今年はクマの被害が多く見られた。環境省のまとめによると、10月末時点で、人身被害が165件・181人、死者数も5人となっており、直近10年で最も被害が多かった令和2年度(143件・158人)を超え、死者数も5人と10年で最も多かった令和3年度に並んでいる。こうした状況に加えて、今年は暖冬と見込まれることもあり、冬眠時期がずれるとの見方もある。このため新潟県では、例年11月末で終了するクマ出没特別警...
JICA(国際協力機構)の同行のもと、アフリカ連合(AU)の特使でニジェール元首相のイブラハム・アッサン・マヤキ氏が11月10日、農研機構農業機械研究部門(さいたま市)の視察を行った。マヤキ氏が日本の農業機械に高い関心を持っており、AFICAT関連の視察を希望したことから実現した。 マヤキ氏は、1997年から2000年までニジェール首相を務めたほか、2009年から2022年までは、アフリカ連合下の...
水田活用の直接支払交付金に指摘 令和5年度補正予算が11月29日、参議院で政府案の通り可決され成立した。農林水産関係については総額8182億円が計上されている。今後、予算の執行に向け事業の実施要項策定などの作業が進められることとなる。迅速に、かつより効果のある形で事業が実施できるよう作業を進めてほしい。 令和6年度予算については、国会での審議はこれからだが、財政審議会で建議が行われ、農林水産関係で...
第12回農業女子プロジェクト推進会議 平成25年11月に発足した「農業女子プロジェクト(事務局:農林水産省)」が今年で10周年を迎えた。そこで11月24日に農水省で開催された「第12回農業女子プロジェクト推進会議」で、同プロジェクトに設立当初から参画して女性農業者の活躍に貢献してきた企業に農林水産大臣から感謝状が授与された。授与を受けたのは井関農機、サカタのタネ、ダイハツ工業、タニタ、丸山製作所、...
農研機構はこのほど、ロボットトラクタを利用した作業の一層の省力化・省人化に不可欠なトラクタ作業機の交換作業を自動化する技術を開発した。 トラクタは耕うん機や播種機といった作業機を交換することで種々の作業を行うため、作業機の交換は生産現場では必須の作業。一方、作業機の交換は非熟練者に限らず熟練者にとっても難度が高く、トラクタと作業機の間に入って連結を行う必要があることから、危険を伴う作業でもある。 ...
日本で侵入を警戒している害虫の一種である「トマトキバガ」。海外ではトマトなどナス科の作物に被害が発生しており、わが国においても一昨年10月に熊本で確認されて以降、各地で確認されている。 現状の認識と懸念される国内での定着について認識を問われた宮下農相=写真=は現状について、「全国の都道府県や植物防疫所が実施しているトラップ調査においては、これまで37道府県で確認をされており、一部で葉や果実への食害...
畑作物の本作化、高収益作物へ 政府は11月10日の閣議で令和5年度補正予算を決めた。総額は13・1兆円。このうち農林水産関係は総額8182億円。昨年度の補正予算が29・1兆円で、うち農林水産関係が8206億円だったことから、金額は前年と同程度であるものの農林水産関係が占める割合は高まる結果となっている。 具体的な事業としては畑地化促進事業に750億円、省エネ技術の導入加速化対策に40億円(産地生産...
1等比率は59・6% 農水省は10月31日、5年産米の農産物検査結果(速報値、9月30日現在)を公表した。1等比率は59・6%と前年同期比で16・2ポイント、前回調査(9月31日時点)からは9・3ポイントの下落となった。都道府県別では、地域によって差異が大きくなっている。特に高温少雨の影響が懸念されていた新潟県は前年同期比60・9ポイント下落の13・5%と非常に厳しい結果となった。このほか、山形が...
初披露した同機と磯本社長 2025年量産化へ 夜間も無人で芝草管理実現 IHIアグリテック=磯本聡一社長、長野県松本市石芝1―1―1=は、ゴルフ場のラフ向けの無人芝刈機を開発。2023ジャパンターフショーで試作機を初披露した。マミヤ・オーピー(埼玉県飯能市)と共同開発した自律走行式3連ロータリーモアで、高い刈り込み精度を両立。同機は2024年度に市場投入し、2025年度には量産化を目指すとしている...
