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未来の米づくり対話 米の輸出促進に向け 超低コスト・低メタンで

未来の米づくり対話 米の輸出促進に向け 超低コスト・低メタンで
農水省は13日、米輸出促進に向けた、「未来の米づくり」対話(第1回)―乾田直播・節水灌漑(マイコスDDSR)による「超低コスト・低メタン輸出米」の可能性―をオンラインで開催した。
 2023年秋、北海道、群馬、鳥取などの複数の農業法人が、ビール会社・資材商社の協力により「マイコスDDSR」と呼ばれるマイコス(菌根菌)資材やビール酵母資材等を活用した乾田直播・節水灌漑での水稲栽培を成功させた。
 これを受けて農水省が今年2月に立ち上げたのが「超低コスト・低メタン輸出米官民タスクフォース」だ。全国8つの農業法人、日本や欧米の資材メーカー、国内外の研究機関等が参加しており、栽培・輸出実証事業に取組んでいる。
 イベントは第1部「節水型乾田直播水稲栽培技術について」として、タスクフォースの取組や技術の現場などを紹介。第2部では栽培実証現場のチャレンジを語ると題して、実証に参加する生産者などが参加する座談会が行われた。
 第1部の冒頭、農水省輸出・国際局振興地域グループの浅野大介グループ長が総論として、乾田直播・節水栽培の概要などを紹介。乾田直播・節水(非湛水)栽培は耕起・苗代・代かき・田植えといった作業が不要なため省力・低コストで生産できるとともに、湛水によるメタン発生を抑えることができるといった特長がある。これらから①日本からの米輸出の促進②世界の食料安全保障の確保③低メタン化する米取引への対応――といったメリットが期待できる、などと説明。
 このほか、アサヒバイオサイクルがビール酵母を使ったバイオスティミュラント資材を紹介したほか、シンジェンタジャパンが「除草体系の現状と課題」と題し報告。雑草管理の現状の課題として、直播水稲で湛水散布処理の除草剤が大半で使用できる除草剤の種類が限られている(特に土壌処理型)こと、要雑草防除期間が長いことから除草回数とコストがかかること、オヒシバ・メヒシバなど畑地イネ科雑草種の優先や漏生イネ・雑草イネの増加が将来的に懸念されることを挙げた。
 なお、このほかBASFジャパンも実証に参画しており、今回の対話では、座談会でザルビオや種子ソリューション(プロビジア)などを紹介した。
 今回を含め年間3回程度の対話を予定しているという。今後の展開に注目が集まる。

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