農水省及び環境省は9月11日、第2回クビアカツヤカミキリ対策本部を開催、「クビアカツヤカミキリ防除戦略」を決めた。戦略では、基本的な考え方として、クビアカツヤカミキリの極めて高い繁殖力及び分散能力に鑑み、直ちに根絶することは容易ではないことから、防除にあたっては、地域の被害状況等を勘案しながら効果的な対策を実施していく必要がある、と説明。そのうえで、まずは新たな地域に「入れない」対策として、未被害...
農水省は9月7日、「第1回食料・農業・農村政策審議会企画部会気候変動等対応品種育成・普及小委員会」を開催し、「重要品種の育成及びその種苗の生産の振興に関する基本的な方針」案について議論した。先ごろ成立した「重要品種の育成及びその種苗の生産の振興に関する法律」(気候変動等対応品種法)においては、国の主導のもと重要品種の育成と種苗生産を振興する計画制度を創設することとしており、今回の小委員会で、基本方...
農水省では、新たに、高温・干ばつによる畑作物の減収・品質低下を抑える栽培体系、気候変動等のリスクに対応した果樹の結実安定技術、近年発生が拡大・激化している病害虫等に対応した省力的な防除技術、などの開発を進める。先ごろ公表された令和9年度予算概算要求で計上した「戦略的農林水産研究推進事業」16億4900万円で取組む。同事業は令和8年度は9億1200万円を計上しており、令和7年度補正予算4億2000万...
農水省は、備蓄米について、9月から21万tの買い戻しを実施する。9月2日に開催された食料・農業・農村政策審議会食糧部会に諮られ決まった。米穀の需給および価格の安定に関する基本指針に盛り込まれているもの。同指針では、先ごろ公表された作柄見通し(関連記事別掲)をもとに、生産量についても見直しが行われ、735~754万tと幅を持って示されている(前回の部会で示された作付意向調査を踏まえた見通しは732万...
農業・食料・農村基本計画で示された品目ごとの目標について、現時点での状況がまとまり、厳しい状況にあることが分かった。先ごろ開催された食料・農業・農村政策審議会企画部会で示された目標・KPIの進捗状況による。生産量でみると、順調と評価された品目は、米、茶、さとうきび、鶏肉の4品目。より一層の取組が必要だとされた品目は野菜や果樹など10品目で、このうち花きを除く9品目で基準年を下回る生産量となっている...
農水省は8月31日、令和9年度予算の概算要求を財務省に提出した。総額は対前年度比36.7%増の3兆1377億円。うち、公共事業費は同28.1%増の9003億円、非公共事業費は同40.4%増の2兆2374億円となっている。また、概算要求のうち、「強く豊かな日本」投資枠は4272億円。新たな水田政策の創設に3565億円+事項要求を求めたほか、新規事業として果樹・茶生産飛躍的拡大事業に31億円を計上、省...
農水省が8月19日に開催した農作業安全検討会で、これまで検討が進んできたスピードスプレヤー(SS)の安全対策について、固定式ROPSを標準装備とすることが明らかになった。更に、梨やぶどうなどの棚栽培への対応のため、可倒式ROPSをオプションとして選択できる仕様とする。また、同検討会では、令和6年の農作業死亡事故が急増したことから、検討会の下に農作業事故調査検討部会を設置、事故発生状況等の調査や要因...
農業機械使用時の安全確保で重要となる、シートベルト着用について、公道走行時の着用率が16.7パーセント、作業時・公道走行時とも着用しているのは、10パーセントだったことが日本農業機械化協会(菱沼義久会長)の調査でわかった。同協会がまとめた農水省令和7年度補助事業の持続的生産強化対策事業のうち農作業安全総合対策推進の結果報告書によるもの。 日本農業機械化協会が実施した農作業安全総合対策推進では、熱中...
ハスクバーナ・ゼノア=パウリーン・ニルソン代表取締役、埼玉県川越市南台1―9=は、今展示会で10月から発売開始するハスクバーナブランドのプロ向けチェンソーを披露する。まず紹介するのが排気量62・4㎤・出力4.0kWのエンジンチェンソー「564XP(バー・チェンを除く乾燥質量5.8㎏)」。同機はフューエルインジェクションとECUによる電子制御を採用し、チョーク操作を必要としないシンプルな始動手順と安...
