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日産化学とBASF、日本の水稲向けに「プレシオアクティブ」含む新殺虫剤の戦略的提携を発表

日産化学(八木晋介社長、本社:東京都中央区)とBASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)は、BASFの革新的な有効成分「Prexio(プレシオ)Active」を含む殺虫剤を日本の水稲生産者向けに開発・販売するため、戦略的提携を発表した。
 PrexioActiveは、ウンカ類やツマグロヨコバイなどの吸汁性害虫、イネミズゾウムシやイネドロオイムシ、ニカメイガ、イネツトムシなどの咀嚼性害虫を含む主要な水稲害虫に対して、持続的かつ優れた防除効果を発揮する。多様な水稲の栽培方法や散布方法に対応し、長期的な防除効果を提供することが特徴である。
 日産化学の佐藤祐二取締役専務執行役員農業化学品事業部長は「本提携は、日本の農業を地域に根差したイノベーションで持続的成長を支援するというわたしたちの強い思いを反映している。PrexioActiveは薬剤抵抗性に対応し、生産性を向上させる新たな選択肢を農業者に提供する」と述べている。
 BASFアグロソリューション事業本部の殺虫剤研究および種子ソリューション担当バイスプレジデント、ハロルド・バスティアンス氏は「PrexioActiveは、効果的かつ持続可能な害虫防除に向けた長年の研究成果である。ラベルの指示に従って散布することで、非標的生物への影響を抑えながら作物を守ることができる」と述べている。
 また、同事業本部のクロップシステム・ライス、殺虫剤ポートフォリオ・ソリューション、種子処理担当バイスプレジデント、ステファニー・ジェンセン氏は「PrexioActiveは主要な水稲害虫の多くを効果的に防除でき、日本の持続可能な稲作を支える多様な栽培方法に適応できる柔軟性を備えている。従来の水稲用育苗箱への粒剤処理や移植・直播水稲への葉面散布など、幅広い栽培方法を支援する」と語る。
 本提携のもと、BASFと日産化学はそれぞれPrexioActiveを用いた製剤や混合剤を開発し、日本の水稲生産者に提供していく方針である。BASFは2025年にインドでフェンメゾジチアズ製品の上市を果たしており、アジア太平洋地域における農業イノベーションへの継続的な投資を行っている。
 ※PrexioはBASFの登録商標。

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