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第5回日本伐木チャンピオンシップ 髙山選手(矢守産業)優勝 チェンソー技術日本一競う

第5回日本伐木チャンピオンシップ 髙山選手(矢守産業)優勝 チェンソー技術日本一競う

 チェンソー技術を競う日本大会「第5回日本伐木チャンピオンシップ(以下JLC、日本伐木チャンピオンシップ実行委員会主催)」が6月1・2日、青森県青森市内のモヤヒルズで開催された。林業の安全作業技術の向上と林業の仕事を幅広く広めることを目的に2年に1回行われ、今回は全国各地から76名の選手が参加。多くの観衆が見守る中、プロフェッショナルクラスでは髙山亮介選手(矢守産業)が優勝。同選手を含む5名がオーストリアで開催する世界大会の切符を獲得した。

  今回は最年少16歳(最高齢56歳)を含む22都道府県から選手が出場。プロフェショナルクラス(24歳以上)57名、ジュニアクラス(24歳未満)9名、レディースクラス10名の3クラスで熱戦が繰り広げられた。競技内容はWLCルール規則に則り、『伐倒』・『ソーチェン着脱』・『丸太合せ輪切り』・『接地丸太輪切り』・『枝払い』の5種目。主なルールは次の通り。
【伐倒】標柱にできるだけ接近するよう3分以内に木を伐倒。点数は、伐倒時間、伐倒方向、受け口の深さ、角度、ツルの幅、追い口と受け口の高さの差を1㎜単位で採点。
【ソーチェン着脱】ソーチェンを外し、バーの上下を入れ替えて取り付けて別のソーチェンを装着する。0.1秒単位で測定し採点。次の2競技(丸太合せ輪切りと接地丸太輪切り)の間はチェンの調整ができず、2競技でソーチェンやバーカバー、ナットが外れた場合は同競技の得点が0点となる。
【丸太合せ輪切り】地面から7度に傾いた2本の丸太を垂直に30~80㎜の厚さに輪切りする。切り出す順番は下側から上側。赤いラインの中で合わせなくてはならない。
【接地丸太輪切り】地面に接地している2本の丸太を上から垂直に30~80㎜の厚さに切り出す。接地面の上には薄くおが屑で覆われ、チェンソーで接地面にキズを入れると競技のポイントは0点。
【枝払い】6mの丸太にまっすぐ差し込まれた30本の枝を切り払う。枝払い跡が5㎜以上残ったり、深さ5㎜以上または長さ35㎝以上の傷がつくと減点。チェンソーのバーが立ち位置にある時に歩いた場合も減点。
 出場選手の多くが70㏄前後の排気量のチェンソーを使用しており、極端に言えば、50㏄スクーターのエンジンを持って競技をするようなもの。それを操りミリ単位の細かさやスピードを競うのを間近で見られるのが大会の醍醐味で、ソーチェンの着脱は選手によっては10数秒で行ってしまい苦笑のようなざわめきも。採点方法で安全面にも考慮しているかを厳正に審査するのも同競技の特色。加えて、ある選手は「我々の作業は山の中で行っているので、技術を披露できるのはモチベーションが上がる」と話していた。その他にも今回の大会では、やまびこエコーチェンソーで食べられない植物を加工して生み出す「ETG燃料」を使用。ハスクバーナチェンソーも植物性チェンオイルが使われるなど、環境に配慮した取組みが行われていた。
 会場にはスポンサー企業がブース出展。やまびこジャパン(東京都青梅市)は選手が使用したエコーCS7330Pをはじめとするチェンソーを展示。レンタルのニッケン(東京都港区)は「枝払い練習装置」「林業研修装置」などをPRし、ハスクバーナ・ゼノア(埼玉県川越市)も最新チェンソーの展示やロボット草刈機のデモなどを実施。藤興業(秋田県由利本荘市)は伐倒補助装置「ガイドレーザー」と角度指示器付水平器「ガイドレベル」を紹介した。
 決勝大会は、初日の予選会の伐倒(簡易伐倒)・接地丸太輪切り・枝払いの3種目で合計得点の多い順にプロフェッショナルクラス12名、ジュニアクラス2名、レディースクラス2名で行われ、プロフェッショナルクラスは髙山亮介選手、ジュニアクラスは山岡空選手、レディースクラスは武藤唯選手が優勝。プロフェッショナルクラス2位、3位選手を含む計5名が今年9月の第35回世界伐木チャンピオンシップ(WLC)出場を決めた。髙山選手は「前回はジュニアクラスで表彰台に立った。そこからの景色をもう一度見たい」と意気込みを述べた。
【最終結果】《プロフェッショナルクラス》▽1位=髙山亮介(長野県、矢守産業)▽準優勝=横山大蔵(群馬県、下仁田町森林組合)▽3位=杉本和也(岐阜県、岐阜県立森林文化アカデミー)。
《ジュニアクラス》▽1位=山岡空(長野県、矢守産業)。
《レディースクラス》▽1位=武藤唯(福島県、秋山林業)。
《競技時種目》▽伐倒=山岡空(長野県、矢守産業)※日本新記録▽ソーチェン着脱=横山大蔵(群馬県、下仁田町森林組合)▽丸太合せ輪切り=松村祐(長野県、矢守産業)▽接地丸太輪切り=横山大蔵(群馬県、下仁田町森林組合)▽枝払い=今井陽樹(群馬県、ひのきや)(敬称略)。

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