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農業WEEK九州初開催 生産者の熱い視線集める 

農業WEEK九州初開催 生産者の熱い視線集める 
 これまで東京、大阪で開催され多くの来場者を集めてきた「農業WEEK」が5月24~26日、九州(熊本)で初開催され、予想を上回る大盛況となった。24・25日の2日間の速報値で1万2000人超。また今回の九州開催で、特徴的だったのは生産者が非常に多かったこと。本紙も出展し、農村ニュース農業WEEK特集号を配布すると共に、九州の生産者に関心の高そうな製品のパンフレットなども各社から預かり配布しつつ情報交換も行ったが、こうした情報への関心の高さに驚いた。

【特別講演会】


     最先端技術の講演に多くの人が参加


 初日の24日には、クボタの特別技術顧問工学博士の飯田聡氏が「クボタの見据えるスマート農業の未来と市場戦略」をテーマに九州の話題も盛り込んで講演。翌25日には、井関農機の鈴木良典顧問が「農業の持続的発展と地球環境の継承の両立~井関農機の目指すもの~R5」をテーマに、有機米づくりのキイとなる雑草対策の星として注目されるアイガモロボを柱に講演、また北海道大学大学院農学研究院ディスティングイッシュトプロフェッサーの野口伸氏は幅広くスマート農業の現状と今後の展望を解説。会場は席が足りないほどの盛況だった。

【ドローン】


        ドローンにも関心が高かった


 NTTe―Drone Technogy(以下、NTT)、南榮工業、ciRobotics、東洋エンジニアリング、マゼックスなどドローンの機体、講習などのサービスを提供するドローン関連の出展も多く、生産者は熱心に情報収集していった。NTTは国産ドローンと地域に密着したサービスをアピール、ciRoboticsは70ℓを搭載できるドローンを出品、また日本曹達などの農薬メーカーはドローン散布に適した農薬も紹介していた。

【クボタケミックス】



        水管理の省力化、スマート化を提案

水田の給水・排水をスマートフォンやパソコンを通じて遠隔操作・自動制御することにより、水管理労力の低減を可能にする製品「WATARAS」を展示した。
 同機は、水位・水温の計測結果や、連携している気象情報をデータセンタに保存しており、必要な時に過去の履歴を確認することができ、営農計画の判断材料に活用できる。3月下旬には、WATARASはKSASとの連携を開始しており、更に便利になったことを来場者に説明した。

【ネポン】


   ハウスカオンキもデータ活用と低炭素がカギ


農家の労力削減と持続可能な農業の実現に向けて、データ活用×低炭素をコンセプトとした製品「新型ハウスカオンキ(2023年度発売予定)」の展示を行った。通信機能を標準搭載し、専用アプリで燃料消費量やデータの確認ができる同機は、多くの来場者の関心を集めた。通信機能と専用アプリを無料で標準搭載する。また、出展社セミナーでは、「データ連携基盤ソフトウェアChabu―Dai」を活用した農業プラットフォーム構築についてプレゼンも行われた。

【ヤンマーグリーンシステム


    いちごのスマート選果システム

「いちごスマート選果システム」をアピールした。専用トレーに入れたイチゴを取り出さず、そのまま、ひと粒ひと粒の重量を正確に計測が可能。高解像度カラーカメラで色合いの計測ができる。また、計測結果に連動したプロジェクションマッピングや画面上の詰め方ガイダンス、作業状態認識カメラを使うことで、初心者でも簡単にパック詰めが可能だ。モーター等を少なくしたことで、静音環境での作業を実現。農協や行政関係者からも好評だった。

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