都市公園1114カ所増 環境改善や防災性に貢献
芝生はゴルフ場の必需品であるだけでなく、我々の身の回りを良くする役割をはたしている。中でも都市公園は身近な存在の一つだ。レクリエーションの空間のほか、良好な都市景観の形成、都市環境の改善、都市の防災性の向上、生物多様性の確保など多様な機能を有する根幹的な施設。国交省の「都市公園等整備の現況」によると、令和3年度末の全国の都市公園等の整備量(ストック)は、前年比で、箇所数は、11万2714カ所から11万3828カ所と、1114カ所増加した。
国交省の公園緑地・景観課では、全国の都道府県・市区町村の協力を得て、都市公園等の整備状況の調査を行い、「都市公園等整備の現況」として取りまとめている。
それによると、令和3年度末の全国の都市公園等の整備量(ストック)は、令和2年度末と比較し、箇所数は、11万2714カ所から11万3828カ所と、1114カ所増加、面積は、約12万9183haから約13万352haと、約1169ha増加、一人当たり都市公園等面積は、約10・8㎡となった。
なお、都市公園等とは、「都市公園法」に基づき国又は地方公共団体が設置する都市公園、及び都市計画区域外において都市公園に準じて設置されている特定地区公園(カントリーパーク)のこと。
令和3年度末種別毎都市公園等整備現況をみると、住区基幹公園(カントリーパーク含む)は 箇所数が9万8632カ所、面積が3万5490ha。このうち、街区公園が9万943カ所、面積1万4524ha、近隣公園は5865カ所、面積1万849ha、地区公園は1646カ所、面積8733ha、カントリーパークは178カ所、面積1385haとなっている。
都市基幹公園はカ所数が2242カ所、面積は3万9805ha。このうち、総合公園は1402カ所、面積2万6666ha、運動公園は840カ所、面積1万3139haとなっている。
大規模公園は箇所数が229カ所、面積が1万5860ha。このうち、広域公園が223カ所、面積1万5291ha、レクレーション都市が6カ所、面積569haとなっている。
緩衝緑地等は箇所数が1万2578カ所、面積が3万4788ha。このうち、特殊公園は1393カ所、面積1万3976ha、緩衝緑地は244カ所、面積1890ha、都市緑地は9369カ所、面積1万6746ha、都市林は173カ所、面積1089ha、広場公園は340カ所、面積159ha、緑道は1009カ所、面積927haとなっている。
契約市民緑地は170カ所、面積99ha。認定市民緑地はカ所数10カ所、面積4ha、国営公園は17カ所、面積4306haとなっている。
箇所数を都道府県別にみると、最も多いのは千葉で6332カ所3390ha。次いで、北海道が4963カ所1万1772ha、大阪が4765カ所3376ha、埼玉が4750カ所4614ha、兵庫が4443カ所4457haとなっている。
また、一人当たり公園面積が最も大きいのは北海道で41・4㎡。次いで、宮城25・5㎡、山形22・4㎡などとなっている。
国交省は、一人当たり都市公園等面積については、諸外国の都市と比較するとまだ低い水準。引き続き、防災や地域の活性化等の社会的要請に応えるため、都市公園等の整備を推進するとともに、ストックの有効活用、施設の長寿命化、効率的な維持管理が図られるよう支援を行っていく、としている。