農研機構はこのほど、ロボットトラクタを利用した作業の一層の省力化・省人化に不可欠なトラクタ作業機の交換作業を自動化する技術を開発した。 トラクタは耕うん機や播種機といった作業機を交換することで種々の作業を行うため、作業機の交換は生産現場では必須の作業。一方、作業機の交換は非熟練者に限らず熟練者にとっても難度が高く、トラクタと作業機の間に入って連結を行う必要があることから、危険を伴う作業でもある。 ...
日本で侵入を警戒している害虫の一種である「トマトキバガ」。海外ではトマトなどナス科の作物に被害が発生しており、わが国においても一昨年10月に熊本で確認されて以降、各地で確認されている。 現状の認識と懸念される国内での定着について認識を問われた宮下農相=写真=は現状について、「全国の都道府県や植物防疫所が実施しているトラップ調査においては、これまで37道府県で確認をされており、一部で葉や果実への食害...
畑作物の本作化、高収益作物へ 政府は11月10日の閣議で令和5年度補正予算を決めた。総額は13・1兆円。このうち農林水産関係は総額8182億円。昨年度の補正予算が29・1兆円で、うち農林水産関係が8206億円だったことから、金額は前年と同程度であるものの農林水産関係が占める割合は高まる結果となっている。 具体的な事業としては畑地化促進事業に750億円、省エネ技術の導入加速化対策に40億円(産地生産...
1等比率は59・6% 農水省は10月31日、5年産米の農産物検査結果(速報値、9月30日現在)を公表した。1等比率は59・6%と前年同期比で16・2ポイント、前回調査(9月31日時点)からは9・3ポイントの下落となった。都道府県別では、地域によって差異が大きくなっている。特に高温少雨の影響が懸念されていた新潟県は前年同期比60・9ポイント下落の13・5%と非常に厳しい結果となった。このほか、山形が...
適正な価格形成に関する協議会 農水省は、10月20日、適正な価格形成に関する協議会の第1回飲用牛乳ワーキンググループを開催した。 ワーキンググループは今年8月からスタートした「適正な価格形成に関する協議会」において、課題の分析及び適正取引が推進される仕組みの構築を検討するための場として、協議会の下に立ち上げられたもの。 会議では飲用牛乳の流通経路について、事務局が説明。そのうえで、指定団体に対して...
◯…10月23日、会計検査院が農水省の事業「水田活用の直接支払交付金」について、会計検査を行い、改善処置の要求を行った。◯…今回の指摘では、撤去が困難な園芸施設が設置されている等の場合に実質的に水稲の作付けを行うことが困難な農地であるかどうかを判断できるように基準を定めること、飼料作物等について基準単収や平均単収の設定により実際の収量に基づいた定量的な収量確認を行うことができるようにすること――な...
農水省は10月19日、食料・農業・農村政策審議会食糧部会を開催、米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針(以下、基本指針)の改定について、先ごろ公表された令和5年産米の予想収穫量(関連記事別掲)などをもとに主食用米の需給見通しなどを示した。令和6年6月末の民間在庫は177万t、7年6月末は176万tと見通した。これに対し委員からは妥当との声が多くあり、適当と認める旨の答申を行った。一方、民間在庫量...
「CLT活用促進に関する関係省庁連絡会議(第14回)」が9月28日、東京都千代田区の首相官邸で開催された。 会議では始めに、CLTの活用状況について報告があった。それによると、CLTを活用した建築物の竣工件数は、令和5年度に累計で1096件と1000件を超える見込み。また、最近の動向として、首都圏以外や学校施設での活用事例などが示された。更に、2025年大阪・関西万博の日本館も、CLTを活用して建...
