農林業機械・農薬・資材についての動向を紹介する

川上産業＝東京都千代田区五番町６―２ホーマットホライゾンビル５Ｆ＝は、包装対象物をやさしく守る気泡緩衝材「プチプチ」を応用した農業用保温内張り材「エコポカプチ」の普及を進め、重油価格の高騰が続く状況下、空気の層で断熱保温し、燃料コストを40％削減（２００８年測定）することから、農家から期待を集めている。
　「エコポカプチ」は、気泡緩衝材「プチプチ」の構造で空気層があり、一般的な農業用フィルムに比較して1.7倍の断熱効果（２００８年測定、熱抵抗値）がある。
　一方、一般的な農業用フィルムに比べ、ハウス内に日影をつくる平行線透過率が低く、逆に日陰を抑制する拡散透過率が同等であることから、特にハウス栽培に適した光を通すことができる。
　空気層の断熱保温性と光の拡散効果で、通常の気泡緩衝材「プチプチ」と比べてハウス内の温度管理に必要な燃料コストを40％削減し、ＣＯ２排出量も低減する。
　耐候剤の添加によって、通常の気泡緩衝材「プチプチ」に比べて製品寿命が長くなり、促進耐候試験機を用い、促進時間毎の引張破断伸びを評価した試験結果では、屋外での使用と同じような暴露環境３シーズン相当経過した後でも、促進前の引張破断伸びの70％の伸びを維持している。
　取り付けに便利なミミ付きなので、パッカーやクリップでハウスフレームと固定できる。
　オプションの防曇剤による水滴落下の防止で、水滴内の菌が原因とされる作物の病気を防ぎ、水滴の付着による光透過率の低下を抑えることができる。
　また、同社の気泡緩衝材「プチプチ」は、早い時期から再生原料を利用し始め、最近では、全体の80％以上に再生原料を使用し、ＣＯ２排出量の抑制に努めている。