高温障害対策の最新トレンド!省力化&持続可能な農業資材を徹底解説
気候変動が進む中、作物の高温障害対策はますます重要性を増している。資材メーカーも、高温障害の軽減に役立つ製品を開発し、各種展示会などで積極的にPRしている。一方で、農業現場では人手不足が深刻化しており、特に夏場の繁忙期には高温対策に多くの時間や労力を割くことが難しいという声も聞かれる。そこで、本特集では「高温障害対策に役立つ注目製品」をテーマに、できるだけ省力的に作物の高温環境に対応できる資材や、...

気候変動が進む中、作物の高温障害対策はますます重要性を増している。資材メーカーも、高温障害の軽減に役立つ製品を開発し、各種展示会などで積極的にPRしている。一方で、農業現場では人手不足が深刻化しており、特に夏場の繁忙期には高温対策に多くの時間や労力を割くことが難しいという声も聞かれる。そこで、本特集では「高温障害対策に役立つ注目製品」をテーマに、できるだけ省力的に作物の高温環境に対応できる資材や、...
目次 BSの位置づけと展望 業界あげ自主基準づくり 作物の収量ギャップ抑える 日本BS協議会・和田哲夫氏に聞く 自然界からの贈り物 上手な使い方と考え方 ハイポネックス アミノ酸・海藻・菌根菌 様々な活用方法を提案 日本で原料販売加速 ボレガード独自の高機能フミン酸 BSの位置づけと展望 業界あげ自主基準づくり バイオスティミュラント(BS)と呼ばれる新しい資材カテゴリーは、近年、農業資材の展示会...
秋田県種苗交換会、そして、協賛行事の一つである、秋田県農業機械化ショーがまもなく始まる。種苗交換会は今年で147回、農機ショーは76回を数え、秋田県農業を支えてきた重要なイベントだ。今年の農機ショーは11月1日㈮~5日㈫、鹿角市の「花輪スキー場第1・第2駐車場」で開催される。主催は秋田県農業機械化協会(白石光弘会長)。 写真撮影には八幡平地域経営公社(阿部聖代表、鹿角市八幡平前川原24)にご協力い...
森ハブPFを開設 新技術の現場導入を加速 林野庁と林業機械化協会は2月8・9日の2日間、東京都江東区の木材会館で「令和5年度林業イノベーション現場実装シンポジウム」を開催した(本紙一部既報)。両日共に用意した席が満席になるなど盛況だった。同庁では、「林業イノベーション現場実装プログラム」を着実に進めるため、令和3年に「林業イノベーションハブセンター(森ハブ)」を設置。シンポジウムの初日では、令和5...
わが国の鳥獣被害は、農作物に限ってみても約156億円。経年で見ると、平成22年239億円あったものと比べると3割以上減少している。これは、様々な優れた対策資材の登場や地域一丸となった取組の広がりが大きな要因だ。しかし、156億円という被害は決して少なくない。加えて、被害による心理的な影響なども勘案すると、対策の強化は喫緊の課題だ。前述の通り優れた対策資材はある程度揃っている。これをいかに上手に活用...
目次 トラブル防ぐ整備 注目集める資機材 農機整備に活躍期待 安全作業にも貢献 リフトやベルト、タイヤ等 JA全農 農機整備の必需品「オイル」 春先に多い農機の盗難 農地に放置しないなど対策を トラブル防ぐ整備 いよいよ今年の春作業の時期を迎える。近年、一人あたりの面積が拡大する一方、担い手は減少傾向を続けており、機械は農繁期にはフル稼働を続けている状態だ。そうした状況だからこそ機械のトラブルは致...
農産物流通に危機が迫っている。物流の多くを担っているトラックにおいて、近年人口減少等に伴う労働力不足に加え、長時間労働などが重なり、担い手が減少。労働条件改善のため、時間外労働の上限規制などが2024年4月からスタートするが、それにより更に輸送能力の低下が懸念される。 全日本トラック協会の調査によると、近年トラックドライバー不足を感じている企業は増加傾向にある一方、労働時間は全産業平均より約2割長...
2024年4月からトラックドライバーの時間外労働時間の上限規制などが始まり、〝モノが運べなくなる〟懸念から端を発している「物流の2024年問題」。今後パレットに荷物を積みストレッチフィルムで固定するなどの対策が必要となるが、ストレッチフィルムを巻く作業は重労働。そこで注目を集めているのが司化成工業=東京都台東区秋葉原1―1=のパレットストレッチ包装機だ。さまざまな業界から問合せを得ていて、早い者勝...
芝生はゴルフ場の必需品であるだけでなく、我々の身の回りを良くする役割をはたしている。中でも都市公園は身近な存在の一つだ。レクリエーションの空間のほか、良好な都市景観の形成、都市環境の改善、都市の防災性の向上、生物多様性の確保など多様な機能を有する根幹的な施設。国交省の「都市公園等整備の現況」によると、令和3年度末の全国の都市公園等の整備量(ストック)は、前年比で、箇所数は、11万2714カ所から1...
ジャパンターフショーでアピール ゴルフ場の芝管理作業は年々変化しているとともに、人手不足など新たな課題も出てきている。そういった状況下開催される「2023ジャパンターフショー」では、芝管理作業などに関する様々な情報が幅広く発信されるはずである。そこで、今回は、ミクニグリーンサービス(東京都千代田区)の鈴木純社長に、展示会でアピールする内容や今後の対応などを伺った。 ――4年ぶりの今回の「ターフショ...
