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MAMの齋藤社長に聞く 国内事業は〝宝の山〟 課題発掘力が改革のパワー

MAMの齋藤社長に聞く 国内事業は〝宝の山〟 課題発掘力が改革のパワー
齋藤徹氏が三菱マヒンドラ農機のCEOに就任し1年が経った。就任時、「〝グレートスモール〟をキーワードとし、競合の後追いではなく、小さいが故の強みや持ち味を生かして、自分達にしかできない付加価値を生み出す。小さいからこそ外部環境の変化にも柔軟に対応し、俊敏かつ適切に対応できる。そのような企業像を目指す」と宣言し、社内改革にも取り組んできた。6月6日、メディアを集め2021年度の事業報告会(本紙6月14日号既報)を開催。一年の成果と今後の展望を発表した。その後の時間を頂き、齋藤CEOに今の率直な想いを聞いた。
 ――事業報告をお聞きし、非常に厳しく不安定な事業環境下の中のご奮闘ぶりが窺えました。販売部門2桁の人員削減の中、1人当たり生産性のアップで対前年比16%の売上増、海外輸送ルートの確保、それによる海外売上倍増、目標に掲げた黒字化を成し遂げるなど見事でした。ご自身の評価は?
 「私の役目は、1つは今年度の目標を達成すること、もう1つは中長期的に足腰を強くするため手を打つこと、所謂〝将来への種まき〟だ。前者については◎。後者については、もう少しできたかなとも思っている。〇或いは△だろうか」
 ――1年を振り返ると。
「1年間で会社を変えることなどとてもできない。それでも、組織も人も大きく変わったわけではなく、事業環境の厳しさも変わらないのに昨年、増収増益となった。頑張ればできるじゃないか!と嬉しかった」
「1年前、人員削減の後で、社員は元気がなかった。モチベーションも下がっていた。それがいま、『1年前より良くなった』と感じている社員が多い。昇給、賞与のアップも行った。そういうことができるだけの余力が生まれたからだ。ただ持続的な成長をしていくためには、もっともっとスピード感が必要だ」
 ――急激な改革の軋  みといったものは感じ ますか?
「変化についていけないと感じる社員もいるだろう。だが、もっと危機感を持ってほしい。今、事業環境は稀にみる良くない環境下にある。諸課題にスピーディーに対応していかなければならない。ただ、個人差もある。私の新しいやり方や方針を本当に理解・共感してくれている社員は2割くらいではないだろうか。でも、その2割が行動してくれれば、8割はついてきてくれると信じている」
 ――社員に求めること。
「大きな方針や戦略を出すのは、社長なり経営幹部だが、実際に仕事をしていくのは社員だ。大事なことは社員のベクトルが幹部と合うこと。社員は経営幹部が示す目標やゴールを理解して、各持ち場で自分たちが必要なアクションを起こす、というようであってほしい。その中で重要になってくるのは『課題発掘力』だ。最悪なのは何が問題か分からないこと。『それぞれの持ち場でなければ分からない問題・課題』を明確にし、どう変えればより良くなるのか?1人1人が考え、アイデアを出して欲しいと思う。アイデアが思いつかなければ、勉強してほしい。チームで考えてほしい」
 ――これについては  前進していますか?
「昨年から、徐々に芽生えてきているし、実際のアクションにも繋がってきている。成果に結びつくまでに時間がかかるものもあるが、確実に流れは変わってきていると思う。あとはいかにスピード感をもってやっていくかだ。僕の中では3年でグローバルカンパニーのマネージメントレベルくらいに引き上げたいと考えている。少し強引で速すぎる、と感じる社員がいたとしてもそのくらいのスピード感で改革を進めなくては生き残っていけない」
 ――会社運営で大切に していることは?
「新しいことをやっていくので、社内のコミュニケーションは特に大切だ。Webをつないでの社員集会は頻繁に行っている。先日も全管理職約150名を集めて四半期報告会、年度初めのキックオフは1500名全員で行った。10~15名くらいの一般社員と話すタウンホールミーティングも週に1回くらいのペースで行っている。また月2回のペースで社長メッセージを書き発信している」 
 ――製品開発の取り組 みについてはいかがで すか?
「開発設計統括部から開発設計本部に組織改編を行った。マイナーチェンジ主体(兼用化)だったこれまでの開発の考え方から、他社と対抗できる魅力ある製品の開発「フルモデルチェンジ」主体に変えた。構造の〝シンプル化と商品力のアップ〟を基本に立ち返って見直す」
 ――改革を進める中で これまでの農機業界の 商習慣について。例え ば、東北3大農機展(岩 手・山形・秋田)等を どう考えますか?
「まだ、実際に参加したことがないが、効率だけでは判断できないだろう。お客様との接点活動がどうあるべきかの視点で考えていきたいと思っている」
 ――最後に、国内事 業の展望を。
「国内事業は弊社の屋台骨だ。2022年度は国内売上10億円増を目標としたが、本機ではマイコン制御(MAC)を搭載した価格競争力の高いGS特別仕様を中心に今期投入モデルによる増販、またヒサルラー社の作業機を本州で本格的に普及させていくことで、これを達成していきたい」
 「国内事業は、もっともっと利益を出せると思っている。売上集計の遅さ、集金の遅さ、クレジットシステムの未整備などまだまだ改善すべき部分が多い。だからこそ、弊社は〝宝の山〟だともいえる。皆が問題意識をもって解決に臨めば、視界は大きく開けてくる」

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