ササキコーポレーション=佐々木一仁社長、青森県十和田市大字三本木字里ノ沢1―259=は、10月7日〜9日まで幕張メッセで開催される第16回農業WEEKに出展。運搬作業の在り方を変える新製品のクローラ式無人搬送車「RAKU ROUTE(ラクルート)」とスマート追従畝またぎキャリア「SATSUKI(さつき)」を展示・実演する(8ホール29―59)。新製品のラクルートは、圧倒的な導入の手軽さに注目したい...
新宮商行=坂口栄治郎社長、林業機械本部:小樽市銭函2―32―1=は、世界的高性能林業機械メーカー・PONSSE(ポンセ)社のハーベスタヘッド「H6(有限旋回)」を出展・実演する。実際の送材の速さや枝払い能力の違いを会場で確認したい。ポンセ社の林業機械は、堅牢かつパワフルな造材・集材能力で世界中から厚い信頼を獲得しており、特に大径木時代に入り、その優れた処理性能は日本の過酷な林業現場においても高く評...
サタケ=松本和久社長、広島県東広島市西条西本町2―30=は、9月30日〜10月2日、インテックス大阪で開催される「第5回食品工場Week大阪」(旧称:フードテックジャパン大阪、主催:RX Japan)に出展する。同展は食品工場が抱える人手不足や生産性向上、衛生管理といった課題を解決するための省人化技術や最新ソリューションの専門展示会。サタケブースでは、人手不足の解消や歩留まりの改善、品質向上の実現...
クボタ=花田晋吾社長、大阪市北区=は、長野県松本市のJA松本ハイランド和田広域ライスセンターで、未利用のもみ殻から非晶質シリカを回収し、廃熱をもみの乾燥に利用するガス化炉の長期実証運転を開始する。更に、シリカの用途開発と販路開拓も進め、未利用バイオマスのもみ殻を資源とエネルギーとして有効活用する地域資源循環モデルの構築をめざす。【開発の背景とねらい】お米の外皮であるもみ殻は、国内で年間約160万t...
ヤンマーホールディングス(山岡健人社長)のグループ会社であるヤンマーエネルギーシステムは、コメの収穫後に大量に発生する副産物「もみ殻」を炭化し、土壌改良材や炭素固定資材としての活用や循環型農業を実現する「もみ殻バイオ炭製造装置」を2026年9月から受注開始する。化石燃料を一切使用せず、省エネと静音性を実現している。日本のコメづくりでは年間約200万t(推定)のもみ殻が発生するといわれている(NED...
オカダアイヨン=岡田祐司社長、大阪府大阪市港区海岸通4―1―18=コーナーにおける目玉の一つが新ハイブリッドバケットシリーズのお披露目。カラーリングも赤に一新した「OHB―70(取付ショベル6〜9t)」「同130(同10〜13t)」「同210(同18〜25t)」の3機種で、切断時の抵抗を最小限に抑える特許出願中のストレート形状刃が大径材でもスムーズな切断作業を実現。伐倒・集積から路網作設等各種作業...
コベルコ建機日本=岩間征人社長、東京都江東区青海1―1―20=は、今実演会でオカダNANSEI製グラップルを装着した油圧ショベル「SK160BR―7」を披露する。同機はチルトアングルに対応した大容量ドーザと、20tクラス用の走行モーターを標準搭載した話題機。油圧ショベルでありながらブルドーザ並みの強靭な押し出し力を発揮し、1台で掘削から整地までこなす高い作業性を紹介する。従来の油圧ショベルの枠組み...
2028年秋、日本オープンゴルフ選手権の舞台となるのが阿山カンツリー倶楽部。同場でのナショナルオープンは初の開催となり、今、その準備が急ピッチで行われている。スポーツターフとして最高の状態とするために、コース管理者の知恵と技が惜しみなく注がれ、究極の芝に向けた取り組みが進む。その中、シバウラの機械もしっかりと役目を果たしている。自然溢れる丘陵地にレイアウトされた景観の美しいコースとして知られている...
