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伊東電機の「テックセンター北関東」リニューアル 最新のマテハン技術体感 

伊東電機の「テックセンター北関東」リニューアル 最新のマテハン技術体感 

 伊東電機=伊東徹弥社長、兵庫県加西市=は栃木県小山市に最新のMDR式マテリアルハンドリングソリューションを体感できる「テックセンター北関東」を改装し、12日にリニューアルオープンした。物流業界では2024年問題や人手不足が深刻な課題だ。「運び方改革で、働き方を改革」というスローガンのもと、物流現場の作業改善を提案していく。

 

 伊東電機は、コンベヤ駆動用モータローラ「MDR」(Motor Driven Roller)の開発、製造、販売を行っており、日本やアメリカ、ヨーロッパ、アジアに拠点を持ち、世界シェア50%(同社調べ)を誇っている。同社は、この「MDR」とソフト技術を組み合わせたMDR式マテリアルハンドリングを開発している。
 同社によれば、物流業界の課題に対し、自動化システムの導入を検討する企業が増えているが、様々な懸念事項で計画が進められない例も多くあるという。
 一方、伊東電機のMDR式マテハンは移設や増設が容易であり、部分的な導入や小規模からの運用も可能である。こうした点を体感してもらうため、技術の総本山となるイノベーションセンターの他に、国内外3カ所にテックセンターを設置し、最新のMDR式マテハンを「見て・触れる」場所を提供している。
 小山市のテックセンターは、広さが以前の約1.8倍に拡大し、工場・物流センター向けのIoTコンベヤ「idマイナスPAC」や、1000㎏のパレット搬送など、新しい自動化ソリューションが紹介されている。必要な部分だけを動かすプログラムも取り込まれ、SDGsにも貢献するコンベアになっている。
 伊東社長は、「2024年問題をはじめとする昨今の課題に対し、MDR式マテハンは、柔軟性と拡張性を備え、短工期ですぐに導入ができ、省エネ効果も抜群だ。この〝柔・拡・短・省〟をキーワードに、運び方を改革し、働き方改革につなげていきたい」と述べた。
 また、同社は搬送技術を応用し、新たな植物工場の研究にも注力している。閉鎖された最小空間のセル内で野菜栽培の必要条件・機能を備えた人工光型の植物工場システム(セル式モジュール型植物工場)や、自動化設備を使った人工光型の植物工場で野菜やイチゴを栽培している。イチゴでは、自動搬送装置を用いており、作業者の負担軽減にも寄与している。また、太陽光などを活用したゼロエミッションの「夏イチゴ」栽培に取り組んでおり、今年7月のGPECにも出展予定だ。

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