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有害アリを駆除 豪の離島守る無人ヘリ  ヤマハ発動機

ヤマハ発動機の産業用無人ヘリコプター「FAZERR(自動航行機能付)」が、オーストラリアのノーフォーク島で、空中から有害アリの駆除剤を散布している。
 「アルゼンチンアリの繁殖が猛威を振るって、深刻な問題としてクローズアップされ始めたのは2005年頃」と、同社の現地法人ヤマハモーターオーストラリアの森奈津美さん。絶滅が危惧される島固有の鳥類や植物の受粉を助ける在来種のアリの捕食、さらには農作物に害を与えるアブラムシとの共存関係や、住宅やホテルへの大量侵入など、その被害は広範囲に及ぶ。
 有害アリが繁殖しているとみられるのは島内の約495haでこれを16のゾーンに分けて4年前から駆除を初め、駆除剤の散布を終えたゾーンでは概ね根絶が確認されている。また同じような課題を抱える他の地域からも注目を集め、インドネシアにも近いクリスマス島では異なる種類の有害アリがクリスマスアカガニを襲って食べる被害が広がり、本土のクイーンズランド州でも外来アリによる健康被害への懸念が高まっている。こうした地域でも産業用無人ヘリによる駆除剤散布の検討が始まっている。
 手作業散布では繁殖に追い付かず、上空高く飛ぶ有人ヘリでは河川や住宅地に薬剤が飛散するリスクがあり、また電動ドローンでは実現困難な積載量と連続航行時間を有するため無人ヘリの活用に注目が集まっている。
 同社によるとオーストラリアでは自動航行機能を活用して送電線の点検作業等での活用検討も始まっている。

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