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日本農薬が農業女子プロジェクト AI病害虫雑草診断アプリを活用

農水省が主導する「農業女子プロジェクト」に参画する日本農薬は、3月8日と16日にオンラインで農業女子メンバーを集め、キックオフミーティングを開催した。
 同社は、2017年に「明日の農業女子を考える日農プロジェクト」を立ち上げ、活動をスタートした。これまでの活動では、2018年に「農薬の安全性」について農業女子の意見を取り入れて分かりやすく説明したセミナーを開いたり、親しみやすいキャラクター「レイミー」を考案するなど、精力的な活動を展開してきた。
 今回は、同社が開発した「レイミーのAI病害虫雑草診断」アプリを農業女子が使用し、ヒアリング等を行っていくモニター企画。キックオフミーティングでは、AI病害虫雑草診断の紹介や診断のための上手な撮影方法等を説明した。
 「AI病害虫雑草診断」アプリは、日本農薬がAIに着目して開発したもので、カメラで撮影した作物や田畑に発生する病害虫や雑草の画像でAI診断を行い、防除に役立つ薬剤情報等を提供する防除支援ツール。難易度の高い病害虫雑草の特定を誰でも簡単に行える。
 現在の対象作物は水稲、葉菜類、果菜類等10作物。提供する薬剤情報は4月からは6社に拡大する予定である。
 また、更なる効率化に向けて、同社では病害虫の発生前に対処を促せるような作物管理の総合支援サービスを構想している。スマート農業推進室の谷口氏は「品種の多様化や温暖化、物流の活発化など、病害虫の発生リスクは拡大している。しかし指導員は減少し、インターネット上の情報は過多なため自身で判断しにくい環境となっている。我々は良い農薬と共に良いシステムを提供していく。それにより農業者のチャレンジを後押しし、農業を発展的で魅力ある産業にしたい」と展望を語った。
 また農業女子メンバーからは、他社との栽培管理システムとのデータ連携を求める意見等があった。モニターは6月までで、その後、ヒアリングを行い、7月以降に意見をまとめる。

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