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令和4年度小麦需要量561万t 国産流通量は100万tに

農水省はこのほど麦の需給に関する見通しを策定、令和4年度の食糧用小麦の総需要量は561万tと見通した。小麦の年間消費量は概ね31~33㎏で安定的に推移していることから直近3カ年の平均から設定したもの。
 このうち、国内産食糧用小麦の生産量は、令和4年産の作付予定面積21万1000haに直近3カ年の10aあたり収量の平均を乗じた上で、基本計画目標に対する取り組みを加味し、更に、食糧用供給割合を乗じて101万tと見通した。
 なお、経年でみると、平成29年85万t、30年70万t、令和元年97万t、2年87万t、3年見込み100tとなっており、直近5年で最も高い数値となっている。
 一方で令和4年度の国内産食糧用小麦の流通量は、生産量に年度内供給比率を乗じ更に3年産国内産食糧用小麦の在庫量を加え100万tと見通した。
 なお、米粉用国内産米については、令和3年度の需要量は前年より大幅(5000t)に増加し4万1000tと見込まれる。需要量が増加した要因としては、新型コロナウイルス感染症の影響により家庭用小袋の需要が増加したことに加え、前年度に落ち込んだ業務用の需要が回復したことが挙げられる。
 また、令和4年産米粉用国内産米の生産量は、契約見込数量(需要者からの聞き取り)が4万tだったことから現時点では、これと同等と見通すとともに、4年度の流通量については、2年産以前の在庫が2万2000t、3年産の在庫が1万1000t、4年産の年度内供給量が1万tで計4万3000tと見通した。

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