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WLCで2人のメダリスト誕生 岡田選手(金)・髙山選手(銀) チェンソーの祭典で快挙

WLCで2人のメダリスト誕生 岡田選手(金)・髙山選手(銀) チェンソーの祭典で快挙
(写真説明)成田空港で記念撮影に応じた日本代表チーム
 
 2023年4月19日~22日までエストニアのタルトゥで開催された第34回WLC(世界伐木チャンピオンシップ)で待望の日本人メダリストが誕生した。岡田望選手(青森県・ウッドホープ/ハスクバーナ572XP使用)は女性クラスの丸太合せ輪切り競技で金メダルを、髙山亮介選手(長野県・矢守産業/ハスクバーナ572XP使用)はU―24(ジュニアクラス)の同競技で銀メダルを獲得。共に初出場ながらWLCで日本人選手初のメダル獲得という快挙を成し遂げた。

 今大会にはヨーロッパを中心に20カ国、合計93名の選手が参加。5種目(伐倒、ソーチェン着脱、丸太合せ輪切り、接地丸太輪切り、枝払い)の個人種目およびリレー種目の団体戦で熱戦が繰り広げられ、総合優勝したのは、オーストリアのマティアス・モルゲンシュテルム選手で総合得点1673ポイントを獲得。準優勝はノルウェーのオーレ・ハラルド・L・クヴェセス選手で同1670ポイントだった。国別対抗ではオーストリアチームが4955ポイントで総合優勝。日本チームは開催国エストニアに続く6位入賞(同4770ポイント)を果たし、岡田望選手がレディースクラスの丸太合せ輪切り競技で金メダル、髙山亮介選手はジュニアクラスの同競技で銀メダルを獲得。また、プロフェッショナルクラスで出場した今井陽樹選手(群馬県、ひのきや)が総合11位、杉本和也選手(岐阜県、岐阜県立森林文化アカデミー)は同21位、横山大蔵選手(群馬県、下仁田町森林組合)は同34位。
【岡田望選手成績】▽ソーチェン着脱:94ポイント▽丸太合せ輪切り162ポイント▽接地丸太輪切り221ポイント▽伐倒573ポイント▽枝払い356ポイント=合計1406ポイント(総合第4位)。
【髙山亮介選手成績】▽ソーチェン着脱128ポイント▽丸太合せ輪切り196ポイント▽接地丸太輪切り237ポイント▽伐倒635ポイント▽枝払い380ポイント=合計1576ポイント(総合第9位)。
 4月24日の夕方に選手団は晴れやかな顔で帰国。関係者が寄せ書きの入った国旗などで出迎え祝福した。日本選手団のチームリーダーを務め、2010年のクロアチア大会からWLC競技の普及活動に携わってきた秋田貢氏(青森県森林組合連合会)は「クロアチア大会で初めて見た表彰台に絶対日本人選手をあげようと頑張ってきただけに感慨深い。メダル獲得者以外の選手も好成績をだしていたので世界が日本チームを注目していた。これを機に国内が盛り上がり競技参加者が増えてくれれば」と総括した。岡田選手は「体格差で不利かなと思いましたが全く感じなかった。自分の技術をあげればもっと上に行ける自信も感じました。表彰台に立たせてもらって、そこからの景色が良かったので、是非もう一度味わいたい」と次への意欲を示した。髙山選手は「日本大会とは違った独特な雰囲気でしたが、それも楽しもうとしたことが良い結果につながったと思います。来年のJLC大会はプロクラスで出場します。今回友人がたくさんできたので、彼らに会うためにも優勝して出場権を勝ち取りたい」と次を見据えていた。


        枝払い競技中の岡田選手


      接地丸太輪切り競技中の髙山選手 

    

 ハスクバーナ・ゼノアは、ハスクバーナプログラムとして、日本国内の林業大学向けにJLC/WLCの競技を用いた安全教育を提供しており、髙山選手は長野県林業大学校で同プログラムを受講した第一期生で、林業大学卒業生として初のメダル獲得者となった。同社としては「WLC/JLCを通し、世界レベルのチェンソー技術および安全作業が浸透し、林業の社会的地位向上につながるよう、今後も選手のサポートを続けていく」とコメントした。

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