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3.5t車に積載可能  丸山が新型ハイクリブーム発売

3.5t車に積載可能  丸山が新型ハイクリブーム発売
丸山製作所(内山剛治社長)が1月から本格発売した新型ハイクリブーム「BSA―2000C」が好評だ。薬剤タンク容量は2000ℓで、散布幅は約22m。3.5t車に積載可能で、雨降り直後のほ場も作業できる足回り、国産自走式スプレーヤ初の公道走行に対応して最高速度18㎞で高速移動が可能など、北海道の生産者の要望を随所に叶えたモデルだ。

  丸山製作所=東京都千代田区内神田3―4―15=は、1994年に業界初の乗用管理機「ハイクリブーム」を開発。軟弱地盤でも安定した走行を可能にしたミッドタンクレイアウトをはじめ、改善を加えながら進化を遂げ、日本の防除作業を支えてきた。新発売した「BSA―2000C」は同社担当者が大規模区画の多い北海道の生産者からの要望を丹念に聞き取って開発。これまでのハイクリブームの血統を継承しつつ、より実用性の高いモデルになった印象だ。主な特長は次の通り。
【機能性】①類のない2000ℓのタンク容量=独自に形状設計したタンクはコンパクトな機体を維持しつつ、2000ℓの容量を実現。10aあたり100ℓ時で2‌ha、50ℓとした場合4‌haの面積をタンク1杯で散布可能②さらに研ぎ澄まされた散布効率=妥協をゆるさないフロントブームは、コンパクトな機体ながら広い散布幅21・9mを実現、畝幅50㎝時では最大43畝を防除する③7.0㎞/hの高速散布を達成=大容量ポンプのMS2200を搭載し、「スーパーぴたっとアーム」と「スイングアブソーバ」を装備した揺れないブームの組み合わせにより安定した高速散布を実現した。
【走行性能】①抜群の機体バランス=独自のミッドタンクレイアウトは機体バランスが良く、タンク満水から空になるまで常に安定しており、薬剤タンク残量にかかわらず均等な接地圧で安定走行が可能②高速移動が可能=移動走行は18㎞/hと機動性に優れ、ほ場間移動もすばやく行える③公道走行が可能=国産の自走式ブームスプレーヤでははじめて保安基準に適合し、公道走行が可能となった。
【快適性】①ワイドキャビン=強度を保ちつつピラーを細くすることで前方上下左右で遮るものがなく視認が可能。コックピットレイアウトを見直すことで居住性と操作性が向上した②疲れないシート&アームレスト=クッション性が良く、乗り心地の良いシートを採用。シートの両側にアームレストを装備し安定した操作が可能③右側に集中した操作系=操作部はトラクタと同様、左手ハンドル、右手操作系となるように配置。ハンドルを離さず走行操作や噴霧操作、ブーム操作が可能になっている。
【運用性】①3.5t積載車に積載可能=コンパクトに設計された機体はバック積みで3.5tロング積載車へ積載することができる②抜群のメンテナンス性=ボンネットにはダンパーが取り付けられており、軽い力で簡単に開閉ができる。また、ミッションケースは油圧オイルタンクと兼用することでオイル交換の作業性を向上させている。
 今月上旬には各拠点に実演機を配置。上記の優れた特長以外にも自然な姿勢で散布状況が視認できるこだわりのフロントブームや、高速散布に対応した揺れの少ない2段ブーム、行動力を広げる液晶スプレーナビやエアコンやラジオ、USBポートやBluetooth装備のキャビンといった機能について、展示会への出展やほ場でのデモなどを随時行っていく。

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