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松山 ビシッと硬いあぜ作り 肩部硬度最大30%アップ

松山 ビシッと硬いあぜ作り 肩部硬度最大30%アップ
松山(松山信久社長)は、「第98回山形農業まつり農機ショー」に出展。その中で注目したいのが今年7月に発売開始したばかりの「ニプロあぜぬり機リターンシリーズ」だ。進化したスパイラルローラーとネオウィングディスクの組み合わせで、今まで締まりにくかった肩部の硬度を最大30%アップ。ビシッと硬いあぜ作りに磨きがかかったニューモデルは必見だ。

  硬くしっかりしたあぜを成形することで好評を得てきた松山=長野県上田市塩川5155=のニプロあぜぬり機リターンシリーズ。新発売した04シリーズはそのフルモデルチェンジ機で、適応馬力が16~32馬力用の「SZR04」、同25~45馬力用の「DZR04」、同34~60馬力用の「LZR04」の各シリーズをラインアップ。SZR04とDZR04シリーズは手動リターン方式と電動リターン方式、及び上面削りなしと、上面削りロータリー付から選択可能。LZR04シリーズは全て電動リターンで上面削りロータリー付となっており、元あぜの高さによりLZR304とLZR354から選択ができる。
 電動仕様のリターン操作は無線リモコン「Nコン」でトラクタ運転席から操作ができ、あぜを成形するディスクにはネオウィングディスクを採用。8枚のディスクがフック2カ所とボルト2本でベースディスクに止めてあるため、1枚1枚の交換が簡単に行えるのが特長だ。また、上面を成形するローラーには新たに面取り形状の段付き新型スパイラルローラーを採用。いままで締まりにくかった肩部硬度が最大30%アップして硬いあぜを成形。ダブルフレーム構造により作業姿勢を調節ハンドルで簡単に変えられ、特殊3点リンク仕様、及びリターン作業時に有効に機能する。
 また、DZR04シリーズとLZR04シリーズでは機体の損傷を防ぐクラッチジョイントを採用。石の多いほ場でもトラクタから降りることなく作業に復帰できるため、タイムロスが約6分の1と作業能率向上にも貢献する。なお、耕うん軸ホルダーはカバーに付着した土により摩耗しやすい傾向があることから、LZR04シリーズには、前から3列目のホルダーにホルダーガードを標準装備してホルダーの摩耗を防御し、ホルダーガードが摩耗した場合は交換できるようになっている。
 この他、粘土質でディスクに土が付着する土質向けの散水装置、火山灰土や低水分ほ場向けの樹脂ローラー、低いあぜ用の大径スパイラルローラーなど豊富なオプションも用意。トラクタへの装着方法もJIS標準オートヒッチ、JIS特殊オートヒッチA1/A2/B、標準3点リンク直装の1Sから選択ができる。
 会場では同時期に新発売した「ニプログランドロータリー3シリーズ」も展示。爪の耐摩耗性を向上させたほか、ロータリーカバー部分に全面ゴムのフロートラバーを採用し、土の付着を抑えた構造に改善。作業効率を改善させる、こうした点を是非直接確認したい。

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