フジイコーポレーション、 2WAY乗用草刈機 冬は除雪、夏は草刈りで
秋田県種苗交換会で2WAYタイプの「ブレード付乗用草刈機MF1018X―B」
フジイコーポレーション(藤井大介社長)は秋田県種苗交換会農機ショーで主力製品をズラリ揃える。その一つが雪国のメーカーならではの発想を取り入れた草刈機と除雪機を兼用した2WAYタイプの「ブレード付乗用草刈機MF1018X―B」。乗用草刈機MF1018Xに1300㎜幅の除雪ブレードを標準装備。通年で使用できる便利な機械だ。
フジイコーポレーション=新潟県燕市小池285=の主力商品といえば、除雪機と草刈機。このブレード付乗用草刈機MF1018X―Bは、両方のノウハウを組み込んだ製品だ。夏は乗用草刈機として、冬は雪を押すタイプの除雪機として使用できるメリットがある。除雪幅は1300㎜。雪を飛ばすタイプの除雪機に比べて移動スピードが速いため、朝の駐車場や構内などの広い場所の除雪に最適。「1回の除雪で人が通れる幅を、2回の除雪で車が通れる幅を除雪できる」と同社。ブレードの可動範囲は左右各25度と45度傾けることが可能で、路肩に雪を寄せながら走行する。ブレードはオートヒッチで簡単に取り外しができ、位置の交換も手作業で簡単に変更が行える。寒い雪の中でも座りながら除雪でき、最高時速10㎞でスピーディーに除雪を行えるのも魅力だ。
草刈機としては刈幅970㎜、刈高は無段階30~90㎜で、刈取能力も1時間あたり70a(副変速高速時)で果樹園内の雑草をパワフルに刈っていく。機体重心を中央に配置し、登坂時でも安定した走行性能を発揮。ハの字リンクで作業部の揺れを抑え、ムラなく刈取り、HST操作が手足どちらでも行え、ペダルを離せば減速するので、緊急時でも安心な構造。
もともとブレードを装着した除雪機は販売されていたが、同機はユーザーからの要望に応えて除雪ブレード付乗用草刈機として復活したもの。日本の豪雪地帯で活躍している〝フジイの除雪機〟を本格シーズン前に是非チェックして欲しい。
【仕様諸元】▽性能=刈幅:970㎜、刈高:無段階30~90㎜、刈取能力:70a/h(副変速高速時)、使用傾斜角度:15度未満▽寸法=全長×全幅×全高:2590×1300×890㎜、機体重量:350㎏▽刈取部=形式:フリーナイフ×2/ステー×1、ナイフクラッチ操作:レバー(手動)、刈高調整方式:フリーロック方式(無段)、ナイフクラッチ方式:ベルトテンション方式(ナイフブレーキ連動)▽除雪部=種類:ドーザー、除雪幅:1300㎜、ブレード左右稼働範囲:左右各25度、45度▽走行部=変速段数:HST無段変速、デフロック:付、操向方式:丸ハンドルラック&ピニオン。