農林業機械・農薬・資材についての動向を紹介する

やまびこの販売会社・やまびこジャパン（篠原修社長）は８月25・26日、栃木県宇都宮市内にある道の駅うつのみや・ろまんちっく村多目的ドームで「造園緑化機械展示会２０２３in栃木」を開催した。ロボット芝刈機や関心を呼んでいる共立ラジコン草刈機などを揃え、造園管理の省力化を提案。防振性と再加速性を向上する新機構を搭載した新型刈払機も話題を集めた。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　操作性を試す来場者　　　　　　　　　　　　　　　

　栃木、埼玉、群馬、茨城エリアのプロ造園業者やゴルフ場関係を中心に招いて東日本支社の北関東地区で初開催となった今回。オープンと同時に来場者の賑わい度が増し、盛況を博していた。
　受付付近には共立ＲＣＭ６００をメインにしたラジコン草刈機を配置し、中央部ではロボット芝刈機と著名なゴルフ場で導入されているゴルフボール集球機を実演。その実演コーナーを囲むように50Ｖプロ向け、36Ｖ家庭向けバッテリーツールをはじめ、エンジン式チェンソーや刈払機、ヘッジトリマー、パワーブロア、乗用モア、ハンマーナイフモア、チッパシュレッダ、エンジンセット動噴、ラジコン動噴、ウッドチッパー、インバータ発電機など、「共立」「新ダイワ」「エコー」ブランドの小型屋外機械を中心とした製品を多数展示。来場者はお目当ての製品を手に持って操作感などを試していた。
　緑地管理分野における存在感を高めたい、と述べた篠原社長。「我々の強みは、この分野で豊富な商品ラインアップを揃えていること。人手不足などさまざまな課題が生じている中、今年のような夏場の厳しい暑さでも省力化を実現しながら、安全に作業できる製品が一企業の製品で賄えることを体感してほしい。９月に千葉、10月には新潟でも同様のイベント予定しており、今後拡大させていきたい」と意気込みを語った。
　そうした製品で特に注目を集めたのがラジコン草刈機ＲＣＭ６００。刈幅６００㎜で最大45度までの傾斜地でも作業でき、実演コーナーで作業性を披露しつつ、照りつける日差しを避けられる場所から操作できるラジコンならではの利点もＰＲした。
　また、発売したばかりの共立エンジンチェンソーＣＳ４１０―ＥＣ（排気量46・６㎖）と、刈払機ＳＲＥ２７３１Ｐ―ＵＨＴ（同25・４㎖）も注目の的に。新型チェンソーはキャブレターの燃料調整を制御して加速性能とアイドリング時の安定性を向上。新型刈払機はクラストップレベルの軽さに高性能エンジンを搭載したハイパワーモデルで、新機構のワンウェイクラッチ「ＡＶＳ」の採用で、スロットルＯＦＦ時には完全に動力が切れるため振動が少なく、再加速時の立上がりの速さも実現。来場した有力販売店社長は同機を指さし、「振動は悩みの種だけに、この機構は凄い。造園業者のお客さんに是非紹介したい」と太鼓判を押した。