北米・欧州での建設機械・発電機を中心とした海外売上高が好調に推移 ヤンマーHD(山岡健人社長)は22日、2024年3月期中間連結決算と通期見通しを発表した。 売上高は5288億円(前年同期比9.3%増)、経常利益は443億円(同17・5%増)となった。特に北米・欧州での建設機械・発電機を中心とした海外売上高が好調に推移し、売上高・経常利益ともに過去最高を更新した。また、旺盛な海外市場での需要増加に...
最先端のスマート農機を来場者に体感 ヤンマーアグリジャパン関東甲信越支社(杉山靖彦支社長)は、11月21、22日の2日間、茨城県稲敷郡阿見町のアグリソリューションセンター関東で、展示実演会「ヤンマーアグリフェア2023in茨城」を開催した。展示会を通じ、同社の最先端のスマート農機を来場者に体感してもらうことが目的。関連メーカーも36社参加し、1800人が来場した。 今回の展示会では、茨城県や千葉県...
ヤンマーHD キャラクターデザインの一般投票 ヤンマーホールディングスは、ヤンマーグループの企業マスコットキャラクター「ヤン坊マー坊」について、新デザインの一般投票を16日からグローバルで開始した。新デザインは3案から一般投票で決定し、投票結果は2024年1月に発表予定。 同社は食とエネルギーの領域で顧客の課題を解決し、新しい豊かさの実現を通じて〝A SUSTAINABLE FUTURE〟を創り出...
変革はすぐそこに 気候変動、スマ農、米輸出 新潟クボタ(吉田至夫社長)は11月15・16日、新潟市産業振興センターで、「にいがた夢農業2023」を開催した。夢農業は、担い手農家に未来の農業経営を考えるヒントにしてもらう趣旨で毎年開催されており、アグリロボシリーズに加え、施設園芸機器や畑作商品も充実。35社が協賛出展した。また気候変動への対応や米輸出について講演も行われ、盛況だった。 『変革はすぐそ...
日本陸用内燃機関協会(木股昌俊会長)は11月17日、神奈川県横須賀市のやまびこ横須賀事業所で令和5年度臨時総会(第23回総会)を開催した。当日は中間事業報告のほか、協会の移転、補正予算などを審議、承認した。 総会では、はじめに木股会長が挨拶。会場を提供したやまびこに対し感謝を述べた後、令和4年度の陸用内燃機関を巡る情勢について、「欧米の建設機械、産業機械、発電機の旺盛な需要によりディーゼル機関、ガ...
共栄社の「バロネス無人芝刈機 ULM272」、ミクニグリーンサービスの「ジョンディアプレシジョンカットフェアウェイモア 8700A」などの機械や、雪印種苗の「CY―4(2026年から本格販売)」といった種子など資機材の展示が充実 全国ゴルフ場関連事業協会(今和泉久生会長)は、11月21、22日の2日間、千葉県千葉市の幕張メッセで、「2023ジャパンターフショー」を、日本ゴルフ協会(JGA)をはじめ...
(写真説明)小諸での前回大会の食味審査の様子 世界一美味しい米を決める――。 そのために、毎年開催されているのが、米・食味鑑定士協会(鈴木秀之会長)などが主催する「米・食味分析鑑定コンクール:国際大会」だ。25回目となる今回は12月1日㈮、2日㈯の2日間、新潟県中魚沼郡津南町のニュー・グリーンピア津南で開かれる。今年は合計5000検体超が出品、機械による分析を受け、選ばれたノミネート検体が、最終審...
芝生はゴルフ場の必需品であるだけでなく、我々の身の回りを良くする役割をはたしている。中でも都市公園は身近な存在の一つだ。レクリエーションの空間のほか、良好な都市景観の形成、都市環境の改善、都市の防災性の向上、生物多様性の確保など多様な機能を有する根幹的な施設。国交省の「都市公園等整備の現況」によると、令和3年度末の全国の都市公園等の整備量(ストック)は、前年比で、箇所数は、11万2714カ所から1...
