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第4回日本伐木チャンピオンシップin鳥取開催 チェンソー技術日本一を決める大会

第4回日本伐木チャンピオンシップin鳥取開催 チェンソー技術日本一を決める大会

 チェンソー技術の日本一を競う「第4回日本伐木チャンピオンシップin鳥取」が10月18日・19日、鳥取市の鳥取砂丘オアシス広場で開催された。林業アスリートたちは、日本一の称号と来年スロベニアで開催される世界大会への切符を目指し、精緻で力強い技術を披露。その中で、JLCチーム・ハスクバーナの選手たちが躍動、見事4名のメダリストが誕生した。

 スロベニアで開催される世界伐木チャンピオンシップ(WLC)に出場する日本代表選手選考会も兼ねた今大会。24歳以上の「プロフェッショナルクラス」は59名(全員男性)、24歳未満の「ジュニアクラス」は9名(全員男性)、女性選手対象の「レディースクラス」は10名が出場した。
 初日の予選会(伐倒競技(簡易方式)、接地丸太輪切り競技、枝払い競技)を経て、プロフェッショナルクラス12名、ジュニアクラス2名、レディースクラス2名の計16名が決勝へ進出。2日目の決勝大会では、「伐倒競技(マストツリー方式)」、「ソーチェン着脱競技」、「丸太合せ輪切り競技」、「接地丸太輪切り競技」、「枝払い競技」の全5種目で、技術とスピードが試される熱戦が繰り広げられた。
 ハスクバーナの高性能チェンソー・572XPなどを使うJLCチーム・ハスクバーナからは48名が出場して決勝へは12名が進出。その中からプロフェッショナルクラスで髙山亮介選手(矢守産業・長野県)が銀メダル、同じ矢守産業の松村祐選手が銅メダルを獲得。ジュニアクラスでは矢守産業の山岡空選手が金メダル、レディースクラスでは武藤唯選手(秋山林業・福島県)が金メダルを獲得。この4名の選手が日本代表として出場することになる。
 特に、髙山選手は枝払い競技で日本最高得点となる442点を獲得し、3大会連続出場を果たし、ジュニアクラス優勝の山岡選手も、丸太合わせ輪切り競技で日本最高得点の199点を叩き出すなど、卓越した能力を披露。レディースクラスの武藤選手も2大会連続出場となり、世界のトップ選手たちと技術を競い合う切符を手にした喜びを分かち合っていた。各選手のコメントは次の通り。
【髙山選手】「この大会は〝楽しむこと〟を第一に考えて臨み、今までやってきたことを出しきれました。若い選手たちの気持ちの強さにも刺激を受けました。気持ちでは絶対に負けないよう、これからも挑戦を続けていきたい」。
【松村選手】「JLCチーム・ハスクバーナの一員として、多くの仲間と切磋琢磨しながら練習できる環境は本当に心強いです。仲間と刺激し合いながら、これからも高め合っていきたい」。
【山岡選手】「前回のオーストリア大会での悔しさを胸に、今回は自分の力をしっかり出し切れるように頑張ります」。
【武藤選手】「WLCは2回目の挑戦になりますが、結果は後からついてくるもの。今できることを全力でやるだけです。JLCチーム・ハスクバーナは物理的な距離があっても、すぐに相談できる仲間がいるので、本当に一体感のあるチーム。お互いに刺激し合える、最高の仲間たちに感謝しています」。
 メインスポンサーとして大会を支えたハスクバーナ・ゼノア(パウリ―ン・ニルソン代表取締役、埼玉県川越市南台1―9)は、出場したJLCチーム・ハスクバーナ選手を特別トレーニングなどでバックアップ。見事世界大会出場を決めた4選手についても引き続きサポートしていく。そして、今後もこのチェンソー伐木競技の普及に力を注ぎながら、日本の林業の発展と安全技術の向上へ貢献していく考え。

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