農林業機械・農薬・資材についての動向を紹介する

（写真説明）かんとりースーパー 豊作の友

　共和化工＝東京都品川区西五反田７―25―19＝の関連会社である和饗エコファーム＝同＝は、地域から排出される食品残渣や下水汚泥などの有機性廃棄物を、「超高温好気性発酵システム」により、安心・安全・衛生的に堆肥化。自社で「有機由来肥料」として農業に利活用するとともに、「かんとりースーパー　豊作の友」や「かんとりースーパー　芝の友」といったブランド名で販売を行い、期待を集めている。

　共和化工は、水処理プラント、堆肥化プラントの設計・施工・維持管理に関する事業を行うとともに、様々な有機性廃棄物（バイオマス）を原料として発酵分解し、肥料を生産する技術を有している。

【主な肥料の特長】①堆肥化過程で発酵熱が90℃以上となることから、安全な肥料が製造可能。原料由来の病原性微生物は一般的には60℃以上、大腸菌Ｏ―１５７であれば75℃の環境下で死滅するため、衛生的な肥料である②汚泥由来の堆肥は、「普通肥料」登録をされており、重金属の規制値が設けられており、公定規格以下であることを確認している③完熟しているので、施肥後も土壌中で再発酵することはなく、土壌の窒素飢餓を招くことがない。肥料中には微生物を豊富に含み、植物と共生関係を育んでいることから、植物に優しい扱いやすい肥料。肥料の水分率は20％～30％、副資材に籾殻などを用いないためＣ／Ｎ：10以下。腐植質を保有するために、土壌の保肥力を増大させる効果があり、植物の生長に適した土壌を作る。