ジャパンターフショーでアピール ゴルフ場の芝管理作業は年々変化しているとともに、人手不足など新たな課題も出てきている。そういった状況下開催される「2023ジャパンターフショー」では、芝管理作業などに関する様々な情報が幅広く発信されるはずである。そこで、今回は、ミクニグリーンサービス(東京都千代田区)の鈴木純社長に、展示会でアピールする内容や今後の対応などを伺った。 ――4年ぶりの今回の「ターフショ...
農業機械において、バッテリーやオイルなどの存在は、農機をベストな状態で保つためには欠かすことはできないものだ。近年は様々なメーカーからそれぞれ特色あふれる製品がラインナップされており、選ぶのも楽しい。また、オイル交換などの整備を行う上では、工具も重要なアイテムだ。自らの手にあった、良いものを選びたい。今回、本紙の整備関連特集では、農機整備に活躍が期待される様々な資機材について、ほんの一部ではあるが...
JA全農はこのほど、令和5肥料年度春肥の単肥価格を決めた。 肥料原料の国際市況は、世界的に需給が緩和されたことで高騰時から大きく下落。反転の兆しや円安影響があるものの、尿素、りん安、加里は2期連続で値下げとなった。また、りん酸単肥の主原料となるりん鉱石については、工業用需要が大きく市況が高止まりしていることから据え置きとした。 具体的にみてみると、複合肥料のうち高度化成(基準、15―15―15)は...
シンジェンタジャパン ’23年12月1日~’24年2月29日 シンジェンタジャパン=小林久哉社長、東京都中央区=は、生産者に同社のミネクトシリーズが〝苗箱処理の効率化ができる〟ことを広く知ってもらおうという趣旨で、12月1日から『ミネクト×コネクトキャンペーン』を行う。キャンペーンの名称には、灌注技術を生産現場の便益に繋げたいという思いが込められている。 期間中に、販売店で対象のミネクトシリーズ商...
シンジェンタジャパンは、9月5日、小林久哉・新社長の就任披露パーティーを、東京都港区のコンラッド東京で盛大に開催、特約店及び業界関係者など約220名が駆け付け、同社の新たな門出を祝い、懇親を深めた。 始めに、シンジェンタ社を代表し、アジア太平洋地域のリージョナルディレクター、アレクサンダー・バーコフスキー(アレックス)氏が挨拶。「本日は、皆様と我々のマネジメント展開について共有させて頂きたい。的場...
栃木県は、11月15日、栃木県森林組合連合会(江連比出市代表理事会長)及び松本システムエンジニアリング(松本良三社長)の協力を得て、塩谷町内の森林で「スマート林業研修会」を開催した。当日は、松本システムエンジニアリング製のラジコン伐倒機「シン・ラプトル」、フェラーバンチャザウルスDX、植栽機「テリジノロボ」の3機種が現場で実演。県内の林業関係者のほか、関東森林管理局、林野庁など約100人が参集し、...
世界クラスの作業能力 新機能「アクティブクレーン」 新宮商行=坂口栄治郎社長、林業機械部:小樽市銭函2―32―1=は、茨城林業機械展で国内でも関心を高めているポンセ社のハーベスタ、フォワーダの中から中~大型モデルの最新鋭林業機を展示。キャビンの快適さの体験と共に、オペレータ作業の負担を軽減する「アクティブクレーン」など、ポンセマシンによる作業の効率化や作業環境の向上を発信する。 世界屈指の林業機械...
林業現場から注目集める「KDC―2500B」 カルイ=山形県山形市鋳物町46―1=の樹木粉砕機DraComシリーズの中でも特に「KDC―2500B」が林業現場で高い注目を集めている。 「KDC―2500B」は、同社の自走式樹木粉砕機の最大機種。エンジンにホンダiGX800(国産)STRガバナーを採用したことで、25PSの樹木粉砕機で最大処理粉砕可能径Φ200㎜を実現。同社ではDraComシリー...
