農林業機械・農薬・資材についての動向を紹介する

「第38回岡山県中古農業機械モデルフェア」（ＪＡ全農、県農機商組協同組合主催）が８月５・６日、岡山市高松稲荷の最上稲荷駐車場で３年ぶりに開催された。成約金額は６２８９万円。
　同フェアは、県内における中古農機の有効活用による農業生産のコスト低減、中古農機市場の育成および整備基準の確立などを目的に開かれている。点検整備済みの機械を適正価格で提供し、最寄りの各農協や農機販売店が責任をもってアフターサービスを担う。
　新型コロナウイルスの影響で新車の納車が滞る中、中古機市場も出回る台数が少なくなっている。それでも中古機を求める声は根強く、初日はオープン前の午前６時半頃からお目当ての農機を探す農家が列を作った。
　販売方式は、初日に希望する農機を自由投票、抽選で購入者を決める。
　出展機は、トラクタ24台（販売台数13台）、コンバイン27台（同18台）、管理機・耕うん機・ティラー32台（同19台）、歩行田植機１台（同０台）、乗用田植機34台（同16台）、運搬車３台（同１台）、バインダー・ハーベスタ・自走草刈機３台（同３台）、籾摺機13台（同６台）など計１８０台。成約率は53・９％だった。
　山部修嗣・県農機商組理事長は「新車に限らず中古農機も提供していく義務がある。出展機は年数制限を設け、きちんと点検・整備された機械ばかり。新型コロナの影響で昨年と一昨年は紙面展示会を余儀なくされたが、今年は現物を見て、他の機械と比較しながらじっくりと選んでほしい」と話していた。