山形県指導農業士会は、地域農業の中心的な担い手で構成され、若手農業者や新規就農者への助言、地域での相談対応、研修会の開催などを通じて、次代の農業者育成に取り組んでいる。県内で認定されている指導農業士は148名。米、果樹、野菜、花き、畜産など多様な品目の農業者が、それぞれの地域で後進の相談相手となっている。山形県農業を取り巻く環境が大きく変化する中、若手農業者の育成や定着、地域農業の維持は重要な課題...
タカキタ=藤澤龍也社長、三重県名張市=は、スノーブロワ「SBシリーズ」のラインナップを拡充し、センタードライブ仕様のニューモデル「SB1691E」「SB1891E」を市場展開している。SBシリーズはトラクタ用インプルメントで、ドカ雪でも強力な投雪と安定した除雪を実現する。 SB1691Eは20~30PS、SB1891Eは27~50PSに対応。また装着位置が、標準仕様より152㎜高くなるハイポジショ...
日本植物防疫協会は9月15日、東京都北区の北とぴあで「難防除病害虫・雑草の最前線」をテーマにシンポジウムを開催した。会場約140人、オンラインを合わせ900人超が参加し、気候変動や国際物流の活発化、人手不足などを背景に深刻化する病害虫・雑草問題と、総合防除(IPM)の推進に向けた最新の取り組みについて理解を深めた。開会あいさつで早川泰弘理事長は、令和5年施行の改正植物防疫法により、総合防除を基本と...
難防除雑草に卓効 ホタルイや多年生雑草をまとめて防除する新規成分「ベルダー」 近年、地球温暖化の影響により高温の日が続き、雑草の生育が早まっているといわれる。特に水田で発生するホタルイや多年生カヤツリグサ科雑草は、イネから養分を奪うことで収量や品質の低下を招くほか、収穫時にはコンバインに絡みついて作業効率を低下させるなど、生産者を悩ませている。昨年上市した「ベルダー」は、日産化学が発明・開発した水...
クロップライフジャパン(岩田浩幸会長)はこのほど、2026農薬年度(2025年10月~2026年9月)の6月末時点における出荷実績(暫定)をまとめた。6月末累計では、数量が前年比4.4パーセント増の14万5659t、金額が同6.6パーセント増の3561億3700万円となり、数量・金額とも前年実績を上回った。 使用分野別では、水稲向けが数量で同7.9パーセント増の4万5462t、金額で同11.7パー...
日本の森林・林業が抱える課題解決に対し、コベルコ林業機を提供して応えているコベルコ建機日本。最前線を担う特約店と、その特約店が「地域の宝」と称する林業事業体の取組を取材する。前回掲載した熊本県八代市の豊田工業所から紹介いただいたのが、半世紀以上にわたり地元の山林を守り続けている阿蘇市の岩村創山だ。岩村雄太社長(50歳)は、阿蘇カルデラの内側の〝谷内〞と呼ばれる地域を中心に、健全な森林を未来へと引き...
林業産出額のなかでも、木材生産の都道府県別1位となっており、林業先進地の一つである北海道。同地を会場に最新の森林・林業・環境機械が多数集結するのが、10月4日㈰・5日㈪の2日間、石狩市新港中央で開かれる2026北海道森林・林業・環境機械展示実演会 in 石狩市だ。主催はCHB北海道木質バイオマス機械協議会(三津橋央会長)。持続可能な森林管理や木質バイオマス利用の推進、作業の効率化・安全性向上を目的...
岩手県は8月28日、大船渡市三陸町綾里の林野火災被災現場で復旧に向けた先進的林業機械の活用研修会を開いた。実演したのは松本システムエンジニアリング(松本良三社長)のラジコン式伐倒作業車「シン・ラプトルⅡ」。林業経営体や林野庁関係者ら約70名が参加し、遠隔操作が可能な同機による労働安全性の向上や作業の効率化の可能性について理解を深めた。現場は、林野火災により損傷した立木や倒木等が広範囲に存在するエリ...
