【最新情報】農水省「麦・米の需給見通し」と「米粉の新用途促進」について
農水省は3月26日、食料・農業・農村政策審議会食糧部会を開催、「麦の需給に関する見通し」のほか、「米穀の新用途への利用の促進に関する基本方針」、「米の基本指針」の変更について、それぞれ答申を行った。
「麦の需給量に関する見通し」では、令和7年度の食糧用小麦の総需要量を直近3カ年の平均である552万tとしたほか、国内産生産量は、97万t、流通量(前年産と当年産の食糧用小麦のうち、当年度内に市場に流通する量)は、94万tと見通した。
一方、米粉用国内産米は令和6年度は需要量が5・4万t、6年産の生産量は3・3万tで前年度繰越在庫が6・0万tと見込んで翌年の繰越在庫は3・9万t。令和7年については、需要量が6・2万tと見込み、前年度繰越在庫が3・9万t、生産量が3・6万t。この結果、翌年度繰越在庫量は1・3万tと見通した。
このほか、「米穀の新用途への利用の促進に関する基本方針」は概ね5年に1度改正しているもので、米粉用米、飼料用米を対象としたもの。ポイントとしては、米粉の特徴を活かした新商品の開発、米粉の利用方法の情報発信、喫食機会の提供、米粉や米粉製品の製造能力の強化等を進めるほか、海外市場も視野に「ノングルテン米粉の製造工程管理JAS」等のほか、海外制度についても周知・情報提供を強化する。また、現行の「米粉の用途別基準」のほか、より消費者にわかりやすい表示を検討する。このほか、生産者と実需者の広域でのマッチングや、パン・麺用等の専用品種の導入とそれを活用した米粉の製粉、製品開発、米粉用米・飼料用米の多収品種の導入等による生産性の向上などを推進。米粉のさらなる利用拡大へつなげる、などとした。
また、米の基本指針については、令和6年度の輸入実績及び令和7年度の輸入見通しを盛り込み、変更された。また、米に関するデータ等も紹介された。
これらに対し、委員からは「主食用米の動向が変化するなか、米粉用米が今後も継続して供給されるか不安なところ。また、米粉は現状小麦と比べ高くなっている。いかに生産性を上げるかが重要だ」(藤尾益雄委員(神明社長))などの意見があった。
なお、「米穀の新用途への利用の促進に関する基本方針」については、今後パブリックコメントの後、部会として答申が決まる。
「麦の需給量に関する見通し」では、令和7年度の食糧用小麦の総需要量を直近3カ年の平均である552万tとしたほか、国内産生産量は、97万t、流通量(前年産と当年産の食糧用小麦のうち、当年度内に市場に流通する量)は、94万tと見通した。
一方、米粉用国内産米は令和6年度は需要量が5・4万t、6年産の生産量は3・3万tで前年度繰越在庫が6・0万tと見込んで翌年の繰越在庫は3・9万t。令和7年については、需要量が6・2万tと見込み、前年度繰越在庫が3・9万t、生産量が3・6万t。この結果、翌年度繰越在庫量は1・3万tと見通した。
このほか、「米穀の新用途への利用の促進に関する基本方針」は概ね5年に1度改正しているもので、米粉用米、飼料用米を対象としたもの。ポイントとしては、米粉の特徴を活かした新商品の開発、米粉の利用方法の情報発信、喫食機会の提供、米粉や米粉製品の製造能力の強化等を進めるほか、海外市場も視野に「ノングルテン米粉の製造工程管理JAS」等のほか、海外制度についても周知・情報提供を強化する。また、現行の「米粉の用途別基準」のほか、より消費者にわかりやすい表示を検討する。このほか、生産者と実需者の広域でのマッチングや、パン・麺用等の専用品種の導入とそれを活用した米粉の製粉、製品開発、米粉用米・飼料用米の多収品種の導入等による生産性の向上などを推進。米粉のさらなる利用拡大へつなげる、などとした。
また、米の基本指針については、令和6年度の輸入実績及び令和7年度の輸入見通しを盛り込み、変更された。また、米に関するデータ等も紹介された。
これらに対し、委員からは「主食用米の動向が変化するなか、米粉用米が今後も継続して供給されるか不安なところ。また、米粉は現状小麦と比べ高くなっている。いかに生産性を上げるかが重要だ」(藤尾益雄委員(神明社長))などの意見があった。
なお、「米穀の新用途への利用の促進に関する基本方針」については、今後パブリックコメントの後、部会として答申が決まる。