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農水省、みどり法認定にタイショーの肥料混合散布機など

農水省は9月8日、みどりの食料システム法に基づく基盤確立事業実施計画について、新たに3件を追加したほか、既に昨年11月に認定を受けていたタイショーの計画変更も認定した。今回の認定で累計55事業者の計画が認定を受けたことになる。
 今回認定を受けたのは、FTH、中越パルプ工業・丸紅、ジョイ・ワールド・パシフィックの3事業体と計画変更のタイショー。このうち、FTH、ジョイ・ワールド・パシフィック、タイショーの支援措置は「みどり投資促進税制の対象機械の追加」だ。
 今回の認定を受けた計画のうち、タイショーは有機肥料をムラなく混合・散布でき、化学肥料の使用低減に寄与する「肥料混合散布機」をみどり投資促進税制の対象機械に追加し普及拡大に取り組む。なお、散布可能な肥料は、粒状肥料、砂状肥料、けいふん、有機ペレット、米ぬか、魚粉・骨粉、菜種油粕で形状の大きい肥料や含水率20%以上の肥料は散布できない。追加されたのはブレンドソワー「BLD―500―0S」など3型式。
 FTHは飽和水蒸気で種苗を消毒することで、病害虫の発生リスクを軽減し、化学農薬の使用低減に寄与する「蒸熱処理装置」の普及拡大に取り組む。幅広い作物に対応した製品をラインナップ。今回計画認定を受けたのは蒸熱処理装置(パネルタイプ) 「VHP―100S」など9型式。
 ジョイ・ワールド・パシフィックは、施設園芸における潅水・施肥作業を自動化・最適化し、化学肥料の使用低減に寄与する「自動潅水・施肥制御装置」の普及拡大に取り組む。認定を受けたのはあぐりウォータースタンダード「AGRI―WATER―Standard―001」1型式。
 中越パルプ工業・丸紅はセルロースナノファイバーを用いた新たな防除資材の農業現場への普及拡大を見据えた実証試験拡大と販路の開拓に取り組む。同資材は、植物の葉面に散布することで、微細繊維が植物の葉面を覆って病原菌の侵入を物理的に防ぐもの。

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