信じがたい茶の〝粉引き〟制度 茶取引の強制値引き 悪しき習慣撤廃願う老舗茶園
静岡県のお茶の令和元年産の産出額(生葉産出額+荒茶産出額)は251億円。かつてに比べればだいぶ減ったとはいえ今も全国1位(シェア12・68%)の作目だ。また、令和3年産荒茶生産量は2万9700tで全国1位、主産県に占める割合は42%だ。更に、同県には茶関連産業が集積し、茶の歴史、文化、景観などの優れた資源と共に「茶の都」である。 ところで、茶業界には『粉引き』制度が残っている。粉引きとは、茶には粉...

静岡県のお茶の令和元年産の産出額(生葉産出額+荒茶産出額)は251億円。かつてに比べればだいぶ減ったとはいえ今も全国1位(シェア12・68%)の作目だ。また、令和3年産荒茶生産量は2万9700tで全国1位、主産県に占める割合は42%だ。更に、同県には茶関連産業が集積し、茶の歴史、文化、景観などの優れた資源と共に「茶の都」である。 ところで、茶業界には『粉引き』制度が残っている。粉引きとは、茶には粉...
政府は22日、植物防疫法の一部を改正する法律案を閣議決定し、国会に提出。これを受け植物防疫課の望月課長が記者向けに説明した。近年は温暖化等の気候変動、人やモノの移動で害虫等の侵入リスクが高まっている。更に化学農薬の使用に伴う環境負荷や薬剤耐性等に対応していくため、発生予防も含めた農薬だけに頼らない総合的な防除への移行・普及が急務。また農林水産物・食品輸出の促進に伴い輸出検査ニーズも増大しており、的...
令和4年度予算は21日の衆院予算委員会で集中審議を行ったあと、一部野党も加わり成立。引き続き衆議院本会議で採決された。今後、審議の舞台は衆議院から参議院へと移るが、衆議院の優越規定によって年度内の成立が確定している。 令和4年度の農林水産関係の予算は総額2兆2777億円で、昨年度当初(2兆2853億円)から0・3%の減少となっている。 来年度予算の柱の一つが「生産基盤の強化と経営所得安定対策の着実...
日本貿易振興機構(JETRO)はこのほど、農林水産物・食品輸出促進分科会を開催した。会には、分科会委員で分科会長を務める農林中金総合研究所理事長の皆川芳嗣氏らのほか、農水省の渡邉洋一輸出・国際局長、輸出重点28品目の関係団体などが参加し、意見交換を行った。 冒頭、佐々木伸彦理事長が挨拶にたち「輸出額2兆円・5兆円という大きな目標をクリアしていくためには、優れた知恵を結集していくことが必要。この分科...
日本農業機械工業会(木股昌俊会長)は、2021年1~12月分の農業機械輸出入実績(財務省通関統計)をまとめ公表した。 それによると、令和3年の輸出金額は3011億7435万円で、対前年比34・1%増加した。また、同年の輸入金額は758億1836万円で同16・1%増加した。 出荷金額が最も伸びているのは75kW超130kW以下のトラクタで、323億6454万円、同105・4%増となった。
2021年年間の農林水産物・食品輸出が統計開始以来初めて1兆円を超え、1兆2385億円となることが農水省の調査でわかった。財務省の貿易統計をもとに取りまとめたもので、対前年比で25・6%、2525億円と大幅な増加となった。農水省では世界的に新型コロナウイルスのまん延が続くなか、消費者ニーズの変化に対応した小売店向けやEC販売等の新たな販路への販売が堅調だったこと、中国や米国などで外食需要が回復して...
わが国の農林水産物・食品の輸出額が初めて1兆円を突破。12月の結果次第では、1・1兆円にまで達する可能性も出ている。そうしたなか、昨年12月21日には、官邸で第13回農林水産物・食品の輸出拡大のための輸入国規制への対応等に関する関係閣僚会議が開催され、輸出拡大実行戦略の改定が行われた。改定では、新たに重点品目として柿・柿加工品を追加。また、「輸出産地サポーター」を設置して1287の輸出産地・事業者...
官民で農林水産物・食品の輸出を促進する「農林水産物等輸出促進全国協議会」(会長・茂木友三郎・キッコーマン㈱取締役名誉会長)の総会が、12月10日、東京千代田区のザ・キャピトルホテル東急で開かれた。当日は岸田首相、金子農相も出席、岸田首相は「輸出額1兆円突破に向けた節目の年」と位置付け、金子農相は「今年は1兆円突破が確実な見通しだ」と強調した。 同協議会は、官民が一体となって農産物・食品の輸出に取り...
農林水産物・食品の輸出拡大へ、輸入規制の緩和・撤廃が進んでいる。 農水省は9月21日、原発事故の影響で行われていたEUでの日本産食品の輸入規制が10月10日以降大幅に緩和されると発表。翌22日には米国による日本産食品の輸入規制が同日付で撤廃されたと発表した。 EUではこれまで福島・宮城・群馬産のタラノキ属、福島産のタケノコ、山形・山梨及び静岡産のコシアブラ、すべての産地からの栽培されたきのこ類につ...
