クボタ・ヤンマー・サタケが存在感 アグリテクニカ2025で日本の農業技術を発信
クボタの北尾社長㊧、花田副社長も会場を視察した
世界最大級の農業機械見本市「アグリテクニカ2025」が、11月9日から15日までドイツ・ハノーバー市内の国際見本市会場で開催され、大盛況のうちに閉幕した。
主催はドイツ農業協会(DLG)。テーマは「Touch Smart Efficiency(タッチ・スマート・エフィシエンシー)」で、世界52カ国から2,849社が出展し、171カ国から47万6,000人超が来場した。スマート農業や精密農業を支える革新的な技術が披露され、農業のグローバルな発展を加速させる場となった。
今回の展示は、イノベーション情報の提供に加え、「直接触れること(タッチ)」や「体験(エクスペリエンス)」を重視。スマート農業の基盤技術を実践的に体感し、現場の効率化に繋げる構成が特徴だ。
特に注目を集めたのは、新設されたデジタルファームセンター。ここでは、デジタル化、自動化、AI、ロボティクスに関する最新ノウハウが紹介され、スタートアップ企業や農業機械メーカーにとってイノベーションの中心的なステージとなった。また、ロボティクスライブアリーナでは、自律型マシンが圃場で複雑な作業をこなす実演が行われ、最先端のロボティクス技術を体験できる場として高い関心を集めた。トラクタ、収穫技術、精密農業など、未来志向のソリューションが並び、農業のデジタル化を加速させる展示となった。
日本企業も存在感を示した。クボタはオートメーション、サステナビリティ、コネクティビティを柱とした次世代スマート農業ソリューションを発表。サタケは光選別機の実演を行い、ヤンマーはITLブースで海外向けトラクタを展示。国際的な舞台で、日本の最先端技術が農業の未来を牽引する力を示した。
次回のアグリテクニカは、2027年11月14日から20日まで、再びハノーバーで開催される予定だ。





