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エム・エス・ケー農業機械がNECと北海道で2年間、営農支援分野で実証

エム・エス・ケー農業機械=齊藤良幸社長、北海道恵庭市戸磯193―8=は、NECと営農支援分野での実証実験を開始した。同社が取り扱う先進機能搭載農機とNECの農業プラットフォーム「CropScope」を駆使して営農現場での課題解決を通し「持続可能な農業の発展」に貢献することを目的に実施。期間は2年で、小麦を対象に行う。


 実証は北海道河西郡芽室町の小麦農場約170ha(東京ドーム34個分)で実施。同社が取り扱う先進機能搭載農機での収穫によってほ場ごとの収量を把握するとともに、NECの農業ICTプラットフォーム「CropScope」を活用し、衛星画像や各種センサーから営農・環境データを可視化する。可視化で集積されたデータを基に、AIによる営農アドバイスの価値検証を行い、AIが提案した最適な施肥設計に基づき自動的かつ精密に可変施肥を行える施肥機との連動を目指す。
 使用するクラース社製LEXIONシリーズは、高性能大型コンバインハーベスタ。本実証実験において、収量マッピングオプション、水分計オプションを含む先進機能を搭載した最新式LEXIONで対象ほ場の収穫作業を行う。収穫後はオプション機能を活用して収量マップを作成し、シーズン中の営農データと環境データ(過程)と収量マップ(結果)をNECの「CropScope」と連携させることで、将来的には翌シーズンの最適な施肥設計・施肥計画の立案や、可変施肥対応施肥機の稼働に落し込むことを目指す。
 NECの「CropScope」は、衛星写真から把握する作物生育状況、ならびに土壌気象センサーから把握するほ場環境の可視化と、可視化されたデータを基にAIによる営農アドバイスを行うサービス。これまで欧州や米州などで「CropScope」を活用したトマト農家と実証を行い、熟練栽培者と同等の収穫量を実現できることを確認した。今回、AIによる最適な営農アドバイスを、エム・エス・ケー農業機械が販売・サービスする先進農機の稼働に落し込むことで、再現性の高い農業の実現と農業生産性の向上、農業経営の効率化を目指す。
 実証期間は2年とし、①営農データ並びに環境データの可視化、蓄積(1年目)②AIを活用した農業生産性向上に資する営農アドバイスの価値検証(1~2年目)③営農アドバイスを踏まえた先進機能搭載農機の稼働への落とし込み(2年目)の検証を行っていく予定。
【齊藤良幸エム・エス・ケー農業機械社長】「当社の経営理念は『わが国農業の健全な発展に貢献すること』、並びに『顧客と目的意識を共有し、農業経営の効率化を総合的に提案すること』。本実証実験はまさに同経営理念に通ずるものであり、NECと連携して取組みを加速させていく所存。当社は企業活動を通して、SDGsで掲げられる社会的課題の解決に積極的に取り組み、持続可能な農業の実現に貢献することを目指す」。
【中島輝行NEC執行役員兼コーポレート事業開発本部長】「NECはこれまで農業ICTやAI技術の活用により農業生産現場で抱える課題へ寄り添いCropScopeの強化に取り組んできた。エム・エス・ケー農業機械との実証を通じて先進農機との連携による新たな価値を創出し、農業生産に関わるお客様の多様なニーズに応え、地球規模で広がる気候変動や食料需要増などの社会課題解決に貢献していく」。

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