農林業機械・農薬・資材についての動向を紹介する

受付時間 平日9:30~17:00

TEL 03-3831-5281

毎週 火曜日発行
 >  > 25年2兆円前倒しへ 輸出協議会が総会を開催

25年2兆円前倒しへ 輸出協議会が総会を開催

25年2兆円前倒しへ 輸出協議会が総会を開催
農林水産物等輸出促進全国協議会は12月14日、都内のホテルで令和4年度総会を開催した。総会では、このほど農林水産物・食品輸出促進団体の認定を受けた7団体に、野村哲郎農相と鈴木俊一財務相が認定証を授与。また、輸出に取り組む優良事業者の表彰、日本食海外普及功労者の表彰、受賞者スピーチなども行われた。更に、途中で会場に駆け付けた岸田文雄首相が挨拶に立ち、「2025年2兆円目標の前倒し達成に向け、政府一丸となって取組んでいく」と述べた。

 農林水産物等輸出促進全国協議会は、わが国の高品質な農林水産物・食品の輸出を一層促進するため、関係者が一体となった取組を推進することを目的に、平成17年4月に設立された。農林水産団体、食品産業・流通関係団体、外食・観光関係団体等が参加し(全175会員(令和4年12月現在))、官民一体となった取組を推進している。
 総会の冒頭では、茂木友三郎会長が挨拶。「農林水産物・食品の輸出は、本年1月から10月までの間で1兆1218億円と過去最高の実績を示している。私が会長に就任した2007年の輸出額は5000億円であり、本年は10月の時点で既に2倍以上の金額。この好調な輸出の流れを更に拡大するためにも、協議会を挙げてオールジャパンで取組を進めていきたい」と述べた。
 続いて、野村農相が挨拶に立ち、「本年10月に改正農林水産物・食品輸出促進法が施行され、輸出重点品目ごとにオールジャパンで輸出に取組む農林水産物・食品輸出団体を認定する制度を開始した。今後も輸出拡大に向けた施策を更に強力に推進し、政府として、関係者の皆様の活動をしっかり後押ししていく」と語った。
 この後、野村農相が日本木材輸出振興会、全日本コメ・コメ関連食品輸出促進協議会、全国花き輸出拡大協議会、日本青果物輸出促進協議会など6団体に、鈴木財務相が日本酒造組合中央会に認定証を授与した。
 また、輸出に取り組む優良事業者の農水大臣賞は2社、輸出・国際局長賞は4社、日本食海外普及功労者は5名を表彰。取組を紹介する受賞者スピーチも行われた。
 総会の半ばでは、岸田首相が会場に駆けつけて挨拶。「本年の農林水産物・食品の輸出額は、昨年より1カ月早く1兆円を突破し、10年連続で過去最高を更新している。9月の米国訪問で日本食イベントに出席し、日本食の奥深さと多様性をアピールした際も、高品質な日本食品を求める声が寄せられていた。輸出を拡大していくことは、経済構造の強靭化を図るうえでも極めて重要。認定証を授与された団体の皆様には、その中核としてオールジャパンでの輸出を牽引していただくことを期待している。2025年2兆円目標の前倒し達成に向けて、生産から流通・卸、販売まで一気通貫で、産地サポートや現地での海外需要の把握、そして商流構築への支援など、政府一丸となって、皆様とともに取組んでいく」と述べた。
 総会ではこのほか、ジェトロ、JFOODO及びJNTO(日本政府観光局)の3者がこの日締結した「日本の農林水産物・食品の輸出とインバウンド観光の促進に向けた相互連携に関する覚書」の紹介も行われた。

関連記事

ササオカ 令和6年3月創業110周年 〝お客様第一主義〟徹底 持続可能な企業を目指す

ササオカ 令和6年3月創業110周年 〝お客様第一主義〟徹底 持続可能な企業を目指す

YAG 普通型コンバインYH1170 多様な作物を効率よく収穫 4月発売、5月には直進アシストも

YAG 普通型コンバインYH1170 多様な作物を効率よく収穫 4月発売、5月には直進アシストも

ザルビオフィールドマネージャーとKSAS システム連携開始 可変施肥の増収効果確認 

ザルビオフィールドマネージャーとKSAS システム連携開始 可変施肥の増収効果確認 

ABA 4年度出荷量3618t 生分解性マルチ関東甲信越の割合上昇

ABA 4年度出荷量3618t 生分解性マルチ関東甲信越の割合上昇