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新型機や新技術集結 コベルコ秋の大展示会盛況

コベルコ建機(山本明社長、本社:東京都品川区)と、販売子会社のコベルコ建機日本(荒木治郎社長)は、10月22日・23日に千葉県市川市のコベルコ建機日本市川本社で「コベルコ建機日本・秋の大展示会2022」を開催した。新型13t油圧ショベル「SK135SR―7」のフルラインアップをはじめ、新型4t・5tショベルの披露や新技術のデモなど盛りだくさんの内容で実施。3年ぶりの開催を心待ちにしていた来場者に対して、総結集した〝コベルコ力〟で応えた。

 今展示会のテーマは『絆で結ぶ未来への懸け橋』。新型コロナウイルスの状況を鑑みて事前登録制という形を取ったが、北海道から沖縄まで全国各地から約1500名の事前登録が集まるなど目標の2500名を超える約2600名が来場。コベルコ建機グループへの期待の高さが伺いしれた。そうした思いに応えるべく最新鋭機23機種を展示。生産性向上や安全作業実現に向けた先進的な新技術も紹介して関心を呼んだ。
 新技術の中で注目したのは直近に発売したミニショベル向け衝突軽減装置「OmniEye(オムニアイ)」だ。事故ゼロを狙いに開発したシステムで、カメラとAIで〝人〟を検知して人以外の障害物を見分け、人に近づいた時にだけ警報を鳴らせて機械を停止させる。会場では人形と段ボール箱を用意してデモを行い、ミニショベル特有の狭小地や接近作業の邪魔をせず事故防止が図れることを示した。
 遠隔操作システム「K―DIVE CONCEPT(以下K―DIVE)」では、会場の千葉県市川市と兵庫県神戸市の現場約440㎞を繋いだ特設コーナーを設置。希望者は操作感などを試していた。〝建設現場のテレワーク化〟を目指して開発研究を進めている同社遠隔操作システムの強みはコックピット上で臨場感が感じられること。状況に応じてシートが動いたり振動するので、無理な操縦による重機の転倒を防止する。40組以上が体感し、実機同様の操作感に驚いていた。
 その他、チルトローテータや杭ナビショベルなどの最新ICT建機の体感コーナーも設置。約30社の協賛メーカーも最新製品を展示していた。子供連れで来場した関係者の姿も見られ、レストコーナーでは食事を楽しみながらデモを見ていた姿が印象的だった。
 その展示会の実行委員長を務めたのが営業促進部の山口翔大氏だ。「お客様や出展業者様との絆を今一度深めていけるものにしたかった」と展示会最大の目的を述べた。前回・前々回とコロナ禍で中止となった分プレッシャーを感じたというが、「お客様がゆったりしていた姿を見ると、やり甲斐を感じた」と充実感をみなぎらせていた。「開催して思ったのが展示会を心待ちにしていた人が多くいたこと。遠方から足を運んでいただけたのはコベルコの商品性能や販売サービスに期待いただいていることと捉えており、会場での声を今後の取組みに活かしていきたい」。

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