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レタス収穫を自動化 IDSが英・研究チームと共同開発

産業用カメラを開発・生産するIDS Imaging Development Systems GmbH(ドイツ・オーバーズルム)はこのほど、農業工学と機械の専門家等からなるイギリスの研究チームと共同で、レタス収穫を自動化するロボットソリューションを開発したと発表した。
 レタスはヨーロッパや米国でも貴重な作物だが収穫作業に携わる季節労働者が不足しており、業界の最大の課題の一つとなっている。開発した収穫ロボットは、既存のリーキ収穫機械を改造したもので、レタスを地面から持ち上げてピンチベルトで挟み、レタスのラッパーとなる外葉を自動で取り去り、茎をむき出しにし、マシンビジョンと人工知能(AI)を使って茎の交点を正確に判定し、きれいに切断する。
 この収穫ロボットに搭載されたのがCMOSセンサーカメラ「GV―5280FA―C―HQ」モデルだ。卓越した画質、光感度、広いダイナミックレンジを特徴とし、画像のノイズはほとんどなく、非常に高いコントラストで照度が変化する環境でも使用できる。
 イギリスでは2021年にロボット収穫機のプロトタイプを現地試験しており、同社では「プロジェクトに参加できたことは光栄で、結果が出るのを楽しみにしている。単に季節労働者不足を補うだけでなく、レタス収穫を自動化して効率性を向上させる可能性を見出している」としている。
 また、「未来の農業はネットワーク化されたデバイスと自動化にかかっている。カメラは重要な構成要素であり人工知能はその中心的なテクノロジー。収穫ロボットなどのスマートアプリケーションはこの問題に大きな貢献を果たす」としている。
 問い合わせ先は、アイ・ディー・エス株式会社(東京都港区三田)。電話03―4500―8864まで。

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