農業機械において、バッテリーやオイルなどの存在は、農機をベストな状態で保つためには欠かすことはできないものだ。近年は様々なメーカーからそれぞれ特色あふれる製品がラインナップされており、選ぶのも楽しい。また、オイル交換などの整備を行う上では、工具も重要なアイテムだ。自らの手にあった、良いものを選びたい。今回、本紙の整備関連特集では、農機整備に活躍が期待される様々な資機材について、ほんの一部ではあるが...
微生物のエサになる〝水溶性アミノ酸〟再評価1985年の創業以来100%有機質の肥料の開発を続けてきた大成農材(杉浦朗社長、広島県広島市中区鉄砲町7―8)。同社の石巻工場を訪ね、技術開発室・高田昌和主任と、同社の有機肥料『エキタン有機』『バイオノ有機s』に惚れこみ創業35年、バイオノ有機sの販売実績東北ナンバー1という東北グリーン(宮城県石巻市向陽町2―31―10)の阿部日出男社長に、有機肥料とは何...
目次 秋の戦略商品ベスト13 ETG Japan エヴァポ・クーラーミストキット 落合刃物 油圧ショベル用剪枝トリマー 北村製作所 ジーキャッチャー サンドナイス 自走式畑石取篩機 スイデン「すくすくファン」 髙橋水機 枝豆洗浄機ピカ1 田中工機 自走乗用ピッカー 土佐農機〝菌を落とす〟噴霧器 ナカノ カミトンKM―1 ニシザワ オニオン・タッピングマシン 日建 エアーコンプレッサー 日本ブレード...
目次 脱炭素化等を加速 生産性と持続可能性両立へ 除草機等多彩な技術活かす 化学農薬低減に貢献 有機JAS農薬スピノサド 畑から雑草を撲滅 みらくる草刈るチシリーズ 温湯で種籾を消毒 温湯処理装置「湯芽工房」 脱炭素化等を加速 生産性と持続可能性両立へ わが国の食料安全保障、農業生産を取り巻く状況は厳しさを増している。年平均気温は右肩上がりに上昇、記録的な豪雨も増加傾向となるなど気候変動はより激し...
目次 国土強靭化を加速 重点的・集中的対策推進 非常用電源導入等 停電時の被害防止を支援 自然災害に備え 高まる発電機への期待 国土強靭化を加速 重点的・集中的対策推進 災害列島と呼ばれるわが国において、激甚化する災害から生命・財産を守るためには、公助だけではなく、自らが備える自助も重要となってくる。公助としては、防災・減災に資する国土強靭化基本法に基づき、平成26年6月に国の他の計画等の指針とな...
兵庫県加古川市の「城山ゴルフ俱楽部」でコースの芝や砂などを管理する責任者、グリーンキーパーを務める黒橋寿生さん(59)はほぼ毎日、管理する55万㎡のコースの隅々に目配りし、〈最高のコンディション〉を追求している。芝草という日々変化する生き物に向き合う妥協なき姿勢に寄り添い続けてきたのが、共栄社(愛知県豊川市)のバロネスの機械だ。 ゴルフ場の朝は早い。黒橋さんたちは、ゲストの来場前の朝6時半から業務...
わが国は化学肥料原料のほとんどを輸入に依存しており、肥料価格は国際的な価格動向の影響を受けやすい構造となっている。近年、肥料価格は横ばいで推移していたが、世界的な食料需要の増大、原油価格の上昇に伴う輸送コストの増加等から上昇。農業経営の圧迫が懸念されている。 そのようななか、岩手県は令和4年1月、これまでに開発された肥料コスト低減に関する技術を「岩手県肥料コスト低減技術マニュアル」として取りまとめ...
中山間地での技術確立県農業の実情に即し普及へスマート農業は、ICT(情報通信技術)やロボット技術などを活用した農業で、これにより作業の高精度化や自動化、省力化等が期待されています。これらの新技術を労働力不足への対応や生産性向上、安心・安全な農産物生産につなげていくため、県としてスマート農業技術の導入推進を図っているところです。 平成29年度には、産学官民が幅広く参集した「いわてスマート農業推進研究...
波のように繰り返す新型コロナ禍。例年7月に長野県農協生産資材事業推進協議会の主催で開催されていた「JA農機&資材フェスタ」についても感染防止への配慮のため中止となった。 こうした状況下にあっても様々な工夫と農家の努力によって収益力の高い農業が続けられている。長野県では、基本目標を「次代へつなぐ、笑顔あふれる信州の食と農業・農村」と定めた第3期長野県食と農業農村振興計画をもとに様々な施策を展開してい...
静岡県のお茶の令和元年産の産出額(生葉産出額+荒茶産出額)は251億円。かつてに比べればだいぶ減ったとはいえ今も全国1位(シェア12・68%)の作目だ。また、令和3年産荒茶生産量は2万9700tで全国1位、主産県に占める割合は42%だ。更に、同県には茶関連産業が集積し、茶の歴史、文化、景観などの優れた資源と共に「茶の都」である。 ところで、茶業界には『粉引き』制度が残っている。粉引きとは、茶には粉...