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果樹農業の発展へ 技術・経営コンクール3年ぶりに表彰式 

果樹農業の発展へ 技術・経営コンクール3年ぶりに表彰式 
第24回全国果樹技術・経営コンクール表彰式(主催:実行委員会)が2月16日、東京都千代田区の法曹会館で行われた。同コンクールは、生産技術や経営方式等において他の模範となる先進的な農業者、生産団体等を表彰し、その成果を広く紹介することにより、わが国果樹農業の発展に資することを目的に平成11年に発足。コロナ禍の影響で3年ぶりの開催となった今回は、農林水産大臣賞4点、農産局長賞6点、関係団体会長賞4点の受賞者(本紙既報)に表彰状が授与された。

 式の冒頭では、実行委員会委員長で中央果実協会理事長の村上秀徳氏が挨拶に立ち、「果樹農業においては、新たな果樹農業振興基本方針に即し、生産基盤の強化、市場拡大に向けた生産供給体制の構築に向けて、労働生産性を高めた生産体系の導入や消費者ニーズに対応した生産拡大等のための諸施策が進められている。これらの施策が所期の成果を上げるためには、産地で中核的な役割を担っている方々の主体的な活動が最も重要。本日受賞される皆様は、ご家族の協力や地域との連携に基づき、独自の創意工夫や最新の知見の活用によって、高い水準の技術・経営を実現し、培われた技術の積極的な普及・啓発に努め、若手農業者の育成にも尽力されるなど、地域において指導的な立場にある方々である」と述べた。
 続いて、野村農相の祝辞を農産局長の平形雄策氏が代読。「果樹農業においては輸出が好調な一方で、高齢化等によって担い手は減少している。農林水産省としては、果樹農業の生産基盤の強化に努め、経営をさらに向上させ、担い手を確保する取組を後押しする施策を強化していく。また、果樹施策を推進していくうえで、受賞された方々の先進的な取組を大いに参考にさせていただき、次世代にとって魅力のある果樹産地の実現に努めていく」と語った。
 その後、各賞の表彰式が行われ、審査講評へと進行。審査会座長の福元將志氏が「個別経営の調査にあたり、皆様が果樹農業に誇りを持ちながら、毎日の作業に楽しさと喜びを感じ、日々精進している姿に感銘を受けた。集団組織においては、いずれも個々の経営ではなし得ない課題を、組織を通じて解決し、高い目標の実現が図られている」と述べた。
 最後は、受賞者を代表して、農水大臣賞の岩澤良幸氏・美津子氏が登壇。「私たち果樹農家は工夫を凝らしながら、豊かな食生活、健康の維持・増進に欠くことのできない国産果実をより多くの消費者の皆さんにお届けするように、日夜研鑚を重ねている。私たちは、今回の受賞を契機とし、仲間や後継者ともども、果樹農業の発展に向け、なお一層の工夫や経営の改善に努めていく」と挨拶し、閉会となった。

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