JICA AUの特使視察 日本の農機に高い関心示す
JICA(国際協力機構)の同行のもと、アフリカ連合(AU)の特使でニジェール元首相のイブラハム・アッサン・マヤキ氏が11月10日、農研機構農業機械研究部門(さいたま市)の視察を行った。マヤキ氏が日本の農業機械に高い関心を持っており、AFICAT関連の視察を希望したことから実現した。
マヤキ氏は、1997年から2000年までニジェール首相を務めたほか、2009年から2022年までは、アフリカ連合下のアフリカ開発庁長官も務めている。
会場に到着し、始めにマヤキ氏と農研機構安原学所長が挨拶。安原所長は、「我々の農業機械の研究所を見て、参考にして欲しい」と述べた。
続いて研究推進部の梅田直円部長が、農研機構での業務・研究内容を説明。説明を受けたマヤキ氏から、「デジタルに弱い人も使えるのか、導入コストは?」といった質問があり、梅田部長は「日本も無人化などは少し先。コスト面も含め国や行政がどう支援していくかが重要だ」と答えた。
その後、直進アシストコンバインや、安全キャブ・フレーム検査棟、農機ショールームや歴史的な農機具を展示した資料館を見学。マヤキ氏は見学後「今回見学した技術をそのまま使うのはそう簡単なことではないと思うが、得た知識を共有することでさらなる発展に結び付けたい」と話した。