井関農機、ヤンマーホールディングス、ササキコーポレーション、NTTeドローンなど14社が出展 2023国際ロボット展(主催:日本ロボット工業会など)が11月29日~12月2日、東京ビッグサイトで『ロボティクスが目指す持続可能な社会』をテーマに開催され、農林水産省もスマート農業ブースを構えた。そこには、井関農機、ヤンマーホールディングス、ササキコーポレーション、NTTeドローンなど14社が出展し『ス...
4年ぶりの開催ということで、盛況だったアグリテクニカ2023。会期中に主催のDLG(ドイツ農業協会)プロジェクトマネージャーのティモ ツィプフ氏に話を伺った。 ――前回から4年が経過し、ロボットや自動化機械が増えた印象だが。 「お気づきの通り、今回はロボット製品が非常に増えている。それだけ現場でロボットが導入されていることだと思う。ロボットは電気を使用するため、電動化へのシフトも進んでいるほか、水...
センシング機器進化 自動運転、ロボット化加速 ドイツ農業協会(DLG)主催の農業機械展「アグリテクニカ2023」が11月12日~18日までドイツ連邦共和国のハノーバー国際見本市会場で開催された。52カ国2812の出展者が製品・サービスを展示する中、本紙は12・13日に北農工の竹中秀行専務理事一行とAVFアグロテックバレーフォーラムブースなどを同行し、主催するDLGへインタビューを実施、14日に主要...
増田会長と喜びの松田副会長(左) 松田副会長の叙勲も祝う 農業機械公正取引協議会(増田長盛会長)は11月24日、東京都港区のアジュール竹芝で「令和5年度第3回理事会・全国会長会議合同会議」を開催した。 会議では、「令和5年度事業並びに収支の中間報告について」、「道府県協議会との事業推進について」といった議案が取り上げられた。令和5年度事業としては規約関連資料として、農業機械の公正競争規約早わかりマ...
井関農機(冨安司郎社長、愛媛県松山市)は11月30日、2024年1月1日付と2023年12月1日付の人事を発表した。カッコ内旧職、敬称略。【2024年1月1日付人事】《取締役の昇任・委嘱業務の変更》▽縄田幸夫=取締役常務執行役員営業本部担当(取締役常務執行役員営業本部長施設事業担当)▽谷一哉=同同海外営業本部長(同執行役員海外営業本部長)。《退任執行役員》川野芳樹(常務執行役員総務、コンプライアン...
土壌医の会全国協議会(野口勝憲会長)は、11月28日、東京都文京区の全水道会館で2023年度(第7回)の全国交流大会を開催した。大会では、23年度事業の経過報告のほか、優良土づくり推進活動表彰の受賞者が発表され、表彰を受けた。農林水産省農産局長賞を受賞したのは、札幌土壌医の会の金原伸大氏の「新規参入者への有機大豆栽培支援」。 大会でははじめに野口会長が挨拶。「土壌医という制度ができて12年、全国協...
北米・欧州での建設機械・発電機を中心とした海外売上高が好調に推移 ヤンマーHD(山岡健人社長)は22日、2024年3月期中間連結決算と通期見通しを発表した。 売上高は5288億円(前年同期比9.3%増)、経常利益は443億円(同17・5%増)となった。特に北米・欧州での建設機械・発電機を中心とした海外売上高が好調に推移し、売上高・経常利益ともに過去最高を更新した。また、旺盛な海外市場での需要増加に...
芝生はゴルフ場の必需品であるだけでなく、我々の身の回りを良くする役割をはたしている。中でも都市公園は身近な存在の一つだ。レクリエーションの空間のほか、良好な都市景観の形成、都市環境の改善、都市の防災性の向上、生物多様性の確保など多様な機能を有する根幹的な施設。国交省の「都市公園等整備の現況」によると、令和3年度末の全国の都市公園等の整備量(ストック)は、前年比で、箇所数は、11万2714カ所から1...
