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農研機構が乾田直播技術手順書を公開 東北6地域で普及加速へ

農研機構は11月17日、東北地方における水稲乾田直播栽培技術のさらなる普及を目的に、新たな「乾田直播技術標準作業手順書」をウェブサイトで公開した。今回追加されたのは、①宮城県石巻地域②宮城県大崎地域③宮城県美里・涌谷・大崎(鹿島台・松山・田尻等)地域④岩手県花北・奥州地域⑤秋田県大潟村⑥山形県庄内地域――の6編である。

東北地方では、積雪が少なく春先にほ場が乾きやすい太平洋側地域を中心に、水稲乾田直播栽培の導入が進んできた。今回の追加により、日本海側地域向けの手順書も新たに2編加わり、普及拡大が期待される。従来の東北地域版に加え、岩手県一関、宮城県名取・岩沼・亘理・山元、宮城県仙台、福島県浜通り、新潟県下越、滋賀県湖東などの地域版も公開済みだ。

手順書では、各地域のほ場準備から収穫までの流れを事例に基づき解説し、周辺農家が選択する農業機械や技術の参考情報も提供している。2024年度時点での導入面積は、石巻地域が1,250ha、大崎地域が84ha、美里・涌谷・大崎地域が290ha、花北・奥州地域が110ha、大潟村が40ha、庄内地域が30ha規模で進展。今後、標準作業手順書の活用により、対象地域および周辺地域での水稲乾田直播栽培技術の普及加速が見込まれる。

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