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みどり法認定第3弾 落合、井関、タイガーカワシマ、ササキ等

みどり法認定第3弾 落合、井関、タイガーカワシマ、ササキ等
  農水省は12月21日、みどりの食料システム法に基づく基盤確立事業実施計画について、11月1日の第1弾認定(本紙11月8日号既報)、11月30日の第2弾認定(同12月6日号既報)に引き続き第3弾の認定を実施。新たに6件が追加された。累計は17件。また、みどり投資促進税制の対象機械となっているのは計162型式となった。
 今回認定を受けたもののうち、支援措置が「みどりの投資促進税制の対象機械の追加」となっているのは、落合刃物工業、井関農機、イナダ、タイガーカワシマ、ササキコーポレーションの5社。
 落合刃物工業は、茶園における堆肥の運搬・散布作業を効率化し、化学肥料の使用低減に寄与する「茶園用堆肥散布機」の普及拡大。具体的には動画やチラシ、カタログの新規作成等PR活動を充実させるほか、実演デモを実施する。対象と認定されたのは堆肥散布機「乗用型茶園管理機+茶園用堆肥散布機」OMR―6+R―6TA、同「茶園用堆肥散布機R―6TA」など3型式。なお、堆肥散布機は2023年3月販売開始予定。
 井関農機は、土壌の状態にあわせてリアルタイムで施肥量を調整し、化学肥料の使用低減に寄与する「可変施肥田植機」の普及拡大に取組む。具体的にはパンフレットの新規作成や現地説明会の開催、展示会への出展など普及活動を充実させるほか、自社運営のポータルサイト「Amoni」による農業者への情報発信に取組む。対象に認定されたのは、「可変施肥田植機さなえPRJ8」PRJ8DLFVなど10型式。
 イナダは狭小、不整形等の条件不利なほ場での堆肥の散布作業を効率化し、化学肥料の使用低減に寄与する「軽トラック搭載型マニュアスプレッダー」の普及拡大に取組む。対象に認定されたのは、マニアスプレッダーMS―500、1型式。
 タイガーカワシマは、化学農薬の使用低減に取組む際に課題となる種子伝染性病害を加熱処理により防除する「種子温湯消毒装置」の普及拡大に取組む。具体的には販売代理店と連携した営業活動の実施や新たな販路の開拓、定期的なメンテナンス等のアフターサービス強化に向けた技術者の増員と社員教育を充実させる。対象に認定されたのは、温湯種子処理機「湯芽工房」YS―2400など4型式。
 ササキコーポレーションは、水田畦畔の除草作業を効率化し、除草剤の使用低減に寄与する「電動リモコン草刈り機」や堆肥(含水率40%以下)と化学肥料の混合散布に適した「有機ブロードキャスター」等の普及に取組む。具体的には除草などの総合防除や堆肥の効率的な散布に必要な機械という観点から動画を作成する。対象に認定されたのは、ラジコン草刈機「電動リモコン作業機スマモ」9型式、マルチインプルメント「ブームマスターZフレールセット」11型式、ブームモアSBM360など21型式、有機肥料散布機「有機ブロードキャスター」CM454WDなど28型式。
 一方、支援措置が「導入設備へのみどり投資促進税制の適用」だったのが、和饗エコファーム・共和化工。同社では、下水汚泥資源を活用した肥料の粒度を調製する設備を新たに導入し、既存製品の扱いやすさを向上させることで西日本を中心に更なる普及拡大に取組む。

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