農林業機械・農薬・資材についての動向を紹介する

受付時間 平日9:30~17:00

TEL 03-3831-5281

毎週 火曜日発行
 >  > クボタ農機国内ディーラーミーティング 花田社長挨拶 "新中計"始動の年 激変に直面する農家支える

クボタ農機国内ディーラーミーティング 花田社長挨拶 "新中計"始動の年 激変に直面する農家支える

クボタ農機国内ディーラーミーティング 花田社長挨拶 
昨年までは、京都国際会館に集まっての会議でしたが、本年、本社の移転を控えていることもあり、改めて皆様とこの創業の地に立ち返り、新しい時代の飛躍を誓いあいたいという想いから、この本社大ホールでの開催の運びとなりました。
 思えば、この難波の本社の周辺も、この数十年で大きく変わりました。私が入社したころは、大阪球場があり、この大ホールのある新社屋からもグラウンドが見えたものです。今では球場はなくなり、整った商業施設や、近年はインバウンド需要を見込んだホテルなども複数開業しました。
 私たちクボタグループもまた、この間に、日本国内で培った農業機械技術をもって世界に打って出て、大きく成長しました。創業者の久保田権四郎が作った小さな鋳物工場が、大阪を代表する企業となり、世界の農機メジャーの一角にまで大きくなったこと。こうしてこの地に皆様と集まってみますと、先人たち一人ひとり、そしてここにいらっしゃる皆様お一人お一人の力が、クボタがグローバルメジャーブランドに成長するための原動力であったということが、つよく感じられます。
 昨年、2025年もまた、皆様の力を強く感じた年でした。久しぶりの米価の上昇に、農業者の皆様の投資意欲が高まったところを逃さずに、積極的な営業サービス活動を展開いただき、クボタ国内農機事業としては過去最高の業績となりました。これは本当に素晴らしい結果であり、改めて、現場で尽力いただいた皆様に、心から御礼申し上げます。もちろん米価高騰という環境要因はありますが、この成果は、日々、お客様と向き合い、相談を受け、悩みを聞き、提案し、支え続けてくださった、販売店の皆様、販売第一線の皆様一人ひとりの積み重ねがあってこそのものです。
 On Your Side.この言葉を胸に、日々、お客様に寄り添う営業・サービス活動を行ってくださった皆さまは、真に「日本農業を支える人を支える」という志を体現する存在でいらっしゃいます。昨年一年間の活動、本当に、ありがとうございました。
 そんな輝かしい成果を得た昨年ですが、一方で、様々な環境変化が浮き彫りになった年でもありました。2025年の農林業センサスの速報データでは、農業経営体数が5年で23パーセントも減少したという結果が報じられています。この10年で、約4割の農業経営体が減少したことになります。一方で一農業経営体あたりの耕作面積は19パーセント増加し、急速に担い手農家への集約が進んでいることが、統計面でも改めて強く示されました。また、昨年の夏場の猛暑は記憶に新しい方も多いでしょう。年平均気温は3年連続で最高を更新し、もはや次元の違う暑さが、農業の現場を襲っています。
 私たちがなすべきことは、急速な業界構造の変化、また自然環境の変化を前に、たくさんの課題に直面し、否応なく変わらなければならない農業生産者の皆さまを、しっかりと支えることです。単に頼まれごとに迅速に対応するだけでは、激変に直面する生産者を支え切れません。お客様に寄り添い、本質的な課題を捉え、お客様がお困りになる一歩先で、支えとなる手を差し出すこと。それが、私達が目指すべきことではないでしょうか。
 特に人手不足への対応、気候変動への対応、そして、いずれ起きる米価の下落への備えは、一人ひとりのお客様だけでは苦しいこともあるでしょう。私たちクボタグループであれば、自動運転技術で人手不足解消に貢献し、データを用いて気候変動に耐えられる栽培技術の提案をして、さらに、輸出米も含む販路の拡大や、より低コストでの生産のためのソリューション提案を行うことが可能です。機械だけでなく、今まで以上に、こうした「一歩先」の提案が求められているのです。
 また、大きな変化に対応するためには、今までの延長線上の改善だけでは、太刀打ちできないこともあります。時には、課題と真正面から向き合って、いちから、新しいやり方に挑戦する必要があることもあるでしょう。私たちは今まで、農業機械という得意な技術を通じ、日本の農家の課題を解決してきました。ここからはもう一度、今までの成功体験に捉われず、農業経営者の課題に真摯に向き合い、課題解決を深堀していきましょう。私たちだからこそ解決できる課題も、価値を届けるより良い方法も、まだまだたくさんあるのです。前例を捨てて挑戦するのは勇気と覚悟のいるものです。しかし、素晴らしい業績を上げられた皆様だからこそ、市場に追い風が吹いている今だからこそ、恐れず挑戦ができるはずです。
 日本の農業は、様々な課題を抱え、長期的に見て、楽観できるものではありません。しかし、これから日本の農業が経験することは、世界の多くの国家がいずれ経験することです。アジアの各国も、急速な人口減少に直面する日本の農業の行く末を、固唾を飲んで見守っています。
 そこで、グローバルメジャーブランドとして、クボタが何ができるのか。この変化に、いの一番に対応し、その先例を示すことができるのは、この創業の地から広がり、挑戦を続けてきた、国内農機に携わる皆様なのです。2025年に、果敢に挑戦され、素晴らしい業績を上げられた皆様だからこそ、見せられる世界があることでしょう。市場の声に耳を澄ませ、変化を恐れずに挑戦して、改めてここから、国内農機事業の全盛期を作ってまいりましょう。変わる勇気と自信を持とう!新中期計画の始動年にあたる今年、この言葉を、私はクボタの全社員に語りかけています。開発も、製造も、営業も、アフターマーケットも。より良い未来に向けて、クボタも変わります。共に挑戦し、共により良く、変わってまいりましょう。

関連記事

クボタ GROUNDBREAKERS2026 最新の農業技術集結 乾直から再生二期作まで

クボタ GROUNDBREAKERS2026 最新の農業技術集結 乾直から再生二期作まで

可変施肥などスマ農対応 最大吐出量40リットル/分、70リットル液剤タンク  クボタが大型ドローンT70K発表

可変施肥などスマ農対応 最大吐出量40リットル/分、70リットル液剤タンク  クボタが大型ドローンT70K発表

GROUNDBREAKERS AWARD 起業家的農家を表彰 初の大賞は山本将志郎氏

GROUNDBREAKERS AWARD 起業家的農家を表彰 初の大賞は山本将志郎氏

変わる勇気と自信を持とう! 第79回クボタ農機国内ディーラーミーティング 創業の地に集い 新しい時代の飛躍誓う

変わる勇気と自信を持とう! 第79回クボタ農機国内ディーラーミーティング 創業の地に集い 新しい時代の飛躍誓う