場にもドローンメーカーの出展や実演等もあり、こちらも大いに賑わった。穏やかな晴天に恵まれた日も多く、飲食、食品のコーナー...
兵庫県加古川市の「城山ゴルフ俱楽部」でコースの芝や砂などを管理する責任者、グリーンキーパーを務める黒橋寿生さん(59)はほぼ毎日、管理する55万㎡のコースの隅々に目配りし、〈最高のコンディション〉を追求している。芝草という日々変化する生き物に向き合う妥協なき姿勢に寄り添い続けてきたのが、共栄社(愛知県豊川市)のバロネスの機械だ。 ゴルフ場の朝は早い。黒橋さんたちは、ゲストの来場前の朝6時半から業務...
【9月13日号より続き】訪問先でコメ作りについて尋ねると2期作であったり場所によっては2.5期作や3期作という返事も。換金性が高いゆえにとにかく生産に対して旺盛な気持ちが伝わってくる。タンザニア国内には天水低湿地と畑作水田があり、それらを合わせた1haあたりの平均収量は2.5~3tに対してJICAの支援を受けた灌漑地区は6~7tほど。他の国なら5t取れれば良いとされる中にあってタンザニアは高いと言...
全国トップクラスの品質と生産量を誇る兵庫・淡路島のタマネギは、土壌のきめ細かさが形や生育に影響する。南あわじ市でタマネギを栽培する武田知大さん(29歳)は今年5月、ササキコーポレーション(青森県)の超耕速アクティブロータリー「ACE192R」を導入。砕土性の高さと耕うん速度に大満足。「これで来季は作付面積を拡大できる」と胸を張る。 瀬戸内海特有の温暖な気候に恵まれた淡路島。米作りを終えた田でタマネ...
JA全農では、令和4年度から宮城県大崎市のJA古川管内で子実用とうもろこしの栽培体系に関する実証を進めている。本紙においても播種の様子について取材し5月31日号で紹介したが、9月13日には、関係者らを集めた現地見学会が開かれ、収穫の様子などが公開された。当日はJA関係者や試験研究機関のほか生産者など200人を超える人が集まった。また当日は、メディア向けにJA古川管内にある子実用とうもろこしの乾燥・...
農水省では、農業・農村の多面的機能維持・発揮を図るため、日本型直接支払(多面的機能支払交付金、中山間地域等直接支払交付金、環境保全型直接支払交付金)で地域の共同活動、中山間地域等における農業生産活動、自然環境の保全に資する農業生産活動を支援している。四国地方の令和3年度における各交付金の実施状況はどうなっているのか。中国四国農政局の資料によると、多面的機能支払交付金は30億5200万円交付され、実...
【9月6日号より続き】 タンザニアにおいて、コメはメイズ(トウモロコシ)に次ぐ穀物生産量を誇る重要な作物となっている。国内需要も高まっており、以前はトウモロコシの粉を熱湯に入れて練って固めた「ウガリ」が主食であったが、最近では保存が効いて美味しいコメに変わってきているとのこと。そのコメ作りにおいて日本は大きな成果を上げており、2日目は継続的な支援が実を結び、タンザニア国内に大きな影響を与えたローア...
8月1日から5日にかけて、サブサハラ・アフリカ地域有数のコメ生産国・タンザニアの灌漑ほ場施設などをJICAチームの案内で有識者と共に視察した。概要は8月23日号で紹介しているが、改めて現地で見聞きしたことを振り返ってみる。私自身アフリカはプライベートも含めて2度目。砂漠や荒野が広がる大地といったイメージを抱いていたが、タンザニアの、特に農村部はどちらかというと東南アジアのような印象で、人も多く小売...