農水省は3月31日、「2025年農林業センサスの概要(確定値)」を公表した。 農業経営体については、前回調査(令和2年)比で22.3パーセント減の83万6000経営体となった。このうち、団体経営体は同4.9パーセント増の4万経営体、特に法人経営体は同10.1パーセント増の3万4000経営体と増加傾向にある。この結果、団体経営体に占める法人経営体の割合は同4.1ポイント上昇し84.1パーセントとなっ...
農水省は2月20日、令和7年産茶の摘採面積、生葉収穫量及び荒茶の生産量(主産県)を公表した。 摘採実面積は対前年産比1300ha(5パーセント)減の2万5400ha。10aあたり生葉収量は同60㎏(5パーセント)上回る1260㎏となった。この結果、生葉収穫量は、前年産並みの31万9500tとなった。なお、10aあたり生葉収量を都道府県別にみると、主産県のうち静岡、熊本は前年並み。
昨年の米づくりはどうだったのか。農水省が令和7年12月12日に公表した作物統計調査から、令和7年産水稲の作付面積や収穫量等を改めて振り返ってみたい。 令和7年産水稲の主食用作付面積は、前年産比10万8000ha増の136万7000ha。これは、新規需要米や備蓄米等からの転換などがあったためである。 また、全国の10a当たり収量(生産者が使用しているふるい目幅1.80㎜~1.90㎜ベース)は、同7㎏...
農水省は2月17日、令和7年産日本なし、ぶどうの栽培面積、結果樹面積、収穫量及び出荷量を公表した。 日本なしは栽培面積が対前年産比280ha(3パーセント)減の9550ha、結果樹面積は同300ha(3パーセント)減の9270ha。10aあたり収量は同10㎏(1パーセント)上回る1810㎏だった。 この結果、収穫量は同4800t(3パーセント)減の16万7900t、出荷量は同4600t(3パーセン...
エムファクトリー=武藤吉喜社長、秋田県横手市樽見内柄内146=は、水稲用農薬散布ボート「ジライヤ」の普及拡大に力を注いでいる。 「ジライヤ」は、ドローンとは異なり、免許や特別な講習を必要とせず、誰でも直感的に操作できる点が最大の特長。ラジコン感覚で扱えるため、高齢の農家や女性の単独作業でも無理なく使用でき、効率も格段に向上。従来の背負式散布と比較して、作業時間はおよそ5分の1。10aのほ場であれば...
広島県東広島市豊栄町。町の大部分を山林や田畑が占める中山間地域だ。清流には国の特別天然記念物・オオサンショウウオも生息し、豊かな自然が残る。地域では稲作を中心に、転作ネギやキャベツの栽培も盛んで、農業が住民の暮らしと地域経済を支えている。 そうした地域農業を支えているのが、ヤンマーの有力農機販売店である㈲迫農機商会(迫真治社長=広島県農機商組理事長)だ。農業機械の販売や修理だけでなく、無人ヘリ請負...
本紙ではこれから就職活動を始める学生や進路指導担当者に農業関連業界の魅力を伝えることを目的に、6月16日号で「農業関連業界特集」を掲載した。学校関係者から反響が寄せられ、その一つとして、東京工科自動車大学校中野校(東京都中野区)の佐藤康夫校長から「業界について詳しく知りたい」との申し出があり、本紙記者が同校を訪問、情報交換を行った。 東京工科自動車大学校の前身は、1969年に設立認可を受けた小山自...
夏から秋にかけて国内レタス生産量の約6割を占める一大産地・長野県のJA全農長野と味の素は共同で、レタスの消費拡大キャンペーンを7月に実施した。俳優・藤原竜也さんの顔がプリントされたフィルムに包まれたレタスを首都圏や関西圏の一部スーパーで1万個限定販売したほか、大量消費できる多彩なレシピも提案。 背景にはフードロスの問題がある。味の素の調査では、6割以上が夏場にレタスを食べ切れず廃棄した経験があるそ...