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目指すは林業のプロ 京都森林組合の鶴野雄太さん 目指せ林業プロ 我が社のホープ

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福岡県の北東部に位置するみやこ町を中心とした地域の森林管理や森林環境保全に努めている京都(みやこ)森林組合=田中稔代表理事組合長、福岡県京都郡みやこ町犀川本庄577―1=では10年ほど前から直営班を編成して素材生産に注力している。鶴野雄太さん(31歳)はその草創期から現場作業員として汗を流す一人。今は2年前に加わった同じ高校出身の中山晃成さん(19歳)に手ほどきをしながら、林業スキルを高めている。
 隣の築上町出身。地元の高校で環境緑地科を専攻し、実習などのカリキュラムで樹木に関わることに興味を抱き福岡県農業大学校に進学。当時の校長先生が京都森林組合の組合長と知り合いだったことから夏休み中にアルバイトで林業現場での作業を体験。「その時にいいなと思い」、そのまま作業員になることを決めた。
 気が付けば今年で11年目。主にチェンソーを使った伐採作業を担当している。「入る前は昔ながらの〝木こり〟のイメージがあったけど、重機をはじめとする林業機械が入り、昔ほど〝身体が資本〟という仕事ではなくなっている」と話す。組合ではグラップル4台にハーベスタ1台、フォワーダ3台を保有し、昨年にグラップルとハーベスタ、フォワーダを更新したばかり。こうした高性能林業機械を駆使した素材生産は先輩が担当しているため、鶴野さんが乗る回数はまだ少ないというが、「グラップルでの木寄せや集積など機械作業の頻度も増えているので、シートが空いている時を見計らって触ってます」。
 チェンソー伐採といった一般的な作業に加え、鶴野さんは木に登って枝打ちなどするアーボリスト作業も行っている。数年前に送電線周りの伐採作業に参加した際に、一緒に作業した人から学んだそうで、組合作業員では鶴野さんを含め2名しかいないそうだ。残念ながらその勇姿を見ることはできなかったが、一般家庭の支障木や雑木処理で活かしているといい、15m以上登って作業することもあるとのこと。「緊張もするし怖さも感じます」と、給料分のスリルを味わっていると苦笑するが、アプローチポイントが限定されてしまう場所でも作業ができ、仕事の幅が広がったという。鶴野さんはこうした〝出張〟時に良いと感じた方法は積極的に取り入れるよう心がけている。「違うと思ったら見なかったことにしてます」と、ユーモアを交え答えた。
 そんな鶴野さんの仕事上のこだわりは安全第一。「少しの油断で大きな怪我や事故につながるので、道具の点検はもちろんのこと、安全と感じられない仕事はしないよう中山君にも徹底している」と話す。その中山さんに先輩の指導ぶりを聞くと「仕事していて面白く、ためになることを分かりやすく教えてくれます」と、横から少々言わされている感が伝わったが、軽妙なやりとりから良き兄貴分的な存在ということが感じられた。「今は 〝伐採のことは聞いて〟だけど、〝林業のことは何でも聞いて〟というとこまで持っていきたい」。
    ◇
 本レポートは各地のJ―クレジット発行体を取材した「カーボン・オフセットで森づくり」に続き、各素材生産業者や森林組合などから若手林業従事者を紹介いただき、林業に入った感想などを聞くと共に、各事業体代表者などから人材獲得や育成について取り組んでいる工夫などを聞く。

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