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しめようシートベルト 秋の農作業安全確認運動

農水省は8月23日、令和4年秋の農作業安全確認運動推進会議を開催した。当日は令和4年農作業安全ポスターデザインコンテストの表彰式も行われ、農林水産大臣賞に新潟県の本間翠さんの作品が選ばれ表彰を受けた。会議では、農水省が9月1日から10月31日まで開催する秋の農作業安全確認運動の取組方針について説明。運動のテーマは引き続き「しめよう!シートベルト」とし、農業者への声かけ運動や研修を通じたシートベルト装着効果等の理解増進などに取り組むとした。

 会議でははじめに野村哲郎農相があいさつに立ち「農作業死亡事故が減少しない現状に対し非常に高い危機感を抱いており、安全対策のさらなる強化が喫緊の課題と認識している。関係者一丸となった積極的な取組をお願いしたい」と述べた。
 その後、令和4年農作業安全ポスターデザインコンテストの表彰式。今回のコンテストには過去2番目に多い170点の応募があり、農林水産大臣賞に本間翠さん(新潟県)、農産局長賞にAkkさん(広島県)、日本農業新聞賞に福本誠治さん(三重県)が選ばれ表彰を受けた。農水大臣賞を受賞した本間さんは「農作業事故は一人ひとりの意識を少し変えるだけで救われる命がある。私たちの取組が誰かの意識を変えるきっかけになってくれたら嬉しい」と述べた。
 会議では、技術普及課が令和4年秋の農作業安全確認運動について説明。秋の運動はテーマを引き続き「しめよう!シートベルト」とし、農業者への声掛け運動や研修を通じたシートベルト装着効果等の理解増進を重点的に進める。研修については、基礎研修の企画及び実施が低調な都道府県を対象にヒアリングを行い、課題等を整理したうえで活性化の対策を検討する。また、農作業安全に関する指導者については今年度も指導者向け研修を実施し、指導者を増員する。
 また、トラクタメーカー4社が各社の農作業安全対策を報告。井関農機は作業機付きトラクタの公道走行への対応として公道走行に必要な対応部品の同梱化を進めた。また、昨年度行われた指導者向け研修では99人が名簿登録されている。クボタは指導者向け研修で188人の指導者が登録されており、これらの指導者を講師とした研修会を各地で開催。令和4年春は27カ所約500人に対し研修会を行った。
 三菱マヒンドラ農機は2022年度~2023年度は現状キットで対応しているトラクタの左側後方写鏡追加や後退灯の移設などを標準装備とする。ヤンマーアグリは2022年度の農作業安全啓発目標として、顧客へのトラクタにおける安全装備使用の強化の啓発に努めるほか、トラクタ部品の供給年限を周知し、整備推進や更新提案などを行うとしている。

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