茨城県ひたちなか市「しんあい農園」— 生分解性マルチシートで効率化と環境配慮を実現
べにはるかの栽培と持続可能な農業への取り組み
茨城県ひたちなか市の「しんあい農園」では、加工用さつまいも(品種:べにはるか)を約5.5haで栽培し、フルタイムの従業員2名と約10名のパート従業員が支えています。
「重労働を減らし、女性でも作業しやすい環境を整えたい」と語るのは、澤畑明宏代表(40)。そこで導入したのが、大倉工業(本社:香川県丸亀市)が開発した生分解性マルチシート「エコロームFC」です。
生分解性マルチシート「エコロームFC」の導入効果
澤畑代表は、「エコロームFC」の導入により、省力化と環境負荷の軽減を同時に実現できたと話します。
✔ 適切なタイミングで分解 — 収穫前のつる切り作業時にはシートが自然に分解し、夏の暑い時期のマルチ剥ぎ作業が不要に。 ✔ 雑草の抑制と除草剤削減 — マルチシートが雑草を抑えるため、除草剤の散布回数を大幅削減。 ✔ 作業環境の向上 — 女性や高齢者も作業しやすくなり、農作業の負担を軽減。
しんあい農園の干し芋— 高品質で毎年金賞を受賞
今回取材したひたちなか市、那珂市、東海村の地域では、540軒もの農家が干し芋を生産しています。その中でも「しんあい農園」は、効率的な生産体制を確立しながらも品質の高さで評価され、毎年金賞を受賞しています。
澤畑代表は、「気候や圃場の条件が変わる中でも、品質と収量を安定させることが経営の鍵。このマルチシートは不可欠な存在」と語ります。
「エコロームFC」の導入により、「しんあい農園」は持続可能な農業を推進しながら、省力化と品質向上を両立しています。さつまいも栽培や干し芋生産において、環境に配慮した技術の活用は今後ますます重要となるでしょう。