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農機の電動化加速へ バッテリ共通化検討 クラスター総会、研究報告会 農研機構農業機械研究部門

農機の電動化加速へ バッテリ共通化検討 クラスター総会、研究報告会 農研機構農業機械研究部門
農研機構農業機械研究部門(農機研、天羽弘一所長)は3月2日、埼玉県さいたま市のレイボックホールで令和4年度農業機械技術クラスター総会を開催。また、当日は同所で農機研の研究報告会も開かれた。総会ではクラスターでの活動報告が行われ、研究報告会には約100人が参加。「遠隔監視型ロボットトラクタ」など5課題の報告が行われた。
 総会では、始めに天羽所長が挨拶。農業機械技術クラスターで開発を進めたりんごの落葉収集機や傾斜45度対応のリモコン草刈機が2022年農業技術10大ニュースに選定されたほか「農業機械技術クラスターによる農業機械化支援」が第5回日本オープンイノベーション大賞の農林水産大臣賞を受賞したことなど、成果があがっているなどと説明した。
 その後、令和4年度の活動報告が行われ、クラスター全体、安全性向上委員会、標準化・共通化推進委員会それぞれの取組が報告された。
 全体の報告では電動化をテーマに幹事会を開催し、今後の連携や推進方向を検討。電動化の課題として、高負荷連続運転におけるバッテリの容量確保を挙げ、小型電動農機でバッテリを共通利用するなど、バッテリの共通化が必要だとした。こうしたことから令和5年度の活動方針では、これまで通りの実施課題の評価や新規課題候補の選定のほか、バッテリの共通化に関する検討会を開催し、必要に応じて課題化するなどとした。また、安全性向上委員会では、基盤整備事業のなかで、誰しもが安全に作業できる環境を作れるよう県・自治体の協力を得てモデル地区を設定、安全性・作業性の改善効果を検証する事業を令和5年度からスタートする。標準化・共通化推進委員会では、農機API共通化コンソーシアムにおいて、新たにワーキンググループ0を立ち上げ将来像の検討を行ったとした。
 また、特別講演として、本田技研工業の事業開発部事業開発統括部付兼本田技術研究所先進パワーユニット・エネルギー研究所エグゼクティブチーフエンジニアの岩田和之氏が「モビリティとエネルギーの連携Honda eMaaS」をテーマに講演。同社のモバイルパワーパックに関する取組を紹介し、同機が農業分野との親和性が高いことを説明した。
 午後からは研究報告会。改めて天羽所長が挨拶。農水省農産局及び農林水産技術会議から情勢報告が行われた。
 その後、研究報告。今回報告された研究成果は①「遠隔監視型ロボットトラクタ」趙元在氏(知能化農機研究領域国際標準・土地利用型作業グループ研究員)②「ロボットトラクタのほ場間移動システム」西脇健太郎氏(無人化農作業研究領域革新的作業機構開発グループグループ長)③「イアコーン収穫用スナッパヘッド」川出哲生氏(無人化農作業研究領域革新的作業機構開発グループ主任研究員)④「トラクタ作業機周辺における人検出システム開発に向けた基盤的研究」梅野覚氏(システム安全工学研究領域協調安全システムグループ研究員)⑤「乗用トラクタのほ場進入路走行時における安全性向上に関する研究」菊池豊氏(システム安全工学研究領域協調安全システムグループグループ長)―の5課題の報告が行われた。

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