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諸岡、売上高200億円突破記念植樹 2年連続で大台突破 社員一丸で次の目標に挑戦

諸岡=諸岡正美代表取締役CEO、茨城県龍ケ崎市庄兵衛新田町=は4月25日、本社工場で売上高200億円突破を祝う記念植樹式を行なった。一昨年の55期に201億円、昨年は更に上回る過去最高の220億円と、2年連続での達成と220億の2をかけて社員と共に勝利のダブルVサイン。諸岡社長は「次は300億円達成に向けて頑張ろう」と誓いあった。
 昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で行事を控えていたため今年に実施。植樹した場所は本社工場入口から右手の社員駐車場の奥で、2015年3月31日に売上高100億円達成記念の際に植えたソメイヨシノがスクスクと育っている。今回はその年から7年後に達成したことから7歩前にソメイヨシノを植樹した。あらかた準備が整った頃に登場した諸岡社長はそうしたあらましを聞くと、「300億400億とまだまだ続くのだからスペースを取っておけよ」と諸岡幹部へ次に植える場所をジョークを交えながら笑顔で指さした。
 「売上高200億超えは一つの壁であり目標。それを達成できたのは諸岡グループ全ての努力が実った証」と諸岡社長。茨城県龍ケ崎市で諸岡一雄氏が農業用水確保の為の井戸掘りや配管を敷設する仕事を開始したことを機に1958年に創業した同社。周辺は地盤が悪く、途中で工事車輛が沈んで身動きできなくなるケースが頻発したことから掘削機械トレンチャを開発したことが同社モノづくりの原点だ。その後ブリヂストンとゴムクローラを共同開発。その後は周知の通り、キャリアダンプをはじめフォワーダ、木材破砕機、自走式ロータリースクリーン、フォークリフトなど強靭な足回りを持つゴムクローラ製品を製造販売している。
 諸岡正美社長が1989年に弱冠30歳で代表取締役に就任した当時はバブル期で、日本各地でゴルフ場やレジャー施設が建設。それに呼応するように同社の機械が多く利用され順調に業績を伸ばしていた。だが、2000年を前にしてバブルが崩壊。売上もジェットコースターのように下がっていったといい、「私の記憶で170億ほどの時期もあったがそのあおりを受け、今の5分の1を切る時期もあり、最も苦しかった」と述懐する。
 そうした中で転機にあげたのが2011年の東日本大震災。震災復興による国内需要が上がったほか海外需要も急増。それを機に同社もそれまでの守りから攻めに方針転換して2015年には売上高100億円まで回復。そこからわずか7年の間にアメリカに製造拠点を構えたほか、ドイツに販売拠点、国内では本社工場、美浦工場を新設するなど積極的な施策を推進した結果、一昨年の55期に201億円、そして、昨年の56期にグループ連結で過去最高の売上高220億を達成した。
 植樹式は諸岡幹部や生産技術本部約100名が参加しただけでなく、その模様を本社や各営業所、海外グループ会社にライブで中継。諸岡社長はこうした経緯を踏まえ、「このような式典を行うことができたのもグループ全体の努力のおかげで嬉しく思う。営業利益も23億円、自己資本率も40%越えと、売上高だけでなく会社の中身も充実することができた」と感謝の言葉を述べた。
 その上で、「4月1日から新たな2025年3月までの売上高300億円を目標に据えた中期経営計画がスタートしている。その中で非財務部門にも積極的に取り組んでいく。具体的にはSDGsやESGを推進することで企業価値を高めていく。その一環として5月から機械製造に対するCO2排出量を算出する『CO2算定プログラム』を開始するほか、人材育成についても強化していく。また、生産効率を向上すべく本社工場内をリニューアルした。掲げる目標は大きな目標ではあるが、力を結集して、3年後に3歩前のここに記念の植樹を行い、多くの木を植えることで環境に配慮する取り組みを続けていきたい」と述べた。

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