ジャパンターフショーでアピール ゴルフ場の芝管理作業は年々変化しているとともに、人手不足など新たな課題も出てきている。そういった状況下開催される「2023ジャパンターフショー」では、芝管理作業などに関する様々な情報が幅広く発信されるはずである。そこで、今回は、ミクニグリーンサービス(東京都千代田区)の鈴木純社長に、展示会でアピールする内容や今後の対応などを伺った。 ――4年ぶりの今回の「ターフショ...
農業機械において、バッテリーやオイルなどの存在は、農機をベストな状態で保つためには欠かすことはできないものだ。近年は様々なメーカーからそれぞれ特色あふれる製品がラインナップされており、選ぶのも楽しい。また、オイル交換などの整備を行う上では、工具も重要なアイテムだ。自らの手にあった、良いものを選びたい。今回、本紙の整備関連特集では、農機整備に活躍が期待される様々な資機材について、ほんの一部ではあるが...
JA全農はこのほど、令和5肥料年度春肥の単肥価格を決めた。 肥料原料の国際市況は、世界的に需給が緩和されたことで高騰時から大きく下落。反転の兆しや円安影響があるものの、尿素、りん安、加里は2期連続で値下げとなった。また、りん酸単肥の主原料となるりん鉱石については、工業用需要が大きく市況が高止まりしていることから据え置きとした。 具体的にみてみると、複合肥料のうち高度化成(基準、15―15―15)は...
シンジェンタジャパン ’23年12月1日~’24年2月29日 シンジェンタジャパン=小林久哉社長、東京都中央区=は、生産者に同社のミネクトシリーズが〝苗箱処理の効率化ができる〟ことを広く知ってもらおうという趣旨で、12月1日から『ミネクト×コネクトキャンペーン』を行う。キャンペーンの名称には、灌注技術を生産現場の便益に繋げたいという思いが込められている。 期間中に、販売店で対象のミネクトシリーズ商...
シンジェンタジャパンは、9月5日、小林久哉・新社長の就任披露パーティーを、東京都港区のコンラッド東京で盛大に開催、特約店及び業界関係者など約220名が駆け付け、同社の新たな門出を祝い、懇親を深めた。 始めに、シンジェンタ社を代表し、アジア太平洋地域のリージョナルディレクター、アレクサンダー・バーコフスキー(アレックス)氏が挨拶。「本日は、皆様と我々のマネジメント展開について共有させて頂きたい。的場...
栃木県は、11月15日、栃木県森林組合連合会(江連比出市代表理事会長)及び松本システムエンジニアリング(松本良三社長)の協力を得て、塩谷町内の森林で「スマート林業研修会」を開催した。当日は、松本システムエンジニアリング製のラジコン伐倒機「シン・ラプトル」、フェラーバンチャザウルスDX、植栽機「テリジノロボ」の3機種が現場で実演。県内の林業関係者のほか、関東森林管理局、林野庁など約100人が参集し、...
世界クラスの作業能力 新機能「アクティブクレーン」 新宮商行=坂口栄治郎社長、林業機械部:小樽市銭函2―32―1=は、茨城林業機械展で国内でも関心を高めているポンセ社のハーベスタ、フォワーダの中から中~大型モデルの最新鋭林業機を展示。キャビンの快適さの体験と共に、オペレータ作業の負担を軽減する「アクティブクレーン」など、ポンセマシンによる作業の効率化や作業環境の向上を発信する。 世界屈指の林業機械...
林業現場から注目集める「KDC―2500B」 カルイ=山形県山形市鋳物町46―1=の樹木粉砕機DraComシリーズの中でも特に「KDC―2500B」が林業現場で高い注目を集めている。 「KDC―2500B」は、同社の自走式樹木粉砕機の最大機種。エンジンにホンダiGX800(国産)STRガバナーを採用したことで、25PSの樹木粉砕機で最大処理粉砕可能径Φ200㎜を実現。同社ではDraComシリー...