農水省はこのほど、2021年(5月)の農林水産物・食品の輸出額をまとめた。それによると、1―5月の輸出額は、前年比32・2%増の4461億円となり、堅調な伸びを示した。内訳は農産物が3115億円、林産物227億円、水産物は1118億円。1―5月を単月でみた場合も、2月以外は前年同月比30~40%増加している。 1―5月の累計を品目ごとにみてみると、 畜産品は同47・2%増の403億円。うち、牛肉は...
わが国の農業の方向性を示す方針・計画が相次いで決まった。政府は6月18日の閣議で経済財政運営と改革の基本方針2021(骨太の方針)、成長戦略実行計画、規制改革実施計画を決めた。骨太の方針、成長戦略では、輸出の拡大などが盛り込まれたほか、先ごろ決まった「みどりの食料システム戦略」も位置づけられた。一方、規制改革実施計画では、トラクタの公道走行に係る手続きの簡素化や農産物検査規格の見直しなどが盛り込ま...
日本農業機械工業会(木股昌俊会長)はこのほど、農業機械輸出入実績1―4月分をまとめた。1―4月の累計輸出額は対前年同期比17・1%増の911億2511万円だった。 機種別では、農業用トラクタの合計は台数が同29・3%増の3万7606台、金額が同25・3%増の646億992万円。うち、37kw超75kw以下が台数で同14・2%増の1万3433台、金額で同6・8%増の300億4814万円だった。 ...
政府は5月28日に「農産物・食品の輸出拡大のための輸入国規制への対応に関する関係閣僚会議」を開き、今後の方針を決定した。菅首相は、会議での議論を受け今後、輸出促進法を改正し品目別団体を法制化し国産ブランドの確立を目指すとした。このほか、事業者の海外展開支援に向け、留意すべき事項を整理したガイドラインも作成を進める。
政府は4月1日、第11回農林水産物・食品の輸出拡大のための輸入国規制への対応等に関する関係閣僚会議を開催した。 会議では農水省が農林水産物・食品の輸出拡大実行戦略の進捗と課題が報告された。課題としては他の先進国では主要な輸出産品ごとに生産から輸出に至る事業者を包含する「品目団体」を組織化し、海外の消費者ニーズやブランディングを実施しているが、わが国ではそのような体制が整備されてないこと、鳥インフル...
自動車や白物家電等を含めたわが国全体の輸出が対前年比11%と大幅に減少するなか、農林水産物・食品については、同1・1%増の9223億円とわずかながらも増加、8年連続で過去最高を記録している。その傾向は米において顕著だ。先ごろ公表された2020年の農林水産物・食品の輸出額によると、米(援助米除く)は数量が同14・5%増の1万9897㌧、金額が同15・1%増の53億1634万円と大幅に増加した。
農水省は2月16日、輸出産地のリストをまとめた。 令和2年11月に取りまとめた「農林水産物・食品の輸出拡大実行戦略」では、マーケットインの発想に基づく輸出産地の育成・展開を図るため、「主として輸出向けの生産を行う輸出産地を令和2年度中にリスト化」することとしており、今回の公表はそれを受けたもの。 今回公表されたリストは都道府県や業界団体等を通じて産地の意向を踏まえた結果、23品目で353産地が掲載...
農水省は2月5日、2020年年間の農林水産物・食品の輸出実績をまとめた。輸出額は年間の合計で対前年比1・1%増の9223億円となり、コロナ禍にあっても増加傾向を維持。8年連続での過去最高となった。2020年は世界的な新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、輸出全体が対前年比で11・1%と減少するなか、鶏卵や米のように家庭食向けの産品が増加したことや上半期は低迷した牛肉や日本酒が販売方法の改善等により、...
日本農業機械工業会(木股昌俊会長)はこのほど、2020年1―12月の農業機械輸出入実績をまとめた。 2020年の輸出額は対前年比94%の2245億2184万円となった。このうち農業用トラクタは合計で台数が同91%の9万138台、金額で同92%の1537億2165万円。内訳として、18㌔㍗超22㌔㍗以下が台数で同202・1%の1万1504台、金額で同226・8%の125億4486万円、22㌔㍗超37...
全国農業再生機構は12月9日~18日にかけて「輸出米マッチングフェア2020」を開催している。新型コロナウイルス感染拡大の状況を踏まえて急遽、オンライン開催となった。9日開催の仙台会場のセミナーでは、実需者講師として、クボタのアグリソリューション推進担当部長の髙橋元氏と、産地講師として南東北クボタを通じてクボタに輸出米を納めている山形県南陽市の㈱黒澤ファームの黒澤信彦表取締役が講演した。その後、オ...
政府は11月20日、官邸で第9回農林水産物・食品の輸出拡大のための輸入国規制への対応等に関する関係閣僚会議を開催。その中で、野上農相から「農林水産物・食品の輸出拡大実行戦略」の骨子案が示された。骨子案では海外市場で求められるスペック(量・価格・品質・規格)の産品を専門的・継続的に生産・販売する体制の整備が不可欠として、品目別の具体的目標を設定するほか、マーケットインの発想で輸出にチャレンジする農林...