福岡九州クボタ 秋の大展示会を久留米で開催
福岡九州クボタ=久保雄司社長、福岡市南区野間=は11月26〜28日、福岡県久留米市の田主丸歴史館において、「60周年記念秋の大展示会」を開催した。最新機種を展示すると共に、お得な記念機や関連商品を多数展示。また特選中古機がずらりと並び、来場者の注目を集めた。さらに〝みどり戦略〟に対応した農業などを提案。約4500名が来場した。
福岡県、佐賀県、長崎県の中小規模農家から大規模担い手までを対象に「秋の大展示会」を開催。同社は今年の9月で創立60周年を迎え、節目の年、秋以降の米価の高水準も追い風に、目標の成約金額は事前推進も含めて約25億円。最新機種をはじめ、生産者の課題解決に貢献する農機、システムを意欲的に提案し、情報発信を行った。
初日は雨によって実演は見送られたが、会場にはその日農作業が出来なかった担い手農家の姿もあり、米価高値を背景に、意欲的な商談が行われた。
会場を入ると、担い手農家向けには、トラクタSL600が存在感を発揮。来年1月から発売予定の新GS仕様で、GSモニターを備え、5mの直進で基準線が登録でき、GSでのバック走行も可能。疲労軽減、効率作業、人手不足解消に貢献する。
その横にはコンバインDR6130、普通型コンバインのERH450が並んだ。田植機では10月より発売されたNW80S/60Sが展示され、GSかんたんスタートやKSAS GSリンクなど先進の機能をアピールした。
スマート農機関連では管内でRTK基地局が6カ所で稼働していることもあり積極的にPR。アグリロボ田植機NW8SAが展示された他、KSASのコーナーでは、すでに入会している利用者がドローンとの連携について質問するなど、熱心な情報交換が行われた。またKSASシンプルコネクトも提案。機械に装着するだけで位置情報履歴が取得できるGPS端末で、中古機、野菜作業機などにも装着可能。
中小規模向けにトラクタSL350SPを展示。UシフトUシャトルを採用しながら購入しやすい価格を実現した日本農業応援機で、KAG2(クボタアグリガイダンス)とのセットで展開。またグランフォースの後継機となるトラクタテラストST25/31が登場し、使いやすく快適になった機能をアピールした。
コンバインではER448NLが創立60周年記念として6台限定の大特価で提案された。
施設園芸では、クラウドを活用してAIが状況を判断し最適な潅水と施肥を行う『ゼロアグリ』をはじめ、『ANSポット栽培』、『ドライフォグシステム』など、品質や収量アップに貢献する新技術をアピールした。
今回印象的だったのは充実の特選中古農機。230台をエントリーし、来場者の大きな注目を集めた。また国内肥料資源利用拡大対策事業コーナーも設け、補助事業の解説などを実施。さらにML・セルインパクトの元肥土壌改良材などを紹介し、高品質な野菜生産を応援した。
今回の展示会について大橋健太郎副社長は「年末の総決算であり、また米価上昇により購買意欲も高まっている。最新農機や、特選中古機を揃え、生産者の期待に応えていきたい」と意気込みを示した。