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新規24課題を採択 オープンイノベーション研究・実用化事業

生研支援センターは7月18日、令和5年度「オープンイノベーション研究・実用化推進事業」について、新規に24課題を採択した。
 同事業は産学官が連携して取り組む、将来の農林水産・食品分野での社会実装を目的とした革新的な研究シーズを創出する基礎研究や基礎研究等の成果を社会実装するための実用化段階の研究開発を支援する提案公募型の研究事業。
 今回採択された主な課題は次の通り。カッコ内は研究代表機関。
【基礎研究ステージ】
《チャレンジタイプ》▽バクテリオファージを有効成分とする植物細菌病害防除用バイオ農薬の開発(㈱カネカ)▽圃場での非破壊根系モニタリングシステムの構築によるスマート施肥技術の開発(宇都宮大学)など4件。
《研究シーズ創出タイプ》▽アブラナ科野菜における収量性と病害抵抗性を兼ね備えた品種開発育種モデルの構築(神戸大学)など2件。
《基礎重要政策タイプ》▽農業の生産性と持続性の向上を支援する簡便・低コストな画期的スマート土壌診断システムの基盤技術の開発(北海道大学)▽微生物が作り出す抗ウイルス性天然化合物を活かした口蹄疫及びアフリカ豚熱に対する新しい予防薬の開発(農研機構)など5件。
【開発研究ステージ】
《実用化タイプ》▽野菜種子の複数病原体の迅速・簡便な一括検査法の実用化(東洋製罐グループホールディングス㈱)など2件。
《現場課題解決タイプ》▽スマートポリネーター監視システムで活動把握!適材適所なポリネーター投入によるイチゴ高収益生産の実現(徳島県立農林水産総合技術支援センター)など2件。
《開発重要政策タイプ》▽放牧基盤型飼養のためのIoTと宇宙技術による戦略的スマート畜産技術の開発(北海道大学)▽アスパラガス茎枯病抵抗性スーパー品種で創る新たな持続的生産体系(農研機構)▽国産タマネギの安定供給に向けた持続可能なタマネギ腐敗性病害防除技術の構築(同)▽疎播疎植・ペースト2段施肥による「みどりの稲作」プロジェクト(同)▽害虫防除および安定栽培のための振動農業技術の開発と実用化(九州大学)▽地下ダム機能評価技術と渇水予測技術を組み込んだ農業用地下水管理支援システムの開発(農研機構)▽ゲノム育種基盤を活用したメロンの高速・多品種開発(同)▽天然アシルスペルミジンを基盤とする新規病害抵抗性誘導剤の開発(東京大学)など9件。

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