激甚化する災害から生命・財産を守る 国土強靭化を加速
目次 国土強靭化を加速 重点的・集中的対策推進 非常用電源導入等 停電時の被害防止を支援 自然災害に備え 高まる発電機への期待 国土強靭化を加速 重点的・集中的対策推進 災害列島と呼ばれるわが国において、激甚化する災害から生命・財産を守るためには、公助だけではなく、自らが備える自助も重要となってくる。公助としては、防災・減災に資する国土強靭化基本法に基づき、平成26年6月に国の他の計画等の指針とな...
目次 国土強靭化を加速 重点的・集中的対策推進 非常用電源導入等 停電時の被害防止を支援 自然災害に備え 高まる発電機への期待 国土強靭化を加速 重点的・集中的対策推進 災害列島と呼ばれるわが国において、激甚化する災害から生命・財産を守るためには、公助だけではなく、自らが備える自助も重要となってくる。公助としては、防災・減災に資する国土強靭化基本法に基づき、平成26年6月に国の他の計画等の指針とな...
兵庫県加古川市の「城山ゴルフ俱楽部」でコースの芝や砂などを管理する責任者、グリーンキーパーを務める黒橋寿生さん(59)はほぼ毎日、管理する55万㎡のコースの隅々に目配りし、〈最高のコンディション〉を追求している。芝草という日々変化する生き物に向き合う妥協なき姿勢に寄り添い続けてきたのが、共栄社(愛知県豊川市)のバロネスの機械だ。 ゴルフ場の朝は早い。黒橋さんたちは、ゲストの来場前の朝6時半から業務...
わが国は化学肥料原料のほとんどを輸入に依存しており、肥料価格は国際的な価格動向の影響を受けやすい構造となっている。近年、肥料価格は横ばいで推移していたが、世界的な食料需要の増大、原油価格の上昇に伴う輸送コストの増加等から上昇。農業経営の圧迫が懸念されている。 そのようななか、岩手県は令和4年1月、これまでに開発された肥料コスト低減に関する技術を「岩手県肥料コスト低減技術マニュアル」として取りまとめ...
中山間地での技術確立県農業の実情に即し普及へスマート農業は、ICT(情報通信技術)やロボット技術などを活用した農業で、これにより作業の高精度化や自動化、省力化等が期待されています。これらの新技術を労働力不足への対応や生産性向上、安心・安全な農産物生産につなげていくため、県としてスマート農業技術の導入推進を図っているところです。 平成29年度には、産学官民が幅広く参集した「いわてスマート農業推進研究...
波のように繰り返す新型コロナ禍。例年7月に長野県農協生産資材事業推進協議会の主催で開催されていた「JA農機&資材フェスタ」についても感染防止への配慮のため中止となった。 こうした状況下にあっても様々な工夫と農家の努力によって収益力の高い農業が続けられている。長野県では、基本目標を「次代へつなぐ、笑顔あふれる信州の食と農業・農村」と定めた第3期長野県食と農業農村振興計画をもとに様々な施策を展開してい...
静岡県のお茶の令和元年産の産出額(生葉産出額+荒茶産出額)は251億円。かつてに比べればだいぶ減ったとはいえ今も全国1位(シェア12・68%)の作目だ。また、令和3年産荒茶生産量は2万9700tで全国1位、主産県に占める割合は42%だ。更に、同県には茶関連産業が集積し、茶の歴史、文化、景観などの優れた資源と共に「茶の都」である。 ところで、茶業界には『粉引き』制度が残っている。粉引きとは、茶には粉...
静岡県は、荒茶生産量が全国1位のシェアを誇る日本一の茶産地であるとともに、全国の茶の55%が集まる集散地でもあり、製茶機械メーカーなどの茶関連産業が集積している。そのなかで、静岡県農業経営士協会は7支部と、茶や果樹、耕種など10部会で、講演会・視察研修・情報交換活動を実施。同協会茶部会の部会長で、川根本町の農事組合法人川根美味しいたけで代表理事を務める西原睦実氏(61歳)に話を聞いた。 ――茶部会...
わが国の農地においては、水田の場合、全体の2割で可給態窒素が不足、畑地でもカリウムとカルシウムが過剰でマグネシウムが不足傾向にあるなど塩基バランスの崩れが見られており、「土づくり」の重要性が増している。一方、作物づくりに向けては肥料は欠かすことができないが、それをいかに効率的かつ適正に施用できるかが課題だ。近年は適正な施肥が可能な可変施肥技術や局所施肥技術の開発・普及も進んできており、農水省として...
静岡県農業における代表的な農産物であるみかんをはじめとした果樹。日本の食卓に欠かせない存在だが、その生産においては、他の作物と比較し機械化があまり進んでいないなどの課題もある。こうした状況下、静岡県では、令和3年3月に「静岡県果樹農業振興計画」を策定。令和12年度を目標とし、「環境変化に対応し担い手の農業所得を確保できる果樹産地への転換」を掲げ優良園地の確保と集積などの施策を展開することとしている...
