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西村機械製作所が米粉普及目指し「第1回米粉まつり 」

粉体機器メーカーの西村機械製作所=大阪府八尾市松山町2―6―9=は12月10日、「第1回米粉まつり」を開催した。米価の下落や消費者の米離れなど国産米を取り巻く状況が厳しさを増す中、米粉を通した米の用途拡大を目指し、全社挙げて初めて取り組んだ。
 イベントは今年10月に完成した新社屋で開かれ、岡山や島根、熊本など各地から食品加工会社や生産農家、精米会社など12組が参加。初めに西村社長が「20年以上前から本格的に米粉事業に取り組んできたが、近年になってようやく米粉の認知度やグルテンフリーに対する関心が高まり、利用に広がりが出てきたと感じる。米粉を身近に感じていただき、舌でも味わってほしい」とあいさつ。参加者は、米の構造や澱粉損傷の影響、製粉法などの基礎知識を学んだ後、工場で同社の米粉製粉機「スーパーパウダーミル」や「フェアリーパウダーミル」を見学。機械で米粉が次々と製造される様子に見入った。
 試食会では、米粉で作ったパンやバウムクーヘン、パスタなどが提供され、「もっちりしている」「完成度が高い」と驚きの声が上がっていた。愛知県から参加した米農家の男性は「米粉に特化した催しは初めて。米粉商品で地元の農業振興を図りたいと自分で情報収集していたが、知識がようやくつながった」と満足していた。
 同社は1934年の創業以来、一貫して米粉の研究と製粉技術の開発に力を注いできた。2017年には小型の米粉製造装置「フェアリーパウダーミル」が完成。同社は米粉を通して培ったネットワークを生かし、地元産米を使った米粉商品の開発や加工商品の提案など6次産業化にも積極的に関わり、米粉需要全体の底上げに取り組んでいる。

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