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資材コストが課題に 農業法人白書 例年1位の労働力逆転

資材コストが課題に 農業法人白書 例年1位の労働力逆転
日本農業法人協会(香山勇一会長)はこのほど、2021年版農業法人白書をまとめた。今回の調査では、経営課題として、例年1位だった「労働力」を「資材コスト」が上回り1位に、また経営リスクでも「生産コストの上昇」が1位となり、昨今の農業用資材等の高騰が経営を大きく圧迫する課題・リスクになっていることが改めて明らかになる結果となった。
 白書は2068会員を対象に実施、うち有効回答は1490。会員の状況をみると、経営規模は稲作で63・5ha、路地野菜29・2ha、肉用牛1801・3頭、採卵鶏140万3200羽となっており、いずれも全国平均と比べると20倍を超える大規模となっている。また、過去5年間の経営規模は概ね拡大傾向で、特に稲作は5年前と比べ17・7%の拡大とほかの業種に比べ規模拡大が急速に進んでいる。平均売上高は3億2987万円で10年前と比べ27%の増加。前年比では、38・5%が「増収」と回答した。
 経営リスクについては、「生産コストの上昇」が最も多く、全体の73・5%を占めたほか(複数回答可)、「生産物価格の下落」が61・6%、「労働力の不足」が44・3%、「天候不順等による収量の減少」が44%などとなっている。これらのリスクに対する対策は「複数販路の確保」61・2%、「収入保険への加入」38・6%、「多品目生産」及び「多角化経営」33・1%、「スマート農業の導入」30・3%などとなっている。
 現在抱えている経営課題については、「資材コスト」が最も多く65・2%を占め、例年1位だった「労働力」は60%で2位となった。なお、作目別では、稲作、畜産では「資材コスト」が、野菜、果樹では「労働力」がトップだった。

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