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業務用米不足の声も 農水省が米産業活性化へ意見交換

業務用米不足の声も 農水省が米産業活性化へ意見交換
農水省は1月25日、米産業活性化のための意見交換を開催、情報共有などを行った(本紙既報)。
 現在の状況と今後の見込みについて、川上側からは「4年産米が値上がりしていると報道されているが、値上がりの実感はない。5年産の契約交渉においても値下げ圧は強い。コロナ禍でも5年間価格を変えずに取引くださる実需もいるので今後も大事にしたい」(㈲フクハラファーム代表取締役・福原悠平氏)、「4年産の集荷状況はよくなく、産地からは作況以上に穫れていないとの話がある。4年産米の価格が上昇したことで5年産で急激に飼料用米から主食用米の作付に戻ることがないように需要に応じた生産の推進が必要」(全国主食集荷協同組合連合会理事・米穀販売部長・辻朗氏)。
 一方、川下側からは「非食用米への作付け転換を求められた結果、4年産米は、需要回復した業務用米が不足しつつある状況。2・3年産米の在庫があるため対応できているが、5年産米も同様の傾向が続かないか不安。産地の手取り回復が最優先。中長期的な傾向は家庭用内食から業務用外食・中食にシフトしており、5年産から需要に応じた生産をお願いしたい」(伊藤忠食糧米穀本部米穀第二営業部長・佐藤博崇氏)、「日本酒は国内での業務用需要の回復もあり、メーカーでは秋口から生産を強化していた。5年産での酒造好適米の作柄及び需要動向次第では5年産における原料供給不足の心配もある。加工用需要に回る米は競合する味噌メーカー等の綱引きもあり、相場が上がっていくことも予想している」(千田みずほ㈱商品部長・妹尾次郎氏)――などの意見があった。

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