ほたて貝殻を活用 王子キノクロスの鮮度保持シート「ぬれ鮮果」
王子キノクロス=平野史郎社長、東京都中央区=は、焼成ほたて貝殻粉末の抗菌剤を配合したパルプエアレイド不織布である青果物用鮮度保持シート「ぬれ鮮果」の普及に力を入れている。シートの中に焼成ほたて貝殻粉末が含まれており、水分に反応して強アルカリになる。強アルカリになることで抗菌性を発揮し、商品の劣化を抑え、鮮度を保持。アスパラガスでは、切り口から出る余分な水分をシートが吸収することで、焼成ほたて貝殻粉末の抗菌効果が発現しヌメりを防止する。アスパラガスは収穫から時間が経つと変色、とろけ、しおれが出てきてしまうが、「ぬれ鮮果」を使えばシートを使用していない時と比べ発生を抑えられる。トマトでは裂果を防ぎ、仮に裂果した場合でもシートが水分を吸収することでカビの発生を抑制できる。