農林業機械・農薬・資材についての動向を紹介する

受付時間 平日9:30~17:00

TEL 03-3831-5281

毎週 火曜日発行
 >  > 持続可能な木材利用へ 韓国で世界林業会議開催

持続可能な木材利用へ 韓国で世界林業会議開催

持続可能な木材利用へ 韓国で世界林業会議開催
5月2~6日、韓国・ソウルで「第15回世界林業会議」が開催された。
 「世界林業会議」はFAO(国連食糧農業機関)及びホスト国が主催し、6年に1回、世界の森林・林業関係者が一堂に会し、幅広いテーマについて議論する森林・林業分野では世界最大の国際会議。1926年に第1回が開かれて以降、6年に1回の頻度で定期的に開催されている。アジア・太平洋地域では1978年のインドネシア以来44年ぶりの開催。
 今回の会議には各国政府、国際機関、産業界・企業の関係者など140カ国以上から1万5000人が参加した。わが国からは林野庁の織田央次長のほか谷本哲朗・海外林業協力室長らが出席した。
 今回の会議は、「森林とともにグリーンで健康的で強靭な未来を築く」を全体テーマとし、ハイレベル対話や「流れを変える:森林減少・劣化の反転」「気候変動の緩和適応や生物多様性保全に向けた自然に基づく解決策」など6つのサブテーマごとに30の分科会対話、世界中から1000本を超す論文やポスターが発表された。これらの会議の成果として、森林がSDGs等の国際目標の達成に必要不可欠であることや未来に向けた緊急の行動を呼びかけた「ソウル森林宣言」、カーボンニュートラルで強靭な経済を構築し、より持続可能な社会に向けて木材利用の重要性を強調する「持続可能な木材利用に関する閣僚宣言」、世界の若者が森林教育や森林分野のキャリア開発に公平にアクセスできる世界を目指す「ともに取り組もう―若者への行動の呼びかけ―」、会議全体を通して議論された事項の総まとめとなる「アクションポイント」が採択、公表された。
 また、今回の会議にあわせFAOは「世界森林白書2022」及び「世界森林資源評価2020リモートセンシング調査報告書」を公表した。

関連記事

松本システム 無人で伐倒・搬出 「シン・ラプトル」受注開始

松本システム 無人で伐倒・搬出 「シン・ラプトル」受注開始

目指せ林業プロ 我が社のホープ 皆から頼られる存在に 佐久森林組合の森泉卓也さん

目指せ林業プロ 我が社のホープ 皆から頼られる存在に 佐久森林組合の森泉卓也さん

目指せ林業プロ 我が社のホープ 父の背中を追いかけて 須藤木材の須藤晃太さん

目指せ林業プロ 我が社のホープ 父の背中を追いかけて 須藤木材の須藤晃太さん

諸岡  現場で自動運転フォワーダ実演

諸岡 現場で自動運転フォワーダ実演