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遠隔臨場で長官賞 国有林事業の研究発表会 

遠隔臨場で長官賞 国有林事業の研究発表会 
林野庁は11月24日、令和4年度国有林野事業業務研究発表会をオンラインにて開催した。当日は森林技術部門、森林ふれあい・地域連携部門、森林保全部門の3つの部門別に合計23件の発表が行われ、その後の審査委員会で林野庁長官賞や林業機械化協会会長賞、日本森林技術協会理事長賞など各賞を選考。森林技術部門では、「治山事業におけるICT活用の取組について~遠隔臨場の実践~」が林野庁長官賞(最優秀賞)と林業機械化協会会長賞をダブル受賞した。

 研究発表会は、国有林野の管理経営に携わる林野庁職員が、現場業務の実行を通じて得られた森林の効率的な整備手法や森林生態系の保全管理等に関する諸課題について考察した成果を広く発信・普及するとともに組織全体で共有し、今後の取組に繋げていくことを目的に開催しているもの。
 冒頭、林野庁国有林野部長の橘政行氏が挨拶。「昨年6月に改定された森林・林業基本計画を踏まえ、新しい林業を実現するため、各局が実行プランを作成。その成果を着実に上げていくこと、民有林の施業を技術面からリードして模範となること、更には地域との連携を一層推進していくことが求められている。そうした国民の期待に応えていくためにも、職員の創意工夫や民間との連携により、業務研究を推進することは非常に重要。本日の発表会を通じて、現場での問題に対し、より一層意識を高く持って、業務に当たっていただきたい」と述べた。
 続いて、森林技術部門9課題、森林ふれあい・地域連携部門8課題、森林保全部門6課題の研究発表が行われた。
 その後の審査委員会を経て、森林技術部門では、「治山事業におけるICT活用の取組について~遠隔臨場の実践~」(近畿中国森林管理局奈良森林管理事務所・山本康二氏(元兵庫森林管理署)、同計画保全治山課・山本雅志氏)が林野庁長官賞(最優秀賞)と林業機械化協会会長長賞を受賞。
 このほか、林野庁長官賞(優秀賞)に「スマートフォン地図アプリの請負事業体向けマニュアルの作成と普及活動」(東北森林管理局岩手南部森林管理署遠野支署・新井潤子氏、齊藤謙二氏、小林明仁氏)、日本森林技術協会理事長賞に「木曽ヒノキ天然林における種子調査中間報告~温帯性針葉樹林の保存・復元に向けて~」(中部森林管理局木曽森林管理署・三宅悠平氏、内藤貴幸氏)、全国木材組合連合会会長賞に「鍛冶屋又国有林におけるヒノキ低コスト造林試験~10年生時の広葉樹の除伐が植栽木の成長に及ぼす効果~」(近畿中国森林管理局三重森林管理署・早瀬亙氏、同三重県林業研究所・島田博匡氏)が選ばれた。

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