静岡県では、農業従事者の減少や高齢化の進行、AIやIoTなど技術の発展、ライフスタイルの多様化などの時代や環境の変化を、農業・農村が飛躍する重要な転換点と捉え、「静岡県経済産業ビジョン2018~2021(農業・農村編)」を策定し、農業の成長産業化に向けた農政を展開している。目標年度は2021年度。また、同ビジョンを効果的に推進するため、毎年度、施策の進捗状況と成果を検証・評価している。同ビジョンの...
岩手県では、「農業法人の労働環境整備等の状況に関するアンケート調査」をとりまとめている。 それによると、「雇用について感じている課題(複数回答第2位まで)」では、85%の経営体が何らかの課題を感じており、「募集」が最も多く49%。次いで「育成」43%、「労賃(労賃の捻出など)」32%となっている。
米の需要が年間10万t減少するなか、わが国の水田農業を維持していくためには、新規需要米への取組を進めるとともに、高収益作物の導入も重要だ。岩手県では別掲(5面)のように、野菜の産出額は耕種のなかで米に次ぐ部門。同県では、水田を有効活用して農業者の所得を確保できる取組が急務であること、近年の野菜需要が加工・業務用にシフトしていること、規模拡大等により野菜産地力の向上を図る必要があることなどから、「岩...
「依頼された農地は断らない」を基本に掲げ、岩手県内で延べ1000ha近くを栽培する㈱西部開発農産(照井勝也代表取締役社長)。同社では、令和2年度のスマート農業実証プロジェクトを受託。中山間地域の傾斜地ほ場を合筆し、大型機械の導入を可能とすること等で、効率化を図れないか模索している。今回、実証代表の農研機構東北農研センター宮路広武グループ長補佐にご協力頂き、オンラインで照井社長に同社について、また清...
令和3年3月に公表された「岩手県農業の指標(令和元年度)」から、同県の農業の現状についてみてみたい。 耕地面積は、対前年比300ha減の14万9800ha(令和元年)。このうち田が9万4100ha、畑が5万5700haとなっており、いずれも減少傾向にある。 販売農家戸数(平成27年)は、4万5254戸で、このうち専業農家数は1万1519戸。第1種兼業農家は5870戸、第2種兼業農家は2万7865戸...
岩手県は県オリジナル品種である「金色の風」「銀河のしずく」をはじめとして良質な米を生産している。そうしたなか、同県では「金色の風」「銀河のしずく」については「いわてオリジナル品種ブランド化戦略」、県産米全般については、「いわての美味しいお米生産・販売戦略」に基づいて様々な施策を展開してきた。両戦略は令和2年度が期限であり、令和3年度からの県産米の生産販売に向けては新たに「いわてのお米ブランド化生産...
益々猛威を振るっている新型コロナウイルス。農業関係でも展示会の中止などの影響がでている。例年8月に岩手県農業機械協会の主催で開催されていた「岩手県全国農業機械実演展示会」も感染防止への配慮のため中止となった。 こうした状況下にあっても様々な工夫と農家の努力によって高品質な作物の生産が続けられている。岩手県では「いわて県民計画」のもと、担い手の確保・育成、収益力の高い産地づくり、革新的な技術開発・導...
近年、大雨や大雪、強風など極端な気象が頻発化。全国で大きな被害が発生している。災害列島とも呼ばれるわが国において、災害への備えは欠かせない。当然のことながら備えあれば憂いなしとはならないものの、少しは被害を軽減できる。特に‶業″である農業にとって備えは重要だ。そのために必要な防災用品の供給は、地域の状況に精通し、高い技術力を持つ農機販売店の役割も期待されている。販売店にとっても新たな需要喚起につな...
依然として猛威を振るっている新型コロナウイルス。農業関係でも展示会の中止などの影響がでている。例年7月に長野県農協生産資材事業推進協議会の主催で開催されていた「JA農機&資材フェスタ」についても感染防止への配慮のため中止となった。 こうした状況下にあっても様々な工夫と農家の努力によって高品質な作物の生産が続けられている。長野県では、基本目標を「次代へつなぐ、笑顔あふれる信州の食と農業・農村」と定め...
農業を営む上で欠かすことのできない農業機械。時代ごとに現れる様々な課題を解決し、農家の「頼れるパートナー」としてわが国農業の効率化・農産物の高品質化に貢献してきた。そこで、農業機械の開発・改良を進めてきた農研機構革新工学研究センターの鷹尾宏之進シニアコーディネータにその歴史を解説頂く。本紙では回を分けこれを紹介する。=========================================...
農業を営む上で欠かすことのできない農業機械。時代ごとに現れる様々な課題を解決し、農家の「頼れるパートナー」としてわが国農業の効率化・農産物の高品質化に貢献してきた。そこで、農業機械の開発・改良を進めてきた農研機構革新工学研究センターの鷹尾宏之進シニアアドバイザーにその歴史を解説頂く。本紙では回を分けこれを紹介する。==========================================...