耕地面積は前年に比べ2万8000ha減少 前年比2万8000ha(0・6%)減の429万7000ha 農水省は10月31日、令和5年耕地面積(7月15日現在)を公表した。 それによると、全国の耕地面積(田畑計)は前年比2万8000ha(0・6%)減の429万7000ha。これは、荒廃農地からの再生等による増加があったものの、耕地の荒廃、転用等による減少があったため。 全国農業地域別にみると、前年に...
一部地域・品目で増加 農水省は20日、令和5年果樹及び茶栽培面積(7月15日現在)を公表。 果樹のうち、みかんは対前年比800ha(2%)減の3万7300ha、りんごは同400ha(1%)減の3万5900ha、その他かんきつ類は同400ha(2%)減の2万3600ha。かきが同400ha(2%)減の1万7900ha、ぶどうは同100ha(1%)減の1万7600ha、くりが同600ha(4%)減の1...
農水省は9月29日、令和5年産米の農産物検査結果(8月31日現在、速報値)を明らかにした。 検査数量は、水稲うるち玄米で24万6300t、水稲もち玄米は9600t、醸造用玄米は2400tなどとなっている。 また、1等比率は68・9%で前年同時期より0・9ポイント上昇した。なお、前々年産(令和3年産)は76・1%で7・2ポイント下回っている。2等比率は同0・5ポイント下回る27・1%、3等は同0・3...
目次 原料用ばれいしょは前年産比3・2%増の10万3563円 原料用かんしょは同0・2%減の15万6370円 そばは、同3・7%増の3万7508円 てんさいは、全算入生産費が同5%増の11万3650円 さとうきびは同3・4%減の14万3965円。 原料用ばれいしょは前年産比3・2%増の10万3563円 農水省はこのほど、農業経営統計調査のうち、令和4年産原料用ばれいしょ、原料用かんしょ、そば、てん...
秋田県種苗交換会農機ショー会場で展示 ワンタッチでトラクタを除雪機に早変わりさせて除雪作業をスムーズに行う――。それが熊谷農機=熊谷英希社長、新潟県燕市熊ノ森1077―1=の「スノーラッセル」だ。バージョンアップを重ねて作業性などを改善。最新のSQRAシリーズは、シューターのリモコンをジョイコン型に変更して作業性を向上。秋田県種苗交換会農機ショー会場で展示する。 昨年の除雪シーズンで除雪機が入手困...
より早く強く正確に 多様なニーズへ6型式 大島農機(大島浩一社長)では「より早く・より強く・より正確に」をコンセプトに発売した4層式遠赤外線乾燥機『RXシリーズ』(OPRA)45/55/65/75/85/100石6型式が、生産者の多様なニーズを捉え、非常に好評だ。麦の乾燥にも最適。乾燥部を4層式にすることで、穀物の水分ムラによる乾燥への影響を大きく改善。乾燥効率向上、省エネも実現。 大島農機=新潟...
ピリオン=奥功雄社長、東京都新宿区西新宿3―7―26=は10月19日~21日、JA全農ちばが千葉県のロングウッドステーションで開催した「第48回JAグループ千葉農業機械大展示会」に出展。人気商品「中空器バーナー」を出品し、「スーパーターボタンク式F―2型」などを、来場者がバーナーを使って空き缶を燃やす体験を行い、高い注目を集めた。 同機は特殊な中空気化方式で灯油を炎にするため、生草を完全に灰にでき...
直装2ロータ式で一発集草 高速・高能率作業を実現 IHIアグリテック=磯本聡一社長、北海道千歳市上長都1061―2=は、秋田県種苗交換会農機ショーで、肥料節減が図れて飼料収穫の高能率化に寄与するトラクタ直装型2ロータタイプの新型ジャイロレーキ「MGR4200」を展示。また、中型ブロードキャスタ「MBC603WE」フレールモア「MSM1421」など、近年の営農に役立つ商品を紹介する。 「ジャイロレー...