耕地面積は前年に比べ2万8000ha減少 前年比2万8000ha(0・6%)減の429万7000ha 農水省は10月31日、令和5年耕地面積(7月15日現在)を公表した。 それによると、全国の耕地面積(田畑計)は前年比2万8000ha(0・6%)減の429万7000ha。これは、荒廃農地からの再生等による増加があったものの、耕地の荒廃、転用等による減少があったため。 全国農業地域別にみると、前年に...
一部地域・品目で増加 農水省は20日、令和5年果樹及び茶栽培面積(7月15日現在)を公表。 果樹のうち、みかんは対前年比800ha(2%)減の3万7300ha、りんごは同400ha(1%)減の3万5900ha、その他かんきつ類は同400ha(2%)減の2万3600ha。かきが同400ha(2%)減の1万7900ha、ぶどうは同100ha(1%)減の1万7600ha、くりが同600ha(4%)減の1...
農水省は9月29日、令和5年産米の農産物検査結果(8月31日現在、速報値)を明らかにした。 検査数量は、水稲うるち玄米で24万6300t、水稲もち玄米は9600t、醸造用玄米は2400tなどとなっている。 また、1等比率は68・9%で前年同時期より0・9ポイント上昇した。なお、前々年産(令和3年産)は76・1%で7・2ポイント下回っている。2等比率は同0・5ポイント下回る27・1%、3等は同0・3...
目次 原料用ばれいしょは前年産比3・2%増の10万3563円 原料用かんしょは同0・2%減の15万6370円 そばは、同3・7%増の3万7508円 てんさいは、全算入生産費が同5%増の11万3650円 さとうきびは同3・4%減の14万3965円。 原料用ばれいしょは前年産比3・2%増の10万3563円 農水省はこのほど、農業経営統計調査のうち、令和4年産原料用ばれいしょ、原料用かんしょ、そば、てん...
秋田県種苗交換会農機ショー会場で展示 ワンタッチでトラクタを除雪機に早変わりさせて除雪作業をスムーズに行う――。それが熊谷農機=熊谷英希社長、新潟県燕市熊ノ森1077―1=の「スノーラッセル」だ。バージョンアップを重ねて作業性などを改善。最新のSQRAシリーズは、シューターのリモコンをジョイコン型に変更して作業性を向上。秋田県種苗交換会農機ショー会場で展示する。 昨年の除雪シーズンで除雪機が入手困...
より早く強く正確に 多様なニーズへ6型式 大島農機(大島浩一社長)では「より早く・より強く・より正確に」をコンセプトに発売した4層式遠赤外線乾燥機『RXシリーズ』(OPRA)45/55/65/75/85/100石6型式が、生産者の多様なニーズを捉え、非常に好評だ。麦の乾燥にも最適。乾燥部を4層式にすることで、穀物の水分ムラによる乾燥への影響を大きく改善。乾燥効率向上、省エネも実現。 大島農機=新潟...
ピリオン=奥功雄社長、東京都新宿区西新宿3―7―26=は10月19日~21日、JA全農ちばが千葉県のロングウッドステーションで開催した「第48回JAグループ千葉農業機械大展示会」に出展。人気商品「中空器バーナー」を出品し、「スーパーターボタンク式F―2型」などを、来場者がバーナーを使って空き缶を燃やす体験を行い、高い注目を集めた。 同機は特殊な中空気化方式で灯油を炎にするため、生草を完全に灰にでき...
直装2ロータ式で一発集草 高速・高能率作業を実現 IHIアグリテック=磯本聡一社長、北海道千歳市上長都1061―2=は、秋田県種苗交換会農機ショーで、肥料節減が図れて飼料収穫の高能率化に寄与するトラクタ直装型2ロータタイプの新型ジャイロレーキ「MGR4200」を展示。また、中型ブロードキャスタ「MBC603WE」フレールモア「MSM1421」など、近年の営農に役立つ商品を紹介する